押井守原作、映画『人狼』が早くもNetflixに登場
2018年7月に劇場公開されたばかり
10月19日(金)、Netflixで韓国映画『人狼』の配信が始まった。2000年に公開された押井守原作のアニメ映画『人狼 JIN-ROH』を実写映画化した作品だ。韓国では、2018年7月に劇場公開されたばかり。早くも日本で楽しめるとあって、SNSを中心に話題を呼んでいる。
南北統一後の朝鮮半島が舞台に
アニメ『人狼 JIN-ROH』では、第二次世界大戦から十数年が経過した東京が舞台として設定されていた。日本は戦争に敗れ、ドイツが戦勝国となった世界を描いており、歴史改変SFの要素も含んだ作品であった。一方、韓国版『人狼』の舞台となるのは近未来の朝鮮半島だ。
2024年、中国との領土問題を契機として、日本は再軍事化を宣言する。アメリカとロシアという大国の介入によりアジアでは開戦の機運が高まり、韓国・北朝鮮の両国は生き残りを懸けて南北統一を実現した。これを良く思わない米露日中は朝鮮に対し経済的圧力を行使する——。経済は低迷、テロ集団“セクト”が登場するなど、社会不安が渦巻く2029年の朝鮮半島が舞台だ。テロ制圧部隊の“特機隊”のメンバー・ジュンギョンは、セクトに所属する少女の自爆を許し、公安部と特機隊の権力闘争に巻き込まれていく。
主演を務めるのはカン・ドンウォン
アニメ版の伏一貴に当たる主役のイム・ジュンギョンを演じたのは、2月にも伊坂幸太郎原作の『ゴールデンスランバー』(2007)の韓国版実写映画で主演を務めたカン・ドンウォン。アニメ版の雨宮圭に当たるイ・ユンフィを、ハン・ヒョジュが演じる。指揮を執ったのは、2013年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演のハリウッド映画『ラストスタンド』を手がけたキム・ジウン監督。
韓国映画ファンも、原作ファンも、SFファンも要チェックの一本だ。
韓国映画『人狼』は、2018年10月19日(金)よりNetflixで配信開始。