『ジュピターズ・レガシー』に注目
Netflixドラマ『ジュピターズ・レガシー』が2021年5月7日(金)より配信を開始した。『ジュピターズ・レガシー』は、映画化もされた『キック・アス』(2008-2010) や多くのマーベル作品を手掛けてきたマーク・ミラーが原作を手掛けたスーパーヒーロードラマ。90年にわたって活動してきたヒーローの“世代交代”に焦点を当てた作品だ。
ドラマ『ジュピターズ・レガシー』のあらすじはこちらの記事に詳しい。
『ジュピターズ・レガシー』の原作コミックを出版するミラーワールド社は、マーク・ミラーが立ち上げた出版社で、2017年にNetflixが買収している。Netflixにとって久しぶりの大作SFドラマになるが、同じくアメコミが原点になった『アンブレラ・アカデミー』(2019-) のように人気シリーズとなるのだろうか。
『ジュピターズ・レガシー』シーズン2はある？
気になるのは、シーズン2の存在だ。原作者のマーク・ミラーは、5月1日(土) に掲載されたスコットランドのHerald Scotlandに「来年（2022年）にはジュピターのシーズン2があるでしょう。それから『マジック・オーダー』、ホラー作品、スパイ大作もありますよ」とコメント。『ジュピターズ・レガシー』シーズン2の製作を示唆した。しかし、これを元に5月4日(火) に「『ジュピターズ・レガシー』シーズン2製作決定」と報じた米What’s on Netflix（現在は削除）は、即座に記事を取り下げている。
5月6日(木) に米Deadlineが公開した記事では、一転して以下のように語っている。
シーズン2は視聴者の皆さん次第です（笑）。あまり調子に乗りたくはないのですが、私たちとしては信じられないほど強気ですよ。素晴らしい仕上がりだと思っています。コロナ禍で毎日編集作業をしていましたが、飽きるということはありませんでした。私たち同じように皆さんがこの作品を気に入ってくれることを願うばかりです。
つまり、Netflixは『ジュピターズ・レガシー』シーズン2の製作にゴーサインを出していないが、マーク・ミラーはシーズン更新に向けて自信満々だということだ。マーク・ミラーがHerald Scotland誌に「来年にはジュピターのシーズン2があるでしょう」と言い切った理由は、「信じられないほど強気」というマーク・ミラーの言葉で説明がつくだろう。
近年、Netflixは人気作品であってもコストと視聴数が見合わなければ打ち切るという方針で多くのSF作品が打ち切りになってきた。VFXや大掛かりな撮影を行うSF作品は不利な状況にあり、シーズン2からアンソニー・マッキーを主演に据えた『オルタード・カーボン』(2018-2020) や、視聴数全米第2位を記録した『Away —遠く離れて—』(2020) も打ち切りが発表された。
マーク・ミラーの発言通り、渾身の大作ドラマとして製作された『ジュピターズ・レガシー』が、シーズン2に進めるかどうかは視聴者次第。シーズン2製作を望む方は、拡散して応援しよう。
ドラマ『ジュピターズ・レガシー』はNetflixで独占配信中。
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