『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』2024年9月発売
トウキョウ下町SF作家の会が編者を務める、『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』を2024年9月にKaguya Books/社会評論社より刊行します。
刊行に先立ち、2024年8月31日(土)までKaguya Booksの公式ショップ限定で先行予約を受付中! 先行予約期間にご予約いただくと先行予約特典としてトウキョウ下町SF作家の会のメンバーのサイン入りでお届けいたします。
また、先行予約期間限定で、『トウキョウ下町SFアンソロジー』の装画をモチーフにしたアクリルスタンドを発売するほか、Kaguya Booksから好評発売中の京都・大阪・徳島SFアンソロジーのサイン本も販売します! そして地域SFアンソロジーシリーズを2点以上購入で1点につき100円引きのセールも開催! 先行予約の詳細はこちら。
強火の愛で〈下町×SF〉の物語を描く!
『東京下町SFアンソロジー(仮)』の編者を務めるのは、トウキョウ下町SF作家の会。そして参加する作家は、トウキョウ下町SF作家の会のメンバーである大木芙沙子さん、斧田小夜さん、関元聡さん、東京下町にゆかりのある、大竹竜平さん、桜庭一樹さん、東京ニトロさん、笛宮ヱリ子さんです。
下町と言えば、郷愁や人情というイメージが強いですが、『トウキョウ下町SFアンソロジー』では、IoT、ブロックチェーン、町工場、戦争、ハクビシン、朝顔市、父と娘……様々な角度から下町×SFの姿を描き出しています。
『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』
編者:トウキョウ下町SF作家の会
収録作品
大竹竜平「東京ハクビシン」
桜庭一樹「お父さんが再起動する」
関元聡「スミダカワイルカ」
東京ニトロ「総合的な学習の時間(1997+α) 」
大木芙沙子「朝顔にとまる鷹」
笛宮ヱリ子「工場長屋A号棟」
斧田小夜「糸を手繰ると」
装画:久永実木彦
装幀:谷脇栗太
大竹竜平「東京ハクビシン」
私は鉄風。下町を疾走するハクビシンにございます──。『トウキョウ下町SFアンソロジー』のトップバッターを飾るのは、江戸っ子のハクビシンがキャメラを抱えて生配信で送る下町の暮らしの悲喜交々の物語。
桜庭一樹「お父さんが再起動する」
下町の魯山人と呼ばれた父は私から見れば差別のデパートだった──。 夫と営む焼き鳥屋さんに突如現れたのは未来の編集者。束の間の出会いを通して、社会の中で移り行く主流の倫理観に葛藤し、古典的な作品を読むことの可能性を考える物語。
関元聡「スミダカワイルカ」
僕にとって自由と不安は同義だった。ではカワイルカにとっては──? スミダカワイルカという小さなピンクのカワイルカの固有種が隅田川にいたら……という〈if〉をもとに、種の〈保全〉や生命にとっての幸福を問う作品。
東京ニトロ「総合的な学習の時間(1997+α) 」
〈総合的な学習の時間〉の発表会を目前に、幽霊が出た──。 舞台は金融危機が始まる1997年11月。〈総合的な学習の時間〉の導入前に行われたモデル校での発表会を通して、戦後の日本社会のある種の豊かさと矛盾を描き出す。
大木芙沙子「朝顔にとまる鷹」
江戸の花街、辰巳芸者の寅吉は博打が滅法うまかった──。界隈でも随一のきっぷの良さを誇る大女の芸者・寅吉と男のような風貌の戯作者・緑豆春雨とクモたちの物語が、江戸っ子の〈義理と人情〉の表と裏を描き出す。
笛宮ヱリ子「工場長屋A号棟」
これが何の部品なのか、知らされないことが最大の不満だった──。工場長屋A号棟では四畳半の小さな工場同士で工程を分割する「仲間回し」で仕事をしている。そこで働く三人の男たちの緩やかな連帯の物語。
斧田小夜「糸を手繰ると」
ぼく、保坂大樹を転生ラマとして認定したい──。甥っ子を手伝って「江戸っ子ブロックチェーン」を作ったことが全ての始まりだった。土地柄や暮らす土地への思い入れ、〈下町〉の変遷、異なる文化へのリスペクトなど、地域×SFというテーマに正面から向き合った作品。
先行予約はサイン本が届く! アクリルスタンド受注販売!
先行予約期間に『トウキョウ下町SFアンソロジー』をご予約いただくと、トウキョウ下町SF作家の会のメンバーのサイン入りでお届けいたします! サイン本には、大木芙沙子さん、斧田小夜さん、関元聡さん、久永実木彦さんのどなたか一名のサインが入ります。
また、先行予約期間限定で、久永実木彦さんよる猫とロボット(キャット・タワー・マ・フ)のアクリルスタンドを販売! 『トウキョウ下町SFアンソロジー』とセットでご購入いただけます。こちらは完全受注生産で、先行予約期間にのみお求めいただけます。先行予約の受付期間は8月31日(土) 23時59分までです。
〈キャット・タワー・マ・フ〉のバックストーリー
人類滅亡後、トウキョウ下町の猫たちは町工場の廃材を利用してキャット・タワー・マ・フをつくりあげ、自分たちの世話をさせた。
『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』
編者:トウキョウ下町SF作家の会
発行:Kaguya Books
発売:社会評論社
刊行:2024年9月
価格:1,600円(税込1,760円)
目次
- はじめに
- 大竹竜平「東京ハクビシン」
- 桜庭一樹「お父さんが再起動する」
- 関元聡「スミダカワイルカ」
- 東京ニトロ「総合的な学習の時間(1997+α) 」
- 大木芙沙子「朝顔にとまる鷹」
- 笛宮ヱリ子「工場長屋A号棟」
- 斧田小夜「糸を手繰ると」
- あとがき
装画:久永実木彦
装幀:谷脇栗太
サイズ:A6
ページ: 248頁(予定)
編者:トウキョウ下町SF作家の会
東京の下町エリアを拠点とするSF作家の会。 女性のプロ作家を主体とし、主流ではない属性を持つプロ作家の活動を支援すると同時に、敷居が高いと思われがちなSFの門戸を開く特異点となるべく活動している。〈トウキョウ下町SF作家の会〉というYou Tubeチャンネルで、SF作品の紹介や執筆に役立つテック系の解説動画を配信している。
アクリルスタンド
サイズ:約10センチ
価格:1000円(税込110円)
※デザインは若干の変更をする可能性がございます。
期間限定、京都・大阪・徳島SFアンソロジーのサイン本を販売!
『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』の先行予約期間にあわせて、Kaguya Booksから刊行している地域SFアンソロジーシリーズ『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』、『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』、『巣 徳島SFアンソロジー』の編者のサイン本を公式オンラインショップで販売します。
また、地域SFアンソロジーシリーズを2冊以上お買いあげいただくと、1冊あたり100円引きのセールを開催いたします。これを機にぜひお買い求めください。
『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』は京都にゆかりのある8名の作家が綴るアンソロジー。1200年の都? いえいえ、わたしたちの棲む町。アート、池、記憶、軒先駐車、松ぼっくり、物語──。妖怪もお寺も出てこない、観光地の向こう側をお届けします。
『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』に収録されているのは、大阪を知る10名が綴る2045年の大阪の物語。万博・AI・音楽・伝統、そして、そこに生きる人々──。そこにあるのが絶望でも、希望でも、この場所の未来を想像してみよう。
『巣 徳島SFアンソロジー』は7名の徳島在住の女性の作家と、徳島にゆかりのある芥川賞作家・小山田浩子さんと吉村萬壱さんによるアンソロジー。「そっとふみはずす」をテーマに、SF的な想像力が徳島の日常を描き出します。