かぐやSF3大賞「マジック・ボール」が英紙「Schlock!」掲載
2023年に開催された第三回かぐやSFコンテストで大賞を受賞した暴力と破滅の運び手「マジック・ボール」の英語訳が、イギリスのSF誌「Schlock!」2025年9月号に掲載された。英訳を担当したのは翻訳者のChell Yoshinoと小説家・翻訳者の赤坂パトリシア。
暴力と破滅の運び手「マジック・ボール」は、未来のスポーツをテーマに4,000字以内のSF小説を募集した第三回かぐやSFコンテストの大賞受賞作品。齋藤隼飛編『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)に再録されている。
英訳を手掛けた赤坂パトリシアは翻訳家・小説家。英語と日本語で小説を執筆している。日本語では、『ネコばあさんの家に魔女が来た』(KADOKAWA)や、Kaguya Planetに掲載している「Linguicide,[n.]言語消滅」などを執筆。英語ではオンラインのSF誌Strange Horizonsに掲載されている「Annunciation」など。
赤坂とともに翻訳を手掛けた翻訳者のChell Yoshinoは、ヨークシャーを拠点とする翻訳家。小説の翻訳を手掛けるのは今回が初めて。
Schlock! Webzineは2011年にイギリスで創刊されたSF・ファンタジー・ホラーを扱う月刊誌。幅広いジャンルの短編小説やフラッシュフィクションを紹介している。日本からは、ウェブマガジンKaguya Planetに掲載された揚羽はな「また、来てね!」のToshiya Kameiの英訳「SEE YOU AGAIN」が2021年に収録された。
「Magic Ball」が掲載されたのは、2025年9月1日刊行の『Schlock! Webzine: Vol 19 Issue 8』。こちらから全文を読むことができる。また、Kindleでも無料で公開されており、ペーパーバック版も刊行予定だ。
『Schlock! Webzine: Vol 19 Issue 8』
北海道SFアンソロジー、先行予約受付中
VGプラスの運営するSF書籍のレーベルKaguya Booksの人気シリーズ、《地域SFアンソロジー》の最新号『北海道SFアンソロジー』の先行予約を受付中。《地域SFアンソロジー》は、暴力と破滅の運び手も参加した『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』と『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』を皮切りに、徳島、東京下町と続くシリーズ。
最新号である『北海道SFアンソロジー:無数の足跡を追いかけて』の先行予約では、先行予約限定の特典や、他の〈地域SFアンソロジー〉シリーズ、またアクリルキーホルダーとのまとめ買いセールも行っている。
