群れ星のような短編小説を生活のおともに Kaguya 群星文庫創刊! 大木芙沙子、蜂本みさ、木江巽による第一弾が10月31日刊行 | VG+ (バゴプラ)

群れ星のような短編小説を生活のおともに Kaguya 群星文庫創刊! 大木芙沙子、蜂本みさ、木江巽による第一弾が10月31日刊行

Kaguya 編集部、イチオシの作品を書籍化する〈Kaguya 群星文庫〉創刊!

出版レーベルKaguya Booksは、〈Kaguya 群星文庫〉を創刊します。Kaguya 群星文庫は、群れ星のように煌めく物語をあなたの生活のおともに、をコンセプトに短いお話を持ち運びやすい新書サイズで刊行するシリーズです。

〈Kaguya 群星文庫〉の第1弾として、大木芙沙子・蜂本みさ『かわいいハミー/せんねんまんねん』と、第七回ゲンロンSF新人賞最終候補作の木江巽『真夜中あわてたレモネード』が本日10月31日に刊行しました。

¥2,497 (2025/11/09 05:31:55時点 Amazon調べ-詳細)
¥2,497 (2025/11/09 05:31:55時点 Amazon調べ-詳細)

Kaguya群星文庫とは?

Kaguya 群星文庫は、Kaguya 編集部のイチオシの短い物語を、新書サイズの書籍として刊行するシリーズです。収録する作品はどれも、短いけれど美しい輝きを放つものばかり。いつも持ち歩きたくなるようなデザインとコンパクトなサイズの作品たちは、あなたの本棚で、机で、カバンの中で、電子書籍のライブラリで、群れ星のように身を寄せ合って楽しそうにしていることでしょう。

SF 企業 VGプラスが運営するSFウェブマガジンKaguya Planet や、その他さまざまなメディアに掲載された魅力的な短編・中編小説のなかから、そんなコンセプトにぴったりの作品たちをお届けします。

一冊の本に収められた作品を、旅先や眠る前、あるいはちょっと一息つきたいときに読む体験が、読者の皆様の生活にささやかなきらめきを添えてくれますように。Kaguya 群星文庫を、いつでもおそばにおいてくださいね。

記念すべきシリーズ第一弾の収録作品を紹介

Kaguya 群星文庫の記念すべき第一弾として刊行するのは、大木芙沙子・蜂本みさ『かわいいハミー/せんねんまんねん』と木江巽『真夜中あわてたレモネード』の2冊です。巻末にはKaguya編集部の堀川夢さんによる解説が収録されています。

大木芙沙子「かわいいハミー」
ハミーは人の役に立つことを目的に作られた、博士の最高傑作のヒューマノイドロボット。記憶をリセットすることが可能なハートと、知識や経験を記録するアタマを持っている。博士との別れのあと、ハミーは不器用でままならない人生を生きる人々と出会う。ビターで優しいロボットファンタジー。

蜂本みさ「せんねんまんねん」
「誰かいませんか」「誰ぞいてはりまっか」。伝言通信機能のある不思議な〈ラッパ〉を通じ、時を超えて二人の少女が出会う。第二次世界大戦を経験した「鶴ちゃん」に2045年を生きる「亀ちゃん」が語って聞かせる、未来の大阪のようすは……。やわらかな語りで戦争について考える1作。

木江巽『真夜中あわてたレモネード』
自分のことを「毒にも薬にもならない」と思っている「僕」は、あるひ明け方の海辺で貝とも花ともつかない不思議な物体を拾う。その物体を耳に当てると、なんと誰かの声が聞こえてきて……。隣家に生えた見事なレモンの木をめぐる、陽気な異次元生命体・シンディと「僕」のひと夏の小さな冒険譚。

大木芙沙子・蜂本みさ『かわいいハミー/せんねんまんねん』(Kaguya 群星文庫 01)
解説:堀川夢

判型:新書版並製
ページ数:94ページ
本体価格:1500円+税
ISBN:978-4-911294-07-9
装幀:飯村大樹

¥2,497 (2025/11/09 05:31:55時点 Amazon調べ-詳細)
木江巽『真夜中あわてたレモネード』(Kaguya 群星文庫 02)
解説:堀川夢
判型
:新書版並製
ページ数:112ページ
本体価格:1500円+税
ISBN:978-4-911294-08-6
装幀:飯村大樹
¥2,497 (2025/11/09 05:31:55時点 Amazon調べ-詳細)

Kaguya群星文庫は、Kaguya Booksの公式オンラインストア、全国の書店やオンラインストアでご注文いただけます。書店で注文される際には、書名とISBNをお伝えください。

Kaguya Books公式ショップ

〈Kaguya 群星文庫〉第1弾、参加作家の紹介

大木芙沙子さんは東京出身。オンライン文芸誌「破滅派」やSFウェブマガジン「Kaguya Planet」などで短編を発表しています。文芸誌「小説すばる」(集英社)、「文學界」(文藝春秋)や「S-Fマガジン」(早川書房)、また書籍では『水都眩光 幻想短篇アンソロジー』(文藝春秋)や西崎憲によるアンソロジー『kaze no tanbun 夕暮れの草の冠』(柏書房)などに作品が掲載・収録されています。Kaguya Booksより刊行されている『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』には編者の「トウキョウ下町SF作家の会」の一員としても参加し、「朝顔にとまる鷹」を寄稿しています。また、短編集『花を刺す』(電子書籍は惑星と口笛ブックス、紙の書籍である『花を刺す -エレガント・エディション-』は私家版)が刊行されています。

¥2,530 (2025/11/08 12:14:25時点 Amazon調べ-詳細)

蜂本みささんは大阪出身、京都在住。第一回ブンゲイファイトクラブで準優勝、第二回と第五回では共に優勝しています。SFウェブマガジンKaguya Planetや「幻想と怪奇16」「ウィッチンケア」などの雑誌に短編を寄稿しているほか、書籍では西崎憲によるアンソロジー『kaze no tanbun 夕暮れの草の冠』(柏書房)や伴名練が編者のアンソロジー『新しい世界を生きるための14のSF』(早川書房、Kaguya Planet掲載短編「冬眠世代」の再録)に作品が掲載・収録されています。また、掌編集『いきもんら』『鯖と歩けば 蜂本みさ掌編集』を発表しています。

¥2,200 (2025/11/08 19:45:29時点 Amazon調べ-詳細)

木江巽さんは福岡県北九州市出身。ゲンロンSF創作講座第七期受講生。伊藤計劃のブログを読み漁ったことがきっかけとなり、SFにハマったそうです。人生の一冊は三冊あって、ポール・オースター『ムーンパレス』、アーサー・C・クラーク『楽園の泉』、円城塔『Self-ReferenceENGINE』とのこと。本書収録作品「真夜中あわてたレモネード」は同講座の最終課題として提出され、第七回ゲンロンSF新人賞の最終候補に選出された作品を改稿したものです。

 

VG+編集部

映画から漫画、ゲームに至るまで、最新SF情報と特集をお届け。 お問い合わせ

関連記事

  1. 勝山海百合「白桃村」が豪SF誌のAntipodeanSFに掲載 Toshiya Kameiによる翻訳

  2. Kaguya Booksから地域SFアンソロジー第三弾、なかむらあゆみ編『巣 徳島SFアンソロジー』2023年12月刊行!

  3. Kaguya Planet、蜂本みさ長編の冒頭&大森望インタビュー先行公開! SFGとのコラボも?

  4. イベント「著者チームと担当編集が語る、『もしも』からはじめるサイエンスライティング」アーカイブ配信中!