レディー・ガガがハーレイ・クインを語る 没入してまで演じた『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』 | VG+ (バゴプラ)

レディー・ガガがハーレイ・クインを語る 没入してまで演じた『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

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メソッド演技法でハーレイ・クインに没入したレディー・ガガ

2024年10月11日(金)に全国公開が予定されている『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』に登場するハーレイ・クインに人物像ついて、彼女を演じるレディー・ガガが米Access Hollywoodのインタビューに答えた。これまで明かされていたレディー・ガガが演じるハーレイ・クインは、役柄の内面に注目して感情を追体験するメソッド演技法で演じられたことが明らかになっていた。


レディー・ガガはハーレイ・クインというキャラクターに没頭しており、撮影現場ではレディー・ガガという芸名は勿論のこと、本名のステファニーと呼ばれても反応しなかったことが米ComicBook.comで報じられている。撮影監督のローレンス・シャーはレディー・ガガがメソッド演技法でキャラクターに没頭していた様子を以下のように語っている。

全然わかりませんでした。不思議なことに、メイクやヘアのテストの時でさえ、レディー・ガガに一度も会ったことがないような気がしました。たぶんそれは、彼女らのスペースに入ろうとしないという私の哲学だったのでしょう。この1週間、神様、私たちって縁が切れている気がします。繋がっていません。まるで正反対です。私はクルーにこう言ったものです。彼女は私を嫌っているか、私たちはお互いを嫌っているかのどちらかだと。何か変な感じなのです。

ハーレイ・クインは傷つきやすく、優しい人物

自分をハーレイ・クインの愛称であるリーと呼ばせていたほど、レディー・ガガは役に没頭していたという。そのようなレディー・ガガが語る『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のハーレイ・クインは傷つきやすく、優しい人物だということだ。それに関して以下のようなコメントを出している。

彼女は本当に傷つきやすく、優しい人なのです。私のハーレイのバージョンは私のもので、この映画と登場人物にとても忠実なのです。この映画は映画館で体験してほしい。この映画には音楽があり、ダンスがあり、素晴らしい演技があります。ジョーカー役のホアキン・フェニックスと仕事をするのは大好きです。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のトッド・フィリップス監督との仕事も大好きです。この映画でやるようなことは今までやったことがないですから、すべてがまったく新しく、本当に楽しいものになりますよ。

ミュージカル映画となる『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』はミュージカル調の作風になると言われており、様々な楽曲のカバーもあると考えられている。前作である『ジョーカー』(2019)で主人公のアーサーと同じアパートに住むシングルマザーの女性のソフィー・デュモンドを演じたザジー・ビーツはミュージカルの作風と『ジョーカー』の描く格差社会などのメッセージ性の組み合わせについて、米The Hollywood Reporterのインタビューに答えている。

実際、素晴らしく理にかなっていると思います。これにはあまり驚きませんでした。トッド・フィリップス監督はいつもこのキャラクターに対してクリエイティブなアプローチをしてきました。私はミュージカルが大好きで、登場人物たちが悲しみであれ喜びであれ、歌って踊ることしかできないほど多くのことを感じ、経験していると考えています。

歌い踊ることは、私にとってカタルシスをもたらす経験だからです。人生のある時期、本当に辛い時期がありました。それが、その時の私の心境にマッチした表現でした。だからこそ、多くのことを感じ、経験しているアーサーが、それを踊り歌う姿が目に浮かびます。彼はジョーカーだから、私には意味があると思います。

どこまでがホアキン・フェニックス演じるアーサーの妄想で、どこからがジョーカーとなったアーサーを取り巻く現実なのかがわからない『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』。そこにミュージカルの要素が加わることで、格差社会や取りこぼされた人々を描く「ジョーカー」シリーズにどのような変化が現われるのだろうか。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年の最注目映画になりそうだ。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日(金)に全国公開。

 

前作『ジョーカー』は4K ULTRA HD&ブルーレイセットが発売中。

Source
Access Hollywood X/ComicBook.com/The Hollywood Reporter

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の予告編の考察と解説はこちらから。

レディー・ガガがハーレイ・クインを演じることが発表された際の記事はこちらから。

映画『ジョーカー』ではホアキン・フェニックスがアカデミー主演男優賞を受賞。かつて助演男優賞を受賞したヒース・レジャーと共に、“ジョーカー”というキャラクターに二度目のオスカーをもたらした。

ホアキン・フェニックスが語ったアーサーの幼少期についてはこちらから。

『ジョーカー』吹き替え声優のまとめはこちらから。

『ジョーカー』で流れた曲のまとめはこちらの記事で。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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