ネタバレ解説 実はネコが苦手だった?『クワイエット・プレイス:DAY1』撮影で変わったネコへの印象 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説 実はネコが苦手だった?『クワイエット・プレイス:DAY1』撮影で変わったネコへの印象

©2024 PARAMOUNT PICTURES

もう1人の主役、ネコのフロドを解説

音を立てるとクリーチャーに一瞬で襲われてしまうという世界観で、ホラー映画界の新たなフランチャイズになった「クワイエット・プレイス」シリーズ。その最新作であり、クリーチャーが地球に飛来した最初の日のニューヨークを描く『クワイエット・プレイス:DAY1』が2024年6月28日(金)より全国劇場公開された。『クワイエット・プレイス:DAY1』ではサミラとエリックが主人公として活躍するが、もう1人の主人公としてネコのフロドがあげられるだろう。

本記事では、ネコのフロドが何故主要人物に選ばれたのかについて解説と考察を述べていこう。なお、以下の内容は本作の設定に関する重大なネタバレを含むため、必ず劇場で本編を鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『クワイエット・プレイス:DAY1』の内容に関するネタバレを含みます。

主演俳優はネコが苦手だった?

ルピタ・ニョンゴの心境の変化

『クワイエット・プレイス:DAY1』を語る上で外すことが出来ないのが、主人公サミラが連れているネコのフロドだ。ときには逃げ出し、エリックを含めた主人公たちをクリーチャーのいる場所に巻き込んだりしながらも、静寂の恐怖の中で一種の清涼剤として機能している。そんなサミラに抱きかかえられてべったりだったフロドだったが、サミラを演じたルピタ・ニョンゴは実はネコが大の苦手であったことを米Deadlineが報じた。

米CBS Morningsでルピタ・ニョンゴが語ったことによると、「私はネコと一緒の部屋にはいられないですし、一緒に居たら泣いてしまうでしょう。ネコは小さなライオンみたいなもので、もっと大きかったら、私たちを食べてしまうかもしれないんですよ」との印象を抱いていたとのことだ。しかし、フロドを演じたネコのニコとシュニッツェルとの共演でその印象は大きく変わったようだ。

当初は脚本も務めていたマイケル・サルノスキ監督にネコではない動物に変更してくれないかと懇願していたルピタ・ニョンゴだったが、ニコとシュニッツェルとの共演を経て、今では実生活でヨヨというネコを家族として迎え入れているほどの愛猫家になっている。ルピタ・ニョンゴはニコとシュニッツェルとの出会いを「恋に落ちた」と評し、「ニコとシュニッツェルを私が抱きしめると、心が溶けるような感じがします。それは私と彼らとの間にあった絆でした」と続けた。


ネコでなければならなかった理由

サミラの介助動物をネコから変更するように懇願されたマイケル・サルノスキ監督だったが、マイケル・サルノスキ監督にはサミラの介助動物がネコでなければならない理由があったことを米Varietyのインタビューで答えている。介助動物と言えばイヌが一般的だ。しかし、音を立てたら即死という世界において、イヌは吠えてしまうので不向きだったという。

ネコならなんとかなるかもしれませんが、ウサギは無理だったと思います。また、イヌでもあまりうまくはいかないでしょう。だから、崩壊した世界で、もし本当に人がいないのならば、ネコがニャーニャー鳴く必要性はそれほどないというのが面白い設定だと思いました。

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2020)では直接殺害される描写はないものの、イヌが隕石と共にクリーチャーが飛来した最初の日に、クリーチャーに反応して吠える演出がなされている。そのような、イヌの感覚の鋭さ故の行動が「クワイエット・プレイス」シリーズのクリーチャーと組み合わせが悪いとマイケル・サルノスキ監督は考えていたようだ。また、ネコの持つ捕食者故の静かな特性が「クワイエット・プレイス」シリーズの世界観に合っていたとのことだった。

フロドは介助動物としても訓練されているため、とても従順だと思いました。サムが「静かにしなさい」と言えば、静かにするのです。ネコは非常に静かにすることができる動物です。ネコは捕食者だから、とても静かに止まって動くことができます。だから、ネコはクリーチャーが動いているのを見ると、「わかりました、ちょっと静かにしておきます」とでも思うのか静かになるのです。

介助動物故の静かさだけではなく、捕食者故の静かさもネコのフロドが選ばれた理由にあるようだ。『クワイエット・プレイス:DAY1』ではフロドがネズミを追いかけている描写がある。クリーチャーが人間の死体でキノコのようなものを育てている描写から、前作の主人公である農家のアボット一家と同じ農業と家族の絆を持つ側面をクリーチャーに持たせたマイケル・サルノスキ監督。マイケル・サルノスキ監督はさらに身近な動物であるネコにもクリーチャーと同じ要素があると演出して見せたと考察できる。

ネコの特性を生かした描写と、クリーチャーの生態をネコによって身近な存在に落とし込み、深掘りして見せたマイケル・サルノスキ監督。『クワイエット・プレイス:DAY1』以降の作品ではどのような形でクリーチャーが深掘りされ、人間以外に生き残っている動物が存在していることを描くのだろうか。「クワイエット・プレイス」シリーズの今後にも注目だ。

『クワイエット・プレイス:DAY1』は2024年6月28日(金)より全国劇場公開。

Source
Deadline/Lupita Nyong’o Instagram/Variety

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鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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