『Kaguya Planet vol.2 パレスチナ』の読書会を開催! | VG+ (バゴプラ)

『Kaguya Planet vol.2 パレスチナ』の読書会を開催!

マガジン『Kaguya Planet Vol.2 パレスチナ』の読書会、8月25日(日)開催!

2024年7月に刊行したマガジン『Kaguya Planet Vol.2 パレスチナ』の読書会を開催します! 「語りと報道の偏りに抗して」と題してパレスチナのSF・ファンタジーを翻訳・掲載した『Kaguya Planet パレスチナ』。マガジン全体を一つのアンソロジーのように読み解くことで、作品をより多角的に味わったり、パレスチナ問題やパレスチナの文化について考える時間を過ごしてみませんか。開催日時は8月25日(日)18時〜。開催方法はZoomです。

『Kaguya Planet vol.2 パレスチナ』刊行

2023年10月7日以降、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃が激化しています。この攻撃は、決して10月7日に突然始まったものではなく、70年以上にわたる迫害と虐殺の歴史とひと続きの民族浄化です。そして、この惨状を招いてしまった責任の一端は、植民地主義や深刻な人権侵害をずっと見て見ぬふりしてきた国際社会にあります。
日本でSFに携わるメディアとして果たすべき責任は何か。そう考えて、「語りと報道の偏りに抗して」と題して、これまで日本にあまり届けられてこなかった、パレスチナのSFを紹介する特集を組みました。

『Kaguya Planet vol.2 パレスチナ』
⚫︎小説
ズィヤード・ハッダーシュ「ここの外では」(佐藤祐朔訳)
ソニア・スライマーン「ムニーラと月」(岸谷薄荷訳、佐藤まな監訳)
タスニーム・アブータビーフ「継承の息吹」(岸谷薄荷訳、佐藤まな監訳)
牧野大寧「城南中学校生徒会役員選挙『カレーVSラーメン』」
⚫︎コラム
井上彼方「SFとイスラエルとパレスチナ」
堀川夢「英語で読むパレスチナのSF」
齋藤隼飛「プレイヤーへの期待、その裏にあるキュレーターの責任」
鯨ヶ岬勇士「スーパーヒーローはどこにいるのか。それはあなたかもしれない。」
⚫︎PICK UP
『野球SF傑作選 ベストナイン2024』
『SF作家はこう考える 創作世界の最前線をたずねて』
⚫︎インタビュー
映画『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』総監督・村瀬継蔵&特撮監督・佐藤大介 インタビュー
SF作家対談:天沢時生×水町綜「不良とバイクとSFと」
⚫︎イベントレポート
IMAGINARC 想像力の音楽
⚫︎VGプラスの活動報告サイズ:A5
ページ数:106ページ
一般価格:1650円(税込)
ISBN:978-4-911294-01-7

『Kaguya Planet』は、Kaguya Planetのベーシック(年間)会員の方にPDF版を、そしてプレミアム会員の方にはPDF版と紙版をお送りしております。Kaguya Planetの会員に登録すると年に4回マガジンが届く他、お得な特典が複数ありますので、これを機にぜひご登録ください。Kaguya Planetについて詳しく知りたい方はこちらから。

Kaguya Planetのサイト

また、オンラインストアにて、マガジン単体での販売も行っております。オンラインストアでは、1500円(税込1650円)+送料でマガジンの各号を販売しております。

オンラインストア

マガジンをより楽しめる読書会に

読書会のファシリテーターを担うのは、Kaguyaの編集者/ブックキュレーターである堀川夢さん。読書会では、Kaguya Planetおよびマガジン『Kaguya Planet』を一つのテーマに沿って創作、批評、ブックレビューと様々なジャンルの文章が集められたアンソロジーとして読み、感想や新たな視点をシェアし合います。

読書会では、はじめに、収録されている3つの特集小説作品についてそれぞれ話したあと、特集外の小説、批評やブックレビューも交えたマガジン全体について話し合う予定です。また、参加申し込みのフォームにて、お話ししたい作品やテーマ、質問なども募集しております。開催方法はZoom。マイクとビデオをオフで、聞くだけの参加も歓迎しておりますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

第2回『Kaguya Planet』読書会 開催概要

日時:2024年8月25日(日)18:00-20:00(途中参加・途中退出OK)
会場:オンライン(Zoom)
取り上げる作品:マガジン『Kaguya Planet Vol.2 パレスチナ』
・ズィヤード・ハッダーシュ「ここの外では」
・ソニア・スライマーン「ムニーラと月」
・タスニーム・アブータビーフ「継承の息吹」
・コラム
-井上彼方「SFとイスラエルとパレスチナ」
-堀川夢「英語で読むパレスチナのSF」
-齋藤隼飛「プレイヤーへの期待、その裏にあるキュレーターの責任」
-鯨ヶ岬勇士「スーパーヒーローはどこにいるのか。それはあなたかもしれない。」
・牧野大寧「城南中学校生徒会役員選挙『カレーVSラーメン』」
ファシリテーター:堀川夢(VG+編集部)
参加費:700円
※Kaguya Planetのプレミアム会員の方は無料です。別途、案内をお送りいたします。
参加方法こちらのPeatixページ、または下記のフォームからお申し込みくださいませ。

備考、注意事項
・読書会は記録のために録画いたします。
・事前に話したいテーマや質問のある方は、申し込みの際にフォームにご記入ください。
・ファシリテーターの側から参加者の方を指名して発言を促すことはありません。発言せず、聞くだけの参加も歓迎します。
・マガジン掲載のすべての文章・コンテンツを読んでいなくても参加可能です。
・『Kaguya Planet』読書会は、できるだけ多くの人が安心して参加できる場作りを目指します。特定の個人や属性に対する攻撃的な発言やハラスメント行為がありましたら、会を中断したり、その発言・行為をした参加者を退出させるなどの措置を取ることがあります。

第1回『Kaguya Planet読書会』のようす

今年の5月末にオンラインで行われた第1回読書会では『Kaguya Planet Vol.1 特集:気候危機』を課題図書としました。収録されている3つの小説すべてが、人間ではない生き物にまつわる物語であることからはじまり、下記のような論点で読みを深めました。

化野夕陽「春の魚」

–登場人物である凪と日本の妖怪としての「人魚」の共通点

–「凪」という言葉が演劇的・映像的に時間を止めるような効果を出していること
津久井五月「われらアルカディアにありき」

–ウィリアムズはなぜ物語に出てくるような活動を行っているのか

–善悪を綺麗に割り切ることのできない重層性
エラ・メンズィーズ「雨から離れて」

–気候問題の解決までに払わされた犠牲の大きさを匂わせ、大きな断絶を描きながら爽やかな読後感を持たせる語りの妙
また、収録小説以外にも、コラムやブックレビューについても感想をシェアしました。

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