『トップガン マーヴェリック』ボブに注目
2022年に公開された映画『トップガン マーヴェリック』は、全世界興収で約15億ドルを記録した特大ヒット映画。1986年公開の映画『トップガン』の続編として公開され、すでに第3作目の製作に向けた動きも進められている。
『トップガン マーヴェリック』で紹介されたキャラクター達は今後の「トップガン」シリーズで重要な役割を果たすと見られている。今回は、中でも印象的な姿を見せたルイス・プルマン演じるボブ・フロイドに注目したい。メガネをかけ、レーザー迎撃士官として活躍を見せたボブの名前についても考察しよう。
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𝘽𝙊𝘽が何の略か考えようぜ👓!
\𝘽…ボブ
𝙊…おめでとう!
𝘽…ボブ😎👍㊗!#トップガン #トップガン胸熱 #武内駿輔 pic.twitter.com/arqrBjfrhi
— 『トップガン』公式 (@TopGunMovie_jp) September 5, 2022
以下の内容は、映画『トップガン マーヴェリック』の内容に関する若干のネタバレを含みます。
『トップガン マーヴェリック』で描かれたボブ
『トップガン マーヴェリック』でボブ役を演じた俳優のルイス・プルマンは、『インデペンデンス・デイ』(1996) で大統領役を演じたビル・プルマンを父に持つ。『トップガン マーヴェリック』での演技で注目を集めたルイス・プルマンは、2025年公開のMCU映画『サンダーボルツ*』で再びボブという名前のキャラクターを演じる予定だ。
『トップガン マーヴェリック』のボブは、バーでの初登場時にはずっといたのに「いつ来た?」と聞かれるなど、個性豊かなトップガンメンバーの中では大人しめなキャラクターだ。ボブは「ボブ」と名乗るが、コールサインを聞かれ、改めて「ボブ」と答える。コールサインは隊内で呼び合う愛称のことで、「マーヴェリック(一匹狼)」や「ルースター(生意気)」など、その人物の性格を示すことが多い。
ボブの本名はロバート・フロイドで、ロバート(Robert)の略称はボブ(Bob)である。だが、ボブは本名と異なるはずのコールサインも「ボブ」だというのだ。コールサインが本名と異なる理由の一つには、無線を敵に傍受されても身元がバレないという利点があるのだが、ボブの場合は本名の略称とコールサインが同じなので、周囲の同僚は呆れている。
「ボブ」の由来を考察
では、ボブのコールサインはなぜ「ボブ」なのだろうか。『トップガン マーヴェリック』でのトップガンの初めての訓練では、態度の悪いハングマンから「B.O.B.」が「Baby On Board=赤ちゃんが乗ってます」の略だとからかわれる。「Baby On Board」は赤ちゃんを乗せた車に貼るステッカーの文言であり、ハングマンはボブが大人しくて赤ちゃんのようであることを馬鹿にしているのだ。
結局、ボブの名前の由来は『トップガン マーヴェリック』の劇中では明かされず、作品の外でも明かされていない。だが、軍事と「BOB」には密接な関係がある。ヒップホップデュオのアウトキャストが2000年に発表した楽曲「B.O.B.」では、曲中に「Bombs Over Baghdad(バグダッドに落とされる爆弾)」という歌詞が登場する。
「B.O.B.」では、そのタイトルとは裏腹にアメリカ国内の黒人達が置かれている状況、麻薬と貧困が蔓延するスラム街の現実が歌われている。「B.O.B.」には様々な解釈があるが、国内で苦しむ人たちがいるのに国外で戦争をする政府を批判する曲だという解釈もある。
一方、アウトキャストはこの曲に込められた政治的意図を否定しており、「Bombs Over Baghdad」は音が気に入って使用しただけだと主張している。しかし、その後米国はイラク戦争を開戦することになり、「B.O.B.」は「バグダッドに爆弾を」という意味として捉えられ、一部の人々からは戦争を支持する曲として利用された。アウトキャストは反戦の立場を取っていたにも拘らず、イラク戦争中に「B.O.B.」はヒットソングになったのである。
話を戻すと、『トップガン マーヴェリック』におけるボブのコールサインの由来は、湾岸戦争とイラク戦争を背景とした「Bombs Over Baghdad」だと考えることができる。あるいは、その主張と裏腹に戦争に駆り出された「B.O.B.」という曲が、大人しい性格だが爆弾投下を誘導するボブの姿と重ね合わせられて、ボブは「ボブ」というコールサインで呼ばれることになったのかもしれない。
ボブの今後に期待
映画『トップガン マーヴェリック』では、ボブはその腕を買われてフェニックスと共にマーヴェリックと3人でチームを組むことになる。爆弾投下のためのレーダー誘導も完璧にこなし、そのスキルの高さを証明した。次回作以降もフェニックス、ルースターらと共に「トップガン」シリーズの歴史に名を連ねることになるだろう。
ボブを演じたルイス・プルマンは、米Military Timesでボブというコールサインの由来を聞かれ、「解釈は自由です。色々な説がありますね。どれが正しくて、どれが間違っているとは言いません」と答えている。今後の「トップガン」シリーズでその由来は明らかになるのだろうか。
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Source
Military Times
映画『トップガン マーヴェリック』ラストのネタバレ解説&感想はこちらから。
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