映画『マルドロール/腐敗』11月28日公開決定 憲兵隊の主人公が腐敗した警察の闇に直面する深淵クライム・スリラー | VG+ (バゴプラ)

映画『マルドロール/腐敗』11月28日公開決定 憲兵隊の主人公が腐敗した警察の闇に直面する深淵クライム・スリラー

©FRAKAS PRODUCTIONS - THE JOKERS FILMS – ONE EYED – RTBF – FRANCE 2 – 2024 

深淵クライム・スリラー『マルドロール/腐敗』11月28日公開

ベルギーで起きた拉致監禁・殺人事件を基にした深淵クライム・スリラー『マルドロール/腐敗』が、11月28日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されることが決定した。本作は、『変態村』(04)『地獄愛』(14)『依存魔』(19)の<ベルギーの闇3部作>で知られるファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督作。舞台となるのは1995年のベルギー。少女失踪事件の犯人を追うことになった主人公の憲兵隊ポールが、腐敗した警察組織の闇に直面し、真実を求めるあまり心身に異常をきたしていく様を緊迫感溢れるトーンで描いている。

『マルドロール/腐敗』は、ベルギーで実際に発生し、司法を揺るがす結果となった“デュトルー事件”を基にしており、ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督は本作のテーマについて「悪の本質と正義の探求を試みた。社会のトラウマに光を当て、悪に立ち向かう私たちの能力についてアプローチしたかった」と語っている。

第81回ヴェネツィア国際映画祭 公式セレクションに選出され、第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭の最優秀長編作品賞へのノミネートを果たしており、「緊迫感の高まり、一線を越えた道徳的ジレンマ、すべての観客を魅了する魅力的なスリラーとなっている」「ざらざらとした雰囲気が70年代のスリラー映画を彷彿とさせる」「じめじめとした心地よさと、叫び声のような哀愁」などと、ヴェルツ監督の持ち味である深淵な世界観と巧みな心理描写が高い評価を受けている。

ポール役には、『La prière』(18/原題)で第68回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(男優賞)を受賞したことで世界的に知られたフランス若手実力派俳優であるアントニー・バジョン。脇を固めるのは、『変態村』『地獄愛』で主演をつとめたローラン・リュカ、そして『ベティ・ブルー』(86)、『屋敷女』(07)などで知られるベアトリス・ダル

今回解禁された日本版ポスタービジュアルは、血走った目にTV画面の反射がわずかに光り、目の下に青白く刻まれた隈からも、切迫した精神状態が映し出された1枚。右下には、行方不明となった少女たちの写真が配され、より尋常ならざる状況を想像させる。キャッチコピーである「どこまで行けば、たどり着けるか。」と、正義心のもと捜査を続けるポールが取った行動とは。

併せて解禁となった場面写真では、膨大な事件資料が貼られた壁の前に立つポールの姿が。その視線の先に何を思うのか──。

『マルドロール/腐敗』は、11月28日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

『マルドロール/腐敗』公式

マルドロール/腐敗
監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
脚本:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ、ロマン・プロタ 撮影:マニュエル・ダコッセ 音楽:ヴァンサン・カエイ 編集:ニコ・ルーネン
出演:アントニー・バジョン、アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ、ローラン・リュカ、ベアトリス・ダル
2024年|ベルギー・フランス|原題:Maldoror|フランス語|155分|1.78:1 |カラー|G
©FRAKAS PRODUCTIONS – THE JOKERS FILMS – ONE EYED – RTBF – FRANCE 2 – 2024
エクストリーム提供 アンプラグド配給

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