『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』本予告公開 気になる3つの要素がついに解禁 | VG+ (バゴプラ)

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』本予告公開 気になる3つの要素がついに解禁

©︎2025 Marvel

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』本予告公開

2025年7月25日(金) 公開を予定している映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』より、本予告が米国で公開された。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は、過去に旧20世紀フォックスで作品が制作されてきたファンタスティック・フォーが正式にMCUに参入する作品。マット・シャックマンが監督を務める。

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』では、ミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズ役をペドロ・パスカル、インビジブル・ウーマンことスーザン・ストーム役をヴァネッサ・カービー、ヒューマン・トーチことジョニー・ストーム役をジョセフ・クイン、ザ・シングことベン・グリム役をエボン・モス=バクラックが演じる。また、新たなシルバーサーファー役としてジュリア・ガーナーが出演する。

今回公開された予告編では、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の世界ではファンタスティック・フォーは市民にとって自明の存在で、ニューヨークの人々から愛されている存在であることが示されている。さらに、以前から注目されていた三つの重要な要素が描かれている。

一つ目は、インビジブル・ウーマンことスー・ストームの妊娠が明らかになる場面だ。スーの弟であるジョニーは姪か甥ができるとあってか大喜びだが、スーのお相手であるミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズに対しては牽制する態度を見せている。

原作コミックではスーのリードの間に生まれるのはフランク・リチャーズで、生まれつき強大なパワーを持って生まれてくる。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』ではファンタスティック・フォーのオリジンのストーリーは飛ばされるということで、本作にはフランク・リチャーズが登場するのでは、という噂もあった。今回の予告編では、スーの妊娠によってその見方が正解であったことが示唆されている。ちなみに原作ではフランクのお世話をするのはアガサ・ハークネスだ。

二つ目のポイントは、ジュリア・ガーナーが演じるシルバーサーファーがついにお披露目されたことだ。シルバーサーファーは惑星を喰らうギャラクタスの使いとして地球に来たと見られ、ファンタスティック・フォーにこの星が標的となったことを告げる。ヒューマン・トーチことジョニーが宇宙空間までシルバーサーファーを追う姿も描かれている。

これまで実写化されてきたシルバーサーファーはノリン・ラッドという男性のキャラクターだったが、MCUのシルバーサーファーはシャラ=バルという女性のキャラクターとされている。シャラ=バルは原作ではノリン・ラッドの恋人という設定で、アース9997ではシルバーサーファーになっている。

三つ目の注目ポイントは、予告編の終盤でミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズが身体を伸縮させる姿が初めて描かれている点だ。これまでの映像ではリード・リチャーズだけその能力を披露しておらず、ファンの間では、そもそもリードが能力を得ているのか、VFX制作に問題があるのかといった疑問が生じていた。

今回の予告編ではミスター・ファンタスティックの伸縮能力が初めて描かれ、一応の疑念は晴れることになった。一方で、リード・リチャーズは自身が宇宙に出たことによってギャラクタスを呼び寄せてしまったということを示唆している。リードが抱える罪悪感は『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のテーマの一つになりそうだ。

自分のせいで地球を危機に晒していると感じている様子のリード・リチャーズは、市民に安全だと言い切ることができない。それでも、生まれてくる子どもを宿したスーの「私は諦めてない」「共に戦う、家族として」という言葉を受け、リードは最後に「私たちが皆さんを守る」と宣言。ギャラクタスと思われる足がニューヨークの街を踏み荒らしていくシーンで今回の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の予告編は幕を閉じている。

徐々に全容が明らかになってきた映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』。一体どんな作品になるのか、公開を楽しみに待とう。

MCU映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は2025年7月25日(金) 日米同時公開。

齋藤隼飛訳、マーベル・スタジオの歴史をアート部門トップのライアン・メイナーディングのアートと共に振り返る『マーベル・スタジオ:ジ・アート・オブ・ライアン・メイナーディング』は5月2日発売で予約受付中。

ギャラクタスの計画についての考察はこちらの記事で。

ファンタスティック・フォーは『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』に登場する5大勢力の一つとされている。詳しくはこちらの記事で。

『サンダーボルツ*』ヴィランの考察はこちらの記事で。

【ネタバレ注意】『デアデビル:ボーン・アゲイン』と『サンダーボルツ*』の繋がりについての考察はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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