実写『白雪姫』興行収入は好スタート『キャプテン・アメリカ:BNW』4億ドル、『ミッキー17』1億ドル突破 | VG+ (バゴプラ)

実写『白雪姫』興行収入は好スタート『キャプテン・アメリカ:BNW』4億ドル、『ミッキー17』1億ドル突破

© Disney

実写版『白雪姫』世界興収は好発進

日本で2025年3月20日(木・祝) に劇場公開された実写映画版『白雪姫』は、翌21日にも北米で公開され、初週末の全世界興行収入は約8,730万ドル(約130億円)を記録。米国内の興行収入は約4,300万ドルと直前の予想をやや下回ったが、海外でそれを上回る4,430万ドルの興収をあげた。実写版『白雪姫』は米国の週末興収では第1位にランクイン、日本でも第3位という好スタートを切っている。

実写版『白雪姫』の製作費は2億4,000万ドル(約360億円)から2億7,00万ドル(約400億円)と見られており、2週目以降の推移が焦点となる。米国では3月の終わりから4月にかけて春休み(スプリング・ブレイク)の期間に突入するが、ファミリー向け映画ではこれといった競合作品がない。米CNNのアナリストは、実写版『白雪姫』は今後の数週間も堅調に数字を伸ばしていくだろうと予測している。

一方でCNNは、競合のファミリー向け映画として、同社の親会社であるワーナー・ブラザース配給の『マインクラフト/ザ・ムービー』(4月4日米公開/4月25日日本公開)に期待をかけている。ウォルト・ディズニーとしては、米国では夏休みに合わせて5月23日に公開される実写版『リロ&スティッチ』(6月6日日本公開)に繋ぐ流れを作りたいところだ。

実写版『白雪姫』をめぐっては、イスラエル軍によるパレスチナへの侵略と虐殺が進められる中、イスラエル支持を表明している俳優のガル・ガドットを起用したことが批判を呼んでいる。それ以前からイスラエルのみに支援を発表したディズニー社に対するボイコットも興行成績に影響を与えていると見られるが、実写版『白雪姫』は世界興収の面では安定した滑り出しを見せている。

また、ソーシャル・メディアでは本作の出演者に対する差別的な投稿も相次いでいるが、米ファンダンゴのアナリティクス・ディレクターであるシャウン・ロビンスは、そうした論争はファミリーや少女といった観客のコアとなる層への影響は少ないとCNNに語っている。実際に、実写版『白雪姫』の米国内のオープニング興収は『ライオン・キング:ムファサ』(2024) の約3,541万ドルを上回っている。

大作は大台突破も…

同じくディズニー系列のマーベル・スタジオから公開された映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は公開から6週目を終えて世界興収が4億ドル(約600億円)を突破。4億200万ドルを記録した『エターナルズ』(2021) 超えは確実で、こちらもスプリング・ブレイク興行での伸びに注目したい。

ワーナー・ブラザースからはポン・ジュノ監督の『ミッキー17』が世界興収1億1,000万ドルを突破。同作の製作費は1億2,000万ドルとされている。ポン・ジュノ監督の故郷である韓国では3週連続で興行収入第1位を記録し、3月28日(金) には日本公開を控える。同月26日(水) にはポン・ジュノ監督が来日してのジャパンプレミアが開催される予定だ。

一方で、パンデミック以降のアジアにおけるハリウッド映画の興行成績は低調が続いており、米国内でも過去3週間の映画全体の興行収入は前年比約7%の減少となっている。『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』はMCU映画としてはまだ物足りない数字だが、それでも2025年の米国内興収では第1位の作品となっている。

近年は中国や韓国、日本でも国内産の映画作品が好まれる傾向がある中、実写版『白雪姫』はグローバル・マーケットでも健闘を見せている印象だ。日本では『名探偵コナン 隻眼の残像』(4月18日公開)など大作の公開も控えている。引き続き、春の映画興行に注目しよう。

実写映画『白雪姫』、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は公開中。

映画『白雪姫』公式

映画『ミッキー17』は2025年3月28日(金) 日本公開。

映画『ミッキー17』公式

Source
CNN

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