「宇宙船カリスター号」「サン・ジュニペロ」がコミック化
Netflixで配信されているSFドラマ『ブラック・ミラー』(2011-) より、エミー賞テレビ映画部門で作品賞を受賞した「宇宙船カリスター号」と「サン・ジュニペロ」がコミック(グラフィック・ノベル)になって登場。2026年2月に英ツイステッド・コミックスから『Black Mirror- USS Callister』が発売され、3月10日からは『Black Mirror- San Junipero』のKickstarterもスタートしている。
『ブラック・ミラー』シーズン3第4話「サン・ジュニペロ」とシーズン4第1話「宇宙船カリスター号」は、共に高い評価を受けてエミー賞を受賞したシリーズの代表作。ツイステッド・コミックスが同シリーズのエピソードをグラフィックノベルとして翻案するシリーズの第一弾に選ばれたのが「宇宙船カリスター号」で、第二弾が「サン・ジュニペロ」となる。
「宇宙船カリスター号」は、ゲーム会社のCTOであるロバート・デイリーが同社の没入型オンラインゲーム「インフィニティ」を利用して、ゲームの世界で宇宙船USSカリスター号の船長となり、仮想空間で同僚たちを支配するという物語。「スター・トレック」風の世界観やデジタル人格の人権といったテーマが魅力だ。
グラフィックノベル版では、ニール・ギブソンがライター、シルヴァーノ・ベルトラモが作画を担当し、ブッチャー・ビリーがカバーアートを手がける。現実世界と仮想空間を現代風と1960〜70年代風で描き分けるコミックならではの斬新な手法で「宇宙船カリスター号」のストーリーを甦らせている。
「サン・ジュニペロ」は、クィアSFの名作として知られる。1980年代風の街サン・ジュニペロで、内気なヨーキーと自由奔放なケリーが出会うが、この街には滞在時間の制限が設けられているなど、不思議な点があり……。
グラフィックノベル版の「サン・ジュニペロ」は、ニール・ギブソンがライター、フィル・バッケナムが作画を担当し、ブッチャー・ビリーがカバーアートを手がける。Kickstarterでのクラウドファンディングが始まったばかりだが、わずか48時間以内に目標設定金額の2万ドルをクリアし、日本時間3月12日現在、6万ドル超が集まっている。
Kickstarterより
『ブラック・ミラー』のコミカライズを手がけるツイステッド・コミックス(Twisted Comics)は、コミック作家のニール・ギブソンが立ち上げたイギリス発のインディー・コミック出版社。これまでに25以上のタイトルを出版している。
【追記】ニール・ギブソンから日本の読者へのメッセージが到着。「日本の文化は、これまで素晴らしいマンガを数多く生み出してきました。私は長年にわたって多くの作品のファンです」として、その日本の読者に本シリーズが届くことに期待を寄せている。
ドラマ『ブラック・ミラー』は、当初はイギリスのChannel 4で放送され、シーズン3からはNetflixで配信されている。近未来を舞台に、テクノロジーがもたらす危機や破滅を1話完結で描いていくダークな作風が人気を呼んだ。2018年には視聴者の選択によって展開が変化するインタラクティブ映画『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』が配信され、ネビュラゲームライティング部門を受賞。2025年4月にはシーズン7が配信されている。
「宇宙船カリスター号」の続編を含むシーズン7の情報はこちらから。
