予告編第2弾公開『ブルービートル』DCUの未来を担う家族愛 | VG+ (バゴプラ)

予告編第2弾公開『ブルービートル』DCUの未来を担う家族愛

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2023年8月18日全米劇場公開

本国アメリカでの広報もほとんどなく、ファンも不安になっていた『ブルービートル』(2023)。DCEU(DCエクステンデッドユニバース)からDCU(DCユニバース)へと移り変わる中で、DCUの中心人物となっていくとされるショロ・マリデュエニャ演じるハイメ・レイエス/ブルービートルだが、その予告編第2弾が2023年7月12日に公開された。

そこでは、ハイメ・レイエス/ブルービートルがブルーナ・マルケジン演じるジェニー・コードから魔法のスカラベを託されるまでや、ヴィランとなる不死身の男ことラウル・マックス・トルヒーヨ演じるカラパックスやスーザン・サランドン演じるヴィクトリア・コードとの戦い、さらには物語の核となるメッセージが断片的に描かれた。本記事では、予告編第2弾をもとに解説と考察をしていこう。

表裏一体のスーパーパワーと弱点

恋人のジェニー・コードから魔法のスカラベを託されたことで意図せずにブルービートルになるハイメ・レイエスだが、そのスーパーパワーは「想像したものを何でも創造できる」ことだけではない。最大のスーパーパワーはハイメ・レイエスを支える家族だ。

それを示すのが機械のマッシブなボディを手に入れた不死身の男のカラパックスとの戦いの中で、「家族がお前を弱くする」と言われた際に「あんたは間違っている。家族が僕を強くする」と言い返し、カラパックスを弾き飛ばしている場面だ。他にも家族が「動く研究所」とも呼ばれるコガネムシ型VOLT機「ザ・バグ」で支援し、アドリアナ・バラザ演じるナナ(スペイン語で祖母の意味)がガトリング銃でハイメ・レイエス/ブルービートルの窮地を救っている。

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しかし、カラパックスの言うことも、100%間違いというわけではない。事実、ハイメ・レイエス/ブルービートルの家族は「子供が巨大な軍事力を持っていたら政府がどうするかわからない」と不安がり、ヴィクトリア・コードは家族こそ弱点だと考えて特殊部隊を差し向けている。家族がハイメ・レイエス/ブルービートルとしての心の支えになる一方、足枷や弱点にもなっているのだ。

ヴィクトリア・コードの目的は何か

予告編第2弾はアクション場面やハイメ・レイエス/ブルービートルに魔法のスカラベが与えたパワーの紹介の側面が強かったが、一方で1つの謎が深まった。それはもともと魔法のスカラベを所持していたヴィクトリア・コードの計画だ。

ヴィクトリア・コードは魔法のスカラベを動力源とした巨大な装置を動かしている場面が存在しており、魔法のスカラベを用いた謎の計画を企てていた。その目的達成のためならハイメ・レイエス/ブルービートルの家族をターゲットにすることも厭わない人物として描かれている。

現時点では日本での公開予定も未定な『ブルービートル』。アメリカでの情報解禁も少ないため、今後の展開に注目していきたい。また、映画公開に合わせてハイメ・レイエス/3代目ブルービートルの邦訳『ブルービートル:青い衝撃』(2023)も発売されるため、これを機にチェックしてみるのはいかがだろうか。

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『ブルービートル』は2023年8月18日に全米で劇場公開予定。

DCU最初の映画となる『ブルービートル』予告の解説&考察はこちらから。

同じラテン系ヒーローとして繋がる『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』との関係性に関する記事はこちらから。

『ザ・フラッシュ』公開までの経緯のまとめはこちらから。

DCU10年計画『神々と怪物』の全作品の紹介はこちらから。

ヘンリー・カヴィルのスーパーマン降板に関する経緯はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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