ケン・リュウによるワークショップ実施も決定! 第三回国際SFシンポジウム、ゲスト陣第1弾&ポスター募集を発表 | VG+ (バゴプラ)

ケン・リュウによるワークショップ実施も決定! 第三回国際SFシンポジウム、ゲスト陣第1弾&ポスター募集を発表

第三回国際SFシンポジウム、ゲスト陣第1弾&ポスター募集を発表

一般社団法人・日本SF作家クラブと慶應SFセンター(慶應義塾大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター)が主催する「第三回国際SFシンポジウム(The Third International Science Fiction Symposium)」が、2027年4月18日(日)から4月20日(火)にかけて開催される。会場は慶應義塾大学日吉キャンパスを中心とし、オンライン配信も予定されている。この度、国内外からのゲスト陣第一弾を発表。作家のケン・リュウによるワークショップ開催やポスター発表の実施も決定した。

14年ぶりの国際SFシンポジウム開催

国際SFシンポジウムは、世界各国・地域のSF作家や研究者らが日本に集まり、SFを通じて未来や社会、科学技術について議論する国際イベント。第一回国際SFシンポジウムは、冷戦とベトナム戦争のさなかにあった1970年、小松左京を中心として日本で開催され、西側・東側双方の国々からSF作家が集まり、政治や文化の境界を越えて未来について語り合う国際的な試みとなった。第二回は、東日本大震災から2年後の2013年に開催。国内外の作家や研究者が複数の都市を巡るキャラバン形式で実施された。

それから14年を経て開催される第三回国際SFシンポジウムでは、日本SF作家クラブと慶應SFセンターが共同で主催を務める。シンポジウムでは、社会の想像力の先端を切り開いてきたSFの価値について議論を行う場が設けられ、国内外の作家によるパネルトーク、口頭発表、ポスター発表が行われる。シンポジウム後には、国内外のSF作家やクリエイターが参加し、対話や共同作業を通じて新たな物語や未来像を生み出す創作プログラム「国際SF作家ソン」の開催が予定されている。

注目のゲスト作家&研究者が発表

この度、開催概要にあわせてゲスト作家および研究者も発表された。第三回SFシンポジウムには、中国から陳楸帆(スタンリー・チェン)、呉岩、台湾から紀大偉、インドからラヴァンヤ・ラクシュミナラヤン、米国からエリザベス・ベア、スコット・リンチ、シンガポールからイン イーシェン、韓国からへ・ドヨン、チョン・ボラ、フランスからヴァンサン・ボンタン、エミリー・ケルバレック、ロラン・ルゥク、日本から高山羽根子、円城塔、立原透耶、藤井太洋が参加する。

さらに「紙の動物園」でのヒューゴー賞・ネビュラ賞二冠などで知られるケン・リュウによるライティングワークショップの開催が決定。国際SF作家ソンにてケン・リュウ自らオンライン登壇し、「キャラクター主導のワールドビルディング」をテーマとした特別ワークショップを実施する。ワークショップへの参加方法等の詳細は後日発表される。

第三回SFシンポジウム&国際SF作家ソンゲスト一覧(順不同、括弧内は参加者の来訪元の国・地域)

ケン・リュウ(アメリカ)
陳楸帆(中国)
ラヴァンヤ・ラクシュミナラヤン(インド)
エリザベス・ベア(アメリカ)
スコット・リンチ(アメリカ)
呉岩(中国)
紀大偉(台湾)
イン・イーシェン(シンガポール)
へ・ドヨン(韓国)
チョン・ボラ(韓国)
ヴァンサン・ボンタン(フランス)
エミリー・ケルバレック(フランス)
ロラン・ルゥク(フランス)
高山羽根子(日本)
円城塔(日本)
立原透耶(日本)
藤井太洋(日本)

※ゲストは変更になる場合があります。

この他にも世界各国・地域から作家や研究者が参加する予定となっており、今後も新たなゲストや登壇者が決定次第、順次発表される。

ポスター募集が決定

第三回SFシンポジウムでは、研究成果を発表するポスターの募集を行うことも決定。シンポジウムの開催期間中、会場にはポスターセッションの場が設けられ、一般募集で採用されたポスターの掲示が行われる。ポスター募集の概要は以下の通り。

ポスターセッション 募集概要
慶應義塾大学 SF研究開発センターと日本SF作家クラブ協会(SFWJ)は共同で、2027年4月18日〜20日に、慶應義塾大学 日吉・矢上キャンパスにて第3回国際SFシンポジウム(ISFS3)を開催いたします。2027年4月18日の午後5時〜7時に開催される英語によるポスターセッションへ、研究者・創作者・実務家の方々に発表企画(プロポーザル)を広く募集します。
本ポスターセッションでは、SF、ファンタジー、スペキュラティブ・フィクション(思弁小説)を最も広い意味で捉え、その探求に取り組む研究成果の発信を受け入れます。人文科学、社会科学、自然科学、工学、芸術・デザイン、学際研究など、幅広い分野や創造的実践からの応募を歓迎します。
本シンポジウムは、世界的な不確実性が深い時期に開催されます。政治的対立や戦争、気候変動、技術の転換、人工知能の急速な発展が、人間の存在条件を改めて形作りつつあります。このようなときこそ、SFは繰り返し「別の未来」を想像する場、確立された前提を問い直す場、そして人間社会の可能性と限界を探る場として機能してきました。
本ポスターセッションでは、SFに関連する多様な研究や創造的実践を発表・議論するための場を提供することを目指します。特に、思弁的な想像力が既存の視点をどのように問い直し、世界を理解する別の道をいかに生み出し、社会・技術・文化に関する思索に新たな可能性を開いていくのかを探る発表を、特におすすめいたします。
ご応募にあたっては、以下のテーマ(ただしこれらに限られません)に関連する内容を取り上げていただくことを想定しています:

  • SFと科学技術の歴史・哲学・社会学
  • スペキュラティブ・フィクション、ファンタジー、ホラーその他の関連ジャンル
  • 人工知能、技術、および人間アイデンティティの変容
  • 気候変動、エコロジー、および別の未来(オルターナティブ・フューチャー)
  • 身体、ジェンダー、アイデンティティ、そして「他者性」の諸形態
  • 非人間の視点、マルチスピーシーズ(多種)の関係
  • SFと社会・政治・文化の変化
  • SFプロトタイピングとスペキュラティブデザイン
  • 翻訳、流通、異文化間の交流
  • 創造的実践、視覚文化、映画、ゲーム、そして物語の新たな形態
  • SF、研究、社会の三者の関係

企画書には、学術的研究、芸術・デザインの試み、創作的な手法(クリエイティヴ・メソッドロジー)、あるいは学際プロジェクトの内容を提示することができます。

応募要項
応募者は、ポスター発表内容をまとめたアブストラクト(抄録)をご提出ください。アブストラクトには、研究課題・プロジェクト・研究方法・創造的アプローチを明確に説明するとともに、それがSFまたは思弁的実践との関連性を示す内容を含めてください。
すべての投稿はシンポジウム実行委員会によって審査のうえ選定されます。採用された発表者は、シンポジウムで提示する A0サイズ(縦長)ポスター1枚 の作成が求められます(データを受領後、実行委員会にて印刷いたします)。

以下の要件にご留意ください:
投稿内容は、SFに関連する研究テーマまたは創造的実践であること。
アブストラクトは英語で500〜1,000語で作成すること。次のメールアドレスまでご送付ください:ifsf3@sfwj.jp
採用者はポスターセッションに現地出席し、参加者との交流(少なくとも英語による)ができること。
採用後、発表料として5,000円のご負担をお願いします(軽食付き)。

スケジュール
アブストラクト提出締切:2026年12月31日
採否通知:2027年1月31日

詳細:https://keio-sfrdc.jp/archives/789 (English available)

関連SFイベントも複数開催

第三回国際SFシンポジウム開催時期の前後には、SF関連イベントが連続して開催される。4月24日(土)・25日(日)には、毎年恒例のSFファン主催のコンベンション「はるこん」が川崎で開催される予定となっている。このほかにも、複数のSF関連イベントが計画されており、第三回国際SFシンポジウムが開催される2027年4月には、SFが大きな盛り上がりを見せることになりそうだ。
第三回国際SFシンポジウムを含む各イベントへの参加方法・プログラム等の詳細は、決定次第、発表される。

第三回国際SFシンポジウム開催概要
名称:第三回国際SFシンポジウム
英語名称:The Third International Science Fiction Symposium
会期:2027年4月18日(日)・19日(月)・20日(火)
会場:慶應義塾大学日吉キャンパス+オンライン配信
主催:日本SF作家クラブ、慶應義塾大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター
お問合せ先:第三回国際SFシンポジウム事務局 ifsf3@sfwj.jp

関連イベント概要
国際SF作家ソン
日程:2027年4月21日(水)~23日(金)
会場:慶應義塾大学日吉キャンパス他+オンライン配信

はるこん
日程:2027年4月24日(土)・25日(日)
会場:川崎市国際交流センター (予定)

※掲載内容は発表日現在のものです。プログラム、登壇者、会場などは変更となる場合がございます。

【主催団体について】
日本SF作家クラブ
https://sfwj.jp/

慶應義塾大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター
https://keio-sfrdc.jp/

日本SF大会でのキックオフイベントの模様はこちらから。

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