ゴジラ・フェス2024に山崎貴監督登場
2023年に公開された映画『ゴジラ-1.0』でアカデミー視覚効果賞を受賞した山崎貴監督が、第37回東京国際映画祭と同時開催されているゴジラ・フェス2024に登場。会場の日比谷ステップ広場には多くの子ども達を含むゴジラファンが詰めかけた。
ゴジラ・フェスの恒例コーナー「居酒屋ゴジラ」に登壇した山崎貴監督は、笠井信輔アナウンサーからの質問に答えた。先日『ゴジラ』新作映画の監督を続投することが発表された件については、「まだ何も言えないということを言いに来ました」と苦笑いを見せつつ、『ゴジラ-1.0』への海外からの反応についてはたっぷりと語った。
2024年10月に開催されたニューヨーク・コミコンで人生で初めてコミコンに参加したという山崎貴監督は、ニューヨークでも大きな歓迎を受けたことを振り返った。そして、アメリカの観客から特に反応が良かった『ゴジラ-1.0』のシーンについて、こう明かした。
皆“パラシュート”が好きですね。パラシュート(のシーン)は皆もう立ち上がって「ウォーッ!」ってなりますよ。やっぱり「カミカゼ」って思ってるから、(特攻を)やっちゃうんじゃないかなと思ってるんでしょうね。「そういう映画なんだろうな」って思ってたらパラシュートがパッて出るんで、皆立ち上がって喜びますねぇ。
また、その他にも海外のファンに好評だった『ゴジラ-1.0』の演出についても語っている。その演出とは、ゴジラが熱戦を放つ時に背びれが順番に発光して“起動”していく演出だ。山崎貴監督は、海外の視聴者の初見リアクションをYouTubeで観たといい、その視聴者がソファーの上に乗って興奮していたことを嬉しそうに報告した。
この『ゴジラ-1.0』の背びれのギミックについて、アイデアの出所を聞かれた山崎貴監督は、「核兵器のメタファーなので、拡がったものがガシャッとなる。核兵器ってそうやって爆発するんですよ」と答えた。一方で、「『欽ちゃんの仮装大賞』とも言われてる」と、同番組の採点演出に似ているという指摘があるということも笑顔で明かしている。
また、この日「海神作戦」Tシャツを着て登壇した笠井信輔アナウンサーから「海神作戦も外国の人にはウケると聞きました」と振られると、「そうですね、ああいう地道な方法で戦うというのが好きみたいで」と認めた。さらに「マーベルの社長に言われました、『ワダツミィ!』って(笑)。“Wadatsumi, good.”って」と驚きの情報も。
「マーベルの社長」はマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギを指していると思われ、山崎貴監督は「『皆でああいう展開にできないか毎日会議してるんだ』って言われました。リップサービスだと思いますけど」と続けた。また、内容は言えないとしながら、海外からは「すごいオファー」が来たが、『ゴジラ』の新作を撮るため断ったことも明かした。
海外のファンのみならず、クリエイターや製作陣からも高い評価を集めているという『ゴジラ-1.0』と山崎貴監督。イベントの最後には、この日70歳を迎えたゴジラの誕生日をファンと共に祝った。
#ゴジラフェス2024
『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督
ゴジラの70歳の誕生日をファンと共にお祝いしました🥳🎂#東京国際映画祭2024 pic.twitter.com/1fXDp1tzmf— バゴプラ|Kaguya Books (@vagopla) November 3, 2024
降壇時には再びファンからの「タカシ」コールに包まれ、新作『ゴジラ』はどんな作品になり海外ではどんな評価を受けるのだろうか。続報を待とう。
『ゴジラ-1.0』は4K Ultra HD Blu-ray豪華版が発売中。
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