『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』ロキはどうなる?
MCUの大型クロスオーバー「アベンジャーズ」の第5弾となる映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日米公開を予定している。2025年3月には『ドゥームズデイ』に出演するキャスト27名が発表された。
マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、アベンジャーズ、ワカンダ王国、ファンタスティック・フォー、サンダーボルツ、そしてX-MENという五つの勢力がドクター・ドゥームに挑むことになると発言。出演が発表された27名の内、これらの五つの勢力に属さないキャストは、ロキを演じるトム・ヒドルストンだけだった。
さらにトム・ヒドルストンは翌4月、ロキを演じることについて「まだ終わっていない」と発言。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でのロキの役割に注目が集まっている。
そんな中、ジョシュ・ホロウィッツのYouTube番組「Happy Sad Confused」に出演したトム・ヒドルストンは、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でロキを再演することについて聞かれ、その背景を語っている。
ロキは「終わりだと思っていた」
MCUのロキは映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013) では死んだ芝居をしていたが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) では本当にサノスに殺されてしまう。続く『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) では、2012年のロキがテッセラクトを使って脱走。本来の歴史から逸脱してしまったことでTVA(時間変異取締局)に捕えられてしまった。
ドラマ『ロキ』シーズン1では、ロキの“変異体”であるシルヴィと共にTVAの真実を暴くことに。同時に時間軸の分散が始まり、マルチバースの扉が開くことになる。シーズン2では、ロキはマルチバースの安定化を一手に担うことになった。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でのロキの再演について聞かれたトム・ヒドルストンは、『ロキ』シーズン2のラストの時点では、カムバックについて知らなかったと語っている。「あれで終わりだと思っていました(笑)」と、『ロキ』シーズン2がロキの終着地点になると考えていたことを明かしている。
インタビュアーのジョシュ・ホロウィッツが「脚本は変化し続けるものだと理解しているが」という前提で、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』におけるロキとそのストーリーについて満足しているかと問うと、トム・ヒドルストンは一瞬逡巡する表情を見せた上で、意味深な笑顔を見せて「Yes」と回答した。
その上で、『ドゥームズデイ』の内容について「知っていることもある」として、ロキを演じることについてこう語った。
今でもまだチームの一員であり、伝えられるストーリーがあるということはとてつもない栄誉だと感じています。自分の成長と共に(ロキという)キャラクターも成長してきたし、今もチームにいられることは心から名誉なことだと思います。
見方によっては、『ドゥームズデイ』ではロキの“ストーリー”に進展があることを窺わせる回答だ。さらにインタビュアーから「製作陣にあなた(ロキ)を殺させないでください」「またロキの死を経験するなんて耐えられません」と訴えかけられると、トム・ヒドルストンは「分かりました、ルッソ兄弟に伝えます(笑)」と快諾した。
ルッソ兄弟は、ロキが死んだ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を指揮した監督であると同時に、ロキの新たな物語をスタートさせた『エンドゲーム』の監督でもある。ルッソ兄弟はファンの願いを聞き入れてくれるだろうか。
ちなみに、ロバート・ダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役で出演すると知ったのは、ファンと同じくコミコンでの発表時だったというトム・ヒドルストン。ニュースを知った瞬間にケヴィン・ファイギに「!」マークだけのメールを送り、修正したほうがいいと思い、続けて「RDJ!?」と送ったことも明かしている。
既に出演が発表されたキャストの中では唯一、五大勢力に含まれないソロでの登場が決定しているトム・ヒドルストンとロキ。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』では、どんなロキの物語が描かれるのか。公開を楽しみに待とう。
シリーズ4作品を収録した『アベンジャーズ:4ムービー・アッセンブル』は発売中。
MCUの歴史を500以上のイラストと共に辿る『マーベル・スタジオ:ジ・アート・オブ・ライアン・メイナーディング』は発売中。
ドラマ『ロキ』シーズン2は4K UHD コレクターズ・エディションが発売中。
Source
Josh Horowitz YouTube
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