『イカゲーム』シーズン3で終わりではない?
Netflixの人気ドラマ『イカゲーム』のシーズン2が2024年12月26日(木) より全7話の配信を開始した。2021年にシーズン1が配信された『イカゲーム』は、資本主義と格差社会の仕組みを抉り出すデスゲーム作品として全世界からの注目を集めることになった。
ドラマ『イカゲーム』はシーズン2の配信開始後、シーズン3が2025年に配信されることが発表されると共に、シーズン3がシーズンフィナーレとなることも明かされている。だが、『イカゲーム』の生みの親であるファン・ドンヒョク監督によると、『イカゲーム』はまだ続いていくことになりそうだ。
米The Wrapによると、ファン・ドンヒョクはNetflixの今後のプランについて、以下のように語ったという。
Netflixには計画があります。このアイデアを捨てるつもりはないでしょう。もしかしたら、私はアドバイザーか共同製作者として参加するかもしれません。『イカゲーム』シーズン3が「イカゲーム」ユニバースの終わりということにはならないでしょう。
ファン・ドンヒョク監督は、Netflixの『イカゲーム』シーズン3の発表に際して、主人公ソン・ギフンとフロントマンの戦いはシーズン3で完結するということを示唆していた。しかし、今回は『イカゲーム』の世界観自体はNetflix主導で今後も続いていくことを明言している。
「イカゲーム」ユニバースの拡大に期待
ファン・ドンヒョク監督のいう「計画」とは、デヴィッド・フィンチャー監督が指揮する英語版『イカゲーム』のことだ。2024年10月に翌2025年に撮影を開始することが報道された同作は、韓国発の本家『イカゲーム』と世界観を共有する作品になるとされている。
つまり、英語版『イカゲーム』は、仕切り直しのハリウッド版リメイクではなく、ユニバースを共有するシリーズ作品の新作として制作されるということである。Amazonプライムビデオのドラマ『ザ・ボーイズ』(2019-) も、シーズン5をフィナーレとしながらも、メキシコを舞台にしたスピンオフ新作の製作が報じられている。メインのシリーズを物語として視聴者も納得いく形で閉じならも、ユニバースとしてはストーリーを継続していく方針が今後の人気ドラマの指針として主流になる可能性も考えられる。
『イカゲーム』については、シーズン1から主人公のソン・ギフンの妻と娘がアメリカにおり、シーズン最終話ではギフンがアメリカに向かおうとして踵を返したことによってシーズン2へと繋がっていった。一方で、イカゲームの資金源となっていたVIPの客は韓国大会が面白いと発言しており、各国でイカゲームが開催されていることが示唆されていた。
資本主義のルールに支配された国々でイカゲームが開催されているとすれば、ギフンが韓国のゲームを潰したところで負の連鎖は止まらないと考えられる。海外版「イカゲーム」で描かれる闘争があってこそ、真の意味でソン・ギフンの戦いに決着がつくはずだ。
米Varietyでは、ファン・ドンヒョク監督は『イカゲーム』シーズン3は2025年の夏か秋に配信を開始すると言及している。英語版『イカゲーム』が報道通り2025年に撮影されるならば、同作の配信開始は2026年になるだろうか。世界的フランチャイズとなりつつある「イカゲーム」がこれからどんな展開を迎えるのか、引き続き注視しよう。
ドラマ『イカゲーム』シーズン2は2024年12月26日(木) よりNetflixで独占配信中。
【ネタバレ注意!】『イカゲーム』シーズン2ラストの解説&考察はこちらの記事で。
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