『ジェン・ブイ』シーズン2第1話配信開始
2023年9月からAmazonプライムビデオでシーズン1の配信を開始したドラマ『ジェン・ブイ』のシーズン2が、2025年9月17日(水) より配信を開始した。『ジェン・ブイ』は人気ドラマ『ザ・ボーイズ』(2019-) と世界観を共有するスピンオフドラマで、『ザ・ボーイズ』本編と繋がる内容も描かれている。
『ザ・ボーイズ』は最終シーズンとなるシーズン5が2026年に配信されることが決定している。一方でショーランナーのエリック・クリプキは、「ザ・ボーイズ」のフランチャイズ自体は今後も続いていくと明言。ヴォート社の起源を描く『ヴォート・ライジング(原題:Vought Rising)』は制作を開始しており、『ジェン・ブイ』を含むスピンオフ作品の今後に注目が集まっている。
今回は、初週で第1話・第2話・第3話が配信された『ジェン・ブイ』シーズン2より、第1話をネタバレありで解説し、考察していこう。以下の内容はネタバレを含むため、必ずAmazonプライムビデオで本編を視聴してから読んでいただきたい。また、本作は16歳以上を対象とした作品で、過激な暴力描写と性描写を含むためご注意を。
以下の内容は、ドラマ『ジェン・ブイ』シーズン2第1話の内容に関するネタバレを含みます。
Contents
『ジェン・ブイ』シーズン2第1話「新学期の始まり」ネタバレ解説
1967年、ゴドルキン博士
『ジェン・ブイ』シーズン2第1話「新学期の始まり」の脚本を担当したのはエリー・モナハン。『ザ・ボーイズ』シーズン1第7話で共同脚本を、シーズン2第5話とシーズン3第5話で単独脚本を務めた人物だ。
『ジェン・ブイ』シーズン2第1話 の冒頭では、「チャンスに捧ぐ」という文言が表示される。シーズン1でアンドレ役を演じていたチャンス・パードモは、2024年3月29日にバイク事故で逝去、27歳という若さでこの世を去った。そのため、『ジェン・ブイ』シーズン2はチャンス演じるアンドレが登場しない形でストーリーが進んでいくことになる。
シーズン1では、ゴドルキン大学が能力者の研究を進める機関であったこと、対能力者用のウイルス開発が進められていたことが明らかになった。それを知ったケイトはサムと共に学内の非能力者たちを殺し始め、マリー、アンドレ、エマ、ジョーダンがそれを阻止するために戦うが、突然現れたホームランダーによって、マイノリティが多いマリーのグループが罪を着せられ捕まえられてしまった。
『ジェン・ブイ』シーズン1のラストでは捕えられた4人は謎の部屋で目を覚ましたが、『ザ・ボーイズ』シーズン4にはケイトとサムが登場。マリーらを取り押さえた「ガーディアンズ・オブ・ゴドルキン」として英雄扱いを受け、二人はザ・ボーイズのメンバーであるキミコとフレンチーを捕獲する大役まで担っている。
『ジェン・ブイ』シーズン2第1話は1967年から幕を開ける。ラボで未完成のコンパウンドVを注入した人々が次々と暴走する能力によって死んでいく。薬はまだ未完成だとして、それを止めようとしていたのがヴォート社に務めるゴドルキン博士だった。ゴドルキンは行動科学者で、能力者の研究を目的としてゴドルキン大学を創設したことがシーズン1で明かされている。
この場面で流れている音楽はフランキー・ヴァリ「Can’t Take My Eyes Off You(邦題:君の瞳に恋してる)」。のちに様々なアーティストによるカバーバージョンでも知られる楽曲だが、『ジェン・ブイ』シーズン2第1話では1967年に発表されたオリジナルバージョンが使用されている。
ちなみに1967年というのは米国に存在していた極右団体のアメリカ・ナチ党が国家社会主義白人党に改名すると共に、リーダーのジョージ・リンカーン・ロックウェルが元党員に殺され、分裂へ向かい始めた年でもある。『ザ・ボーイズ』シーズン2では、ストームフロントがアメリカに亡命したナチスの生き残りであったことが明らかになった。ソルジャー・ボーイとストームフロントの過去を描くスピンオフドラマ『ヴォート・ライジング』は1950年代が舞台になるとされており、同作が『ジェン・ブイ』冒頭の1967年に接続することもありえるだろうか。
『ジェン・ブイ』シーズン2第1話の冒頭では、ゴドルキン博士がコンパウンドVの研究に関係していたことが明らかになったが、『ザ・ボーイズ』ではコンパウンドVを開発したのは元ナチスの科学者でヴォート社を創設したフレデリック・ヴォートということになっている。その後、大人にも使えるコンパウンドVを開発するために現代でもセージ・グローブ・センターで研究が行われており、シーズン3では大人も使える時効性のV24が登場したが、寿命を縮めるという致命的なリスクが明らかになっている。コンパウンドVにはまだ秘密がありそうだ。
紹介されたスーパーヒーローは…
続いて、ゴドルキン大学のプロモーションビデオが流れ、スーパーヒーローが攻撃されているとして、エゼキエル、テックナイト、クイーン・メイヴ、ニューマンと死んだ(ことになっている)能力者たちが紹介されている。メイヴについては世間的には死んだことになっているが、ソルジャー・ボーイを倒した代償にスーパーパワーと片目を失ったが生き延びている。
また、スーパーヒーローを攻撃している黒幕はロバート・シンガーと逃亡中のスターライトだとされている。『ザ・ボーイズ』シーズン4では、ロバート・シンガーはニューマン副大統領候補と共に大統領選を戦って当選。しかし、ニューマン殺害の濡れ衣を着せられて逮捕され、結果、ホームランダーの傀儡であるカルフーン下院議長が繰り上げで大統領に就任した。
スターライトの方は、セブンの新人からホームランダーに対抗する存在にまで成長したが、シーズン4のラストではホームランダーが政府を手中に収めたことで反政府の危険人物として追われる身になった。一方でザ・ボーイズのメンバーが次々と捕まる中、ウイルスを持ったブッチャーとアニーだけは捕まらずに逃げ延びている。
ゴドルキン大学の映像では、ニューマンの死を受けてカルフーン大統領はヒーローの安全をホームランダーに託したと語られている。この時、ホームランダーの背後にはワシントンD.C.にあるリンカーン像が映し出される。リンカーンの像は、リンカーン大統領が南北戦争で奴隷制反対派を勝利に導いたとして、奴隷解放とアメリカ統一の象徴として扱われている。ここではホームランダーがスーパーヒーローを解放に導くとでも言いたいのだろう。
そして、ゴドルキン大学の新たなランキング上位学生として、ケイト、サム、ジャスティン・ガルシア、ルーファス・マカーディが紹介される。SNSでの発信に奔走していたジャスティンもサイコキネシス能力を持つルーファスはシーズン1にも登場したキャラだ。特にルーファスは能力を利用して他学生への性加害に及んでおり、マリーに性器を破裂させられている。アンドレらが去り、そんな奴がゴドルキン大学の顔になっているのである。
最後に紹介されたのは、新たな学部長のサイファーだ。肩書きに「スーパーヒーロー」とついているのは、ホームランダーへの復讐を目論んでいた前学部長のインディラが非能力者だったことへの当てつけだろう。
アンドレのその後
捕えられていたジョーダンとエマはゴドルキン大学に輸送され、二人を釈放させたケイトに迎え入れられる。しかし、ケイトはジョーダンのマインドを読んだことで初めてアンドレが死んだことを知る。「戻って!」という当時の声が流れており、アンドレは逃げようとして殺されたことが示唆されている。
ケイトがショックを受けているのは、アンドレが元恋人だったからだ。『ジェン・ブイ』シーズン2第1話では、友達を売ってのし上がったケイトがアンドレの死という罪を背負うことになった。
ここに登場した学生課のステイシーが二人に「エルマイラに戻る?」と脅しをかけていることから、シーズン1最終回で一同が収容されていた施設はエルマイラ・リハビリセンターであったことが分かる。シーズン1第1話では、エルマイラ・リハビリセンターは問題のある能力者が監禁される施設として紹介されており、幼い頃に能力が暴走し親を殺してしまったマリーは、ゴドルキン大学を出て人生の逆転を狙っていた。
ステイシーはお尻が昆虫のしっぽのようになっており、毒で刺したら相手も自分も死ぬと明かしている。おそらくミツバチの能力を持っているのだろう。同時に、かつては非能力者もいたゴドルキン大学は、現在ではスタッフも能力者で固められていることが示唆されている。
エマとジョーダンは解放される代わりに会見を開くという条件を受け入れ、自分たちがインディラ前学長から仲間を救ったという半分嘘で半分本当のストーリーを読み上げる。ゴドルキン大学は非能力者だったインディラに全ての罪を着せることにしたのだ。
悲劇のヒーロー/ヒロインに仕立て上げられたジョーダンとエマ。しかし、マリーはエルマイラから逃げ出して行方不明だという。
サイファーが学部長に就任したゴドルキン大学では、人間用の入り口が設けられていた。白人と有色人種で公共施設が分断されていた時代の再来だ。これが新しいゴドルキン、というより、“ホームランダーのアメリカ”の姿なのだろう。『ジェン・ブイ』シーズン2は『ザ・ボーイズ』シーズン5の世界観を先取りしているようでもある。
『ザ・ボーイズ:メキシコ』に繋がる?
シーズン1でぼんやりしていたサムはジャスティンをパートナーに選んだようで、スーツでビシッと決めている。何もかもが変わってしまった大学で、サイファーは就任の挨拶を行い、人間は信用できないとして、学生たちを新たな世界に備えさせると宣言。自分たちにはヴォート・ブルーの血(=コンパウンドV)が流れていると演説するのだった。
サイファーの姿勢はほとんどホームランダーと同じで、現実世界でも各地で“ミニトランプ”が誕生している状況と重なる。国のトップが変わることで地方組織のリーダーにも影響が及ぶのが、アメリカという国のダイナミズムである。
ジョーダンはエルマイラ・リハビリセンターでサイファーを見たと話し、エマはサイファーがヴォートのメキシコ支社にいたと話す。「ザ・ボーイズ」フランチャイズでは、メキシコを舞台にしたスピンオフドラマ『ザ・ボーイズ:メキシコ(原題)』の制作も勧められている。またもスピンオフ作品同士の繋がりとフランチャイズの広がりを期待させてくれる展開だ。
一方のサイファーはケイトからアンドレがどのように死んだのか言うよう迫られていたが、映画『フリップト』の初週の興行収入1,900万ドル程度で指図をしようというのかと拒否する。『フリップト』は『ザ・ボーイズ』シーズン4のV52 Expoで紹介されたケイトとサムの主演映画だ。
また、触れた相手を操れるケイトに対してサイファーはケイトの右手をミキサーに突っ込もうとする異常性を見せている。ケイトはシーズン1でジョーダンを操ろうとした時にマリーに血管を破裂させられて左手を失っており、右手を失うことは能力がさらに弱体化することを意味している。
あの人が登場!
逃亡の身のマリーは、逃走用の買い出しでお金が足りなかったところを、メイヴのプライドバーを買おうとしていたことから親切な客に助けられる。この直前にはマリーはファイアクラッカーのフリーダムスティックを手に取って棚に戻している。商品化されてはいるものの、性的少数者の表象を用いた「プライドバー」と、保守の象徴である「フリーダムスティック」。現代社会において商品を選ぶことは、立場を選ぶことなのである。
マリーは、妹のアナベス・モローを探していた。シーズン1ではアナベスがマリーに「関わりたくない」と言っているということが伝えられているが、マリーにとってはアナベスは唯一の肉親だ。
外ではスターライトの支持者であるスターライターたちが「ホームランダーの国から出ていけ」と詰め寄られている。「児童を虐待するテロリスト」というレッテルの貼り方は、現実における陰謀論に染まった保守派と同じやり方である。スターライターの中には前の夜にマリーにお金を出してくれた客もいて、マリーは能力を使ってスターライターを助けたのだった。
エマはアンドレの父であるポラリティを訪ね、サイファーがアンドレの死に関与していると告げる。サイファーは少し前までアンドレが死んだエルマイラ・リハビリセンターにおり、アンドレの死後に大学の学長になったことは偶然ではないはずだ。しかし、ポラリティは「鋼の男」として育てたが生身の人間だったと、過度な期待をかけて育てた息子の死を乗り越えられていない様子を見せている。
ケビン・コーラーとは
マリーの匂いを追って登場したのはドッグノット。原作コミックにも登場した能力者で、ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4ではセブンの補充メンバーの候補にも挙がっていたが、Aトレインやディープから犬を食うだの犬と性交渉をするだの言われて落とされている(結果的にリストからはシスター・セージが選ばれた)。
一方、ゴドルキン大学の“一軍”入りを果たしたルーファスは、パーティーに勤しむ学生団体のトップになっていた。団体の歴代代表の写真は白人男性ばかりだが、その中心に写真が貼られている人物はケビン・コーラー。そう、後のディープである。地味に2004年から2008年までの写真があり、遊びすぎたのかディープが5年間大学に在籍していたことが示されている。
ジョーダンとエマも学生が集うパーティーに来ていたが、エマはジャスティンからマウントをとられてしまう。シーズン1で二人は共にインフルエンサーとして活動しており、シーズン1でエマと深い仲になっていたサムはジャスティンのパートナーになってしまっていた。そしてサムからは「過去のことは水に流そう」と言われてしまう始末。そしてエマはまたも、自己肯定感が低くなったり喪失を感じたりした時に身体が小さくなる現象に見舞われてしまったのだった。
一方のサムは、ケイトに全て終わらせて家に帰りたいと訴えかけていた。サムはすっかり変わってしまったようだったが、実はケイトがマインドコントロールして不安を取り除いていただけだった。エマとサムが抱える精神的な課題はシーズン2でもテーマの一つになりそうだ。
まるでブッチャー…?
その頃、マリーが滞在するモーテルには、ドッグノットがMCUのウィンター・ソルジャーのような雰囲気で侵入していた。意外と強いドッグノットに押されていたマリーを助けに来たのはスターライトだった。『ジェン・ブイ』シーズン2では第1話から『ザ・ボーイズ』のメインキャラがしっかり物語に絡む形で登場することになった。
アニーはマリーのことを知っており、マリーがスターライターを助けた時に動画を撮られていたことから場所を割り出していた。マリーは20人以上に追われているとのことだが、アニーが来たのはマリーを助けるためだけではなかった。
かつてフレデリック・ヴォートの右腕だったトーマス・ゴドルキンは“オデッサ計画”の先頭に立っており、ゴドルキン大学を作ったのも計画の一部だったという。近頃その計画が再開されたようで、アニーは「私たち」のためにマリーに大学に戻ってその件を調べてほしいと依頼する。
「私たち」という表現が気になるところだ。『ザ・ボーイズ』シーズン4のラストではアニーとブッチャー以外のザ・ボーイズメンバーはヴォートに捕獲されている。アニーは国外に逃げたAトレインや死亡を偽装したメーヴらと地下組織を組織しているのだろうか。それとも……。
アニーは「これは戦争」「それがもしホームランダーの兵器だったら?」と、すっかり革命家の顔を見せている。この時のアニーはどこか初期のヒューイに対するブッチャーの姿を思わせる。当初はブッチャーの姿勢は強硬に見えたものだが、アメリカがこうなってしまっては、ブッチャーだけが正しかったようにも思えてくる……。
しかし、マリーは妹を見つけたいとしてこの依頼を拒否。けれど、アニーはスターライターを助けたマリーに「あなたはヒーロー」「戦いからは逃げられない」と、今度はアニーらしい言葉遣いでマリーに期待をかけるのだった。
ラストの意味は?
エマはSNSの動画を通して、マリーがウィーホーケンにいることを知る。ウィーホーケンはニュージャージー州にあるニューヨーク州マンハッタンの対岸に位置する町だ。ゴドルキン大学はニューヨークに位置していると見られ、ニューヨークの南にあるウィーホーケンからそう離れていない。ちなみにエルマイラはニューヨークの西部に位置している。
ジョーダンは一人で逃げたマリーを探しに行くことに乗り気ではなかったが、エマは「アンドレなら来てくれる」と、ヒーローだと信じてくれたアンドレのためにマリーを助けに行くと宣言する。エマはポラリティにも「彼なら絶対に諦めない」と告げており、“アンドレならどうしたか”を行動の指針にしていることが分かる。
エマとジョーダンはガススタの周辺でマリーを発見。マリーはアンドレの死について知らされる。アンドレは、マリーが逃げた後に点検用の金属管から逃げられると見当をつけたが、一人では行かず、全員が逃げられるようにチャンスを待ったという。
いざ脱走を決行しようと言う時、金属管は塞がれており、アンドレは鉄の扉を動かして逃げようとしたが、ジョーダンの制止も聞かずに力を使い続けて脳梗塞で倒れて死んでしまった。ポラリティとその息子のアンドレは磁気を操る能力者だが、シーズン1では能力を使うたびに神経が断裂するという弱点があることが明かされている。
そこに現れたのはケイト。ケイトは、マリーの意識を読み取ってスターライトと会い、オデッサ計画について聞いたことを知ってしまう。通報しなければ拷問されると恐れるケイトの姿を見ると、アメリカが酷い暴力の伴い監視社会になったことがよく分かる。そしてケイトが三人に近づくと、ジョーダンは女性の姿の時に出せる衝撃波でケイトに致命傷を負わせてしまったのだった。
マリーは血を操る能力でケイトを助けようとしたが頭の骨が折れており間に合わず。ジョーダンは触れた相手を操れるケイトに触れることに反対し、助けを求められたエマも何もせず。シーズン1のヴィランであったケイトが死にゆく姿を横目に、三人は立ち去るのだった。
だが、その後の『ジェン・ブイ』シーズン2の予告映像ではケイトのカムバックが予告されている。エンディングで流れる曲はスティーヴィー・ニックス「Edge of Seventeen」(1981)。『ジェン・ブイ』シーズン2第1話のエンドロールでは、この曲のサビの部分と2番が繰り返されるという不思議な構成になっている。
実はスティーヴィー・ニックスが作詞したこの曲の2番の冒頭「今日は行った、明日も多分行くでしょう」という歌詞は、癌で亡くなる前のおじに会いに行ったときのことを歌詞にした内容である。「あなたがやっていたことは私がやりたいことでもあった」とも歌われており、この選曲はシーズン2の前に亡くなったチャンス・パードモへの追悼のようにも聞こえる。シーズン2第1話では、劇中で繰り返し「チャンス」というセリフが登場したことも印象的だった。
『ジェン・ブイ』シーズン2第1話ネタバレ考察&感想
アンドレ/チャンスへの追悼と、アニーの登場
『ジェン・ブイ』シーズン2第1話は、アンドレ役のチャンス・パードモの死に伴い、構成が作り直されている。第1話はアンドレへの想いをシーズン1に登場したキャラクター達がそれぞれに抱え、新しい物語が紡ぎ出されている。
一方で『ザ・ボーイズ』のスターライトことアニーが第1話から登場し、助っ人的な役回りを果たした。シーズン1のラストでホームランダーが登場して全てを台無しにしたのとは対照的に、アニーはマリーに大学へ戻るきっかけと『ザ・ボーイズ』本編につながるヒントを与えてくれたように思える。
同時に、アニーは家族という小さな単位の大事なものに目を向けるマリーに対し、国家規模の戦いという大きな物語に加わるよう要請する。否、この国に生きる誰もが無関係ではいられないというのがアニーの考えなのだろう。思えば6年前の『ザ・ボーイズ』シーズン1では地方から出てきたルーキーヒーローであったスターライトが、今では大学生のマリーに“闘争”を教える側に立っている。なんだか感慨深くもある。
ともあれ、まずは『ジェン・ブイ』シーズン2第1話と共に一斉配信されたシーズン2第2話と第3話を引き続き観ていこう。
ドラマ『ジェン・ブイ』シーズン2はAmazonプライムビデオで独占配信中。
『ザ・ボーイズ』原作コミックの日本語版は、G-NOVELSから発売中。
『ジェン・ブイ』のベースになったチャプター〈We Gotta Go Now〉(23話〜30話)は日本語版の第2巻に収録されている。
『ジェン・ブイ』シーズン2第2話のネタバレ解説&考察はこちらから。
シーズン2第3話のネタバレ解説&考察はこちらから。
『ジェン・ブイ』シーズン1最終回のネタバレ解説&考察はこちらから。
キャストが登壇した2025年のサンディエゴ・コミコンの『ジェン・ブイ』パネルの模様はこちらから。
『ザ・ボーイズ』シーズン4最終回のネタバレ解説&考察はこちらから。
『ザ・ボーイズ』シーズン4最終回で残された11の謎についてはこちらの記事で。
