秋吉洋臣「ヨシミツくんの6000人の元カノ」、『ゲンロン』最新号に掲載
ゲンロン 大森望 SF 創作講座で第8回ゲンロンSF新人賞を受賞した秋吉洋臣「ヨシミツくんの6000人の元カノ」が、2026年10月24日に刊行される『ゲンロン』の最新号『ゲンロン19 特集 あらためて、日本』に掲載される。
「ヨシミツくんの6000人の元カノ」は、タイムリープを題材にした小説。ヨシミツくんという一見ごく普通の市民が死ぬと、世界はヨシミツくんが大学受験を受験した日にタイムリープしてしまう。そしてなぜか、ヨシミツくんと交際したことがある人だけが前世の記憶を保持できる、というのだ。世界には(まさに小説のタイトルの通り)ヨシミツくんの6000人の元カノがおり、彼女たちは統合管理政府コヴナントという組織を作り、ヨシミツくんの人生を制御すべく暗躍しているのだが……。タイムリープというSFの王道の題材で、全く新しい可能性を展開している意欲作だ。
「ヨシミツくんの6000人の元カノ」は、ゲンロンSF新人賞受賞時の「君と歩く、くり返しの行き先」を改題し、内容もさらにブラッシュアップしている。『ゲンロン19』には、大森望の改題も一緒に収録されている。また今後、スピンオフ作品と一緒にゲンロンSF文庫から電子書籍で刊行される予定という。スピンオフ作品も楽しみだ。
第8回ゲンロンSF新人賞では、ゲンロン大森望SF創作講座で提出された20作から6作が最終候補に選ばれた。今回「ヨシミツくんの6000人の元カノ」として刊行される秋吉洋臣「君と歩く、くり返しの行き先」が正賞を受賞したほか、形霧燈「DIVA」、道端拓也「天齢樹の物語」が優秀賞を受賞している。作品はいずれも創作講座のサイトに掲載されている。また、最終選考会の様子がYouTubeで公開されているほか、Webゲンロンに掲載されているゲスト審査員による選評はこちらから読むことができる。
ゲンロンSF文庫は2020年6月に始動。第一弾として、第3回ゲンロンSF新人賞受賞作の琴柱遥『枝角の冠』、同大森望賞受賞の進藤尚典『推しの三原則』が電子書籍として刊行され、過去に電子書籍として発売された高木ケイ『ガルシア・デ・マローネスによって救済された大地』、アマサワトキオ『ラゴス生体都市』、麦原遼『逆数宇宙』もリニューアル版が刊行された。2025年には第7回ゲンロンSF新人賞正賞を受賞した中野伶理『那由多の面』が刊行されている。
ゲンロンSF文庫の全作品はゲンロンショップでePub版が購入できる。
