『私たちが光と想うすべて』より本編映像&メイキングショット到着
インド映画史上初、第77回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞したほか、100を超える世界の映画祭・映画賞にノミネート、25以上の賞を獲得。“夜のムンバイを背景にした孤独なロマンスを、これほど美しくとらえた映画は初めてだ(Variety)” “心を奪われない人はいないはず(BBC)”“ 完璧な1作(Les Inrockuptibles)“と絶賛が続出し、初長編劇映画にして70か国以上での公開が決定した『私たちが光と想うすべて』が7月25日(金)より公開される。
この度、翻弄される恋人たちの姿を捉えた本編映像と、臨場感あふれるメイキングショット5点を解禁、併せてカパーリヤー監督の初長編デビュー作『何も知らない夜』が8月8日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で期間限定公開されることが発表された。
インドのムンバイで看護師をしているプラバと、年下の同僚のアヌ。二人はルームメイトとして一緒に暮らしているが、職場と自宅を往復するだけの真面目なプラバと、何事も楽しみたい陽気なアヌの間には少し心の距離があった。プラバは親が決めた相手と結婚したが、ドイツで仕事を見つけた夫から、もうずっと音沙汰がない。アヌには密かに付き合うイスラム教徒の恋人がいるが、親に知られたら大反対されることはわかっていた。そんな中、病院の食堂に勤めるパルヴァティが、高層ビル建築のために立ち退きを迫られ、故郷の海辺の村へ帰ることになる。揺れる想いを抱えたプラバとアヌは、一人で生きていくというパルヴァティを村まで見送る旅に出る。神秘的な森や洞窟のある別世界のような村で、二人はそれぞれの人生を変えようと決意させる、ある出来事に遭遇する──。
この度解禁される本編映像は、秘密の恋を続けるアヌとシアーズの逢瀬を捉えたもの。インドで今もなお根強く残るしがらみに縛られ、恋人であることを公にはできない二人は、ある海辺の街の洞窟で密会。そこで、かつて洞窟を訪れた誰かが岩壁に書いた<自由>という文字を見つけ、これからの人生についての不安を囁くように吐露するー。「正直に話したらもう会えなくなる」「とっても怖いの」―“自由に生きたい”という切実な願いと、社会や家族、伝統がもたらす重圧。そのはざまで揺れるふたりの繊細な感情を丁寧にすくい取った、静かで心を打つワンシーンとなっている。
メイキングカットは全5点。「インドの西海岸は季節の移り変わりがあまりなく、あるのはモンスーンとそうでない季節だけ。この異なる二つの季節感を出したかった」とカパーリヤー監督が語るように、前半がムンバイ、後半はラトナギリとそれぞれ舞台を変えて撮影された本作、時には屋外で自らの肩に大型のカメラを担ぎフレームチェックをするカパーリヤー監督の姿ほかいずれも臨場感溢れるものとなっている。
なお、本作の公開を記念し、カパーリヤー監督が2021年に手がけた初長編ドキュメンタリー『何も知らない夜』が8月8日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で期間限定で公開されることが決定。本作は、カパーリヤー監督がインド映画テレビ技術研究所の学生であった自身の体験を元に映画化、第74回カンヌ国際映画祭監督週間に選出、ベスト・ドキュメンタリーを受賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭2023でも大賞を受賞した作品。
映画大学の寮から学生L(エル)の恋文が入った小箱が発見され、Lの手紙が語るカースト制度によって阻まれた恋人たちの苦難を背景に、2016年に実際に起こった政府への抗議運動、極右政党とヒンドゥー至上主義者による学生運動の弾圧事件の真実が描き出され、フィクションとドキュメンタリーを自由に行き来するカパーリヤー監督が、叶わぬ愛の物語と記録映像を通じて、インドの社会の問題を炙り出す。変革を望む学生たちの情熱や信念、映画への愛が、闇の中で光り深く心に迫る作品となっている。
映画『私たちが光と想うすべて』は2025年7月25日(⾦)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかロードショー。
インドのムンバイで看護師をしているプラバと、年下の同僚のアヌ。⼆⼈はルームメイトとして⼀緒に暮らしているが、職場と⾃宅を往復するだけの真⾯⽬なプラバと、何事も楽しみたい陽気なアヌの間には少し⼼の距離があった。プラバは親が決めた相⼿と結婚したが、ドイツで仕事を⾒つけた夫から、もうずっと⾳沙汰がない。アヌには密かに付き合うイスラム教徒の恋⼈がいるが、親に知られたら⼤反対されることは分かっていた。そんな中、病院の⾷堂に勤めるパルヴァティが⾼層ビル建築のために⽴ち退きを迫られ、故郷の海辺の村へ帰ることになる。揺れる想いを抱えたプラバとアヌは、⼀⼈で⽣きていくというパルヴァティを村まで⾒送る旅に出る。神秘的な森や洞窟のある別世界のような村で、⼆⼈はそれぞれの⼈⽣を変えようと決意させる、ある出来事に遭遇する──。
【CAST&STAFF】
監督・脚本:パヤル・カパーリヤー
出演:カニ・クスルティ、ディヴィヤ・プラバ、チャヤ・カダム
原題:All We Imagine as Light/2024年
製作国:フランス、インド、オランダ、ルクセンブルク
原語:マラヤーラム語、ヒンディー語
時間:118分
字幕:藤井美佳
配給:セテラ・インターナショナル PG12
(C) PETIT CHAOS – CHALK & CHEESE FILMS – BALDR FILM – LES FILMS FAUVES – ARTE FRANCE CINÉMA – 2024
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