『高い城の男』シーズン3 出演キャストが米中間選挙への投票を呼びかけ | VG+ (バゴプラ)

『高い城の男』シーズン3 出演キャストが米中間選挙への投票を呼びかけ

via: Brennan Brown Twitter

『高い城の男』出演者達が投票を呼びかけ

Twitterで呼びかけ「Vote (投票しよう)」

アメリカ合衆国での中間選挙を米時間11月6日(火)に控え、ドラマ『高い城の男』(2015-)の出演陣がTwitterを介して投票を呼びかけている。米時間の4日(日)、『高い城の男』にシーズン1からロバート・チルダン役で出演している俳優のブレナン・ブラウンが、Twitterに一枚の写真を投稿。写真では、『高い城の男』の出演者らが「Vote (投票しよう)」と書かれたカードを掲げ、直前に控えた中間選挙への投票を呼びかけている。

ブレナン・ブラウンは、この写真に「火曜日の中間選挙ほど大切なものはありません。共に参加しましょう」とコメントを記している。更にハッシュタグでは「#resist and #vote」と、「抵抗と投票」を呼びかけた。「#resist = 抵抗」は、『高い城の男』シーズン3のキーワードだ。オフィシャルのハッシュタグにも、「#ResistanceRises」が採用されている。

芸能界から次々と投票の呼びかけ

11月6日にアメリカで実施される中間選挙は、トランプ政権発足後、初の全国的な選挙戦となる。同選挙をめぐっては、バラク・オバマ前大統領、ヒラリー・クリントンらに爆発物が送りつけられるなど、物騒なニュースが相次いでいる。一方で、10月7日には、歌手のテイラー・スイフトがインスタグラム上で民主党支持を表明。多くのファンが選挙人登録を行い期日前投票に赴くなど、強い影響力を見せている。11月3日には、左派メディアとして知られるNowThis Newsに、俳優のレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが登場。こちらでも、大スターの二人が中間選挙への投票を呼びかけている。

『高い城の男』出演陣は合同での呼びかけ

今回、『高い城の男』出演陣は、合同での投票呼びかけを行った。その写真の中央にはハーケンクロイツ(鉤十字)を組み直したピースマークが掲げられている。同作シーズン3におけるシンボルマークだ。投稿された写真には、主人公のジュリアナ・クレインを演じたアレクサ・ダヴァロスや、日本太平洋合衆国の木戸大尉を演じたジョエル・デ・ラフエンテ、大ナチス帝国のジョン・スミス親衛隊大将を演じたルーファス・シーウェルの姿も見られ、作中の立場の違いを超えて、連帯して投票を呼びかけている。

作品とリンクするメッセージ

『高い城の男』で描かれているのは、大日本帝国とナチスドイツが第二次世界大戦で勝利した後の世界だ。アメリカは両国の統治下にあり、アメリカ人の政治的自由は極端に制限されている。両国に対する批判的な言動は処罰・弾圧の対象だ。抵抗勢力であるレジスタンスは、武装して政府転覆のチャンスを窺うしかない。

だが、私たちが生きる現実においては、“投票”という手段で自分たちの意志を表明できる。『高い城の男』の登場人物達が得られたなかったせっかくの権利を、無にすることはないだろう。今回の同作の出演者達によるアクションには、そうしたメッセージを読み取らずにはいられない。

ドラマ『高い城の男』は、Amazonプライムビデオで配信されている。2018年10月5日からシーズン3の配信を開始、シーズン4の製作と配信も決定している。中間選挙の動向と共に、作中の世界の行く末にも注目だ。

Source
Brennan Brown Twitter

VG+編集部

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