『ホワット・イフ…？』ペギーに注目
2021年8月11日(水) より配信を開始する『ホワット・イフ…？』は、MCU初のアニメシリーズ。シーズン1では全9話を通してMCUで起こりえた「もしも」のストーリーが描かれる。そのストーリーとは、『ブラックパンサー』(2018) のキルモンガーが『アイアンマン』(2008) でトニー・スタークを助けていたら……、ティ・チャラが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のラヴェジャーズに拐われていたら……など。
MCUでは、6月から7月にかけて全6話を配信したドラマ『ロキ』シーズン1でマルチバース化が大きく前進した。『ホワット・イフ…？』の各話は1話完結とされているが、ここに登場するキャラクターたちは今後のマルチバース化したMCUに登場することはあるのだろうか。
『ホワット・イフ…？』の製作初陣は、キャプテン・カーターとペギー・カーターの今後について米Den of Geekに話している。
キャプテン・カーターの再登場を希望
『ホワット・イフ…？』で特に注目を集めているのは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーズ』(2011) や『アントマン』(2015) に登場し、ドラマ『エージェント・カーター』(2015-2016) も製作されたペギー・カーターだ。俳優のヘイリー・アトウェルが演じ、『ホワット・イフ…？』でも声を吹き替えている。
『ホワット・イフ…？』では、スティーブ・ロジャースではなくペギーが超人血清を打ち、“キャプテン・カーター”になった世界の物語が描かれる。特別ポスターも公開されるなど、公式も強く推しているキャラクターだ。
『ホワット・イフ…？』でヘッドライターとして脚本を担当したA.C.ブラッドリーは以下のように話す。
ペギー・カーターを（スティーブに代わる）ファースト・アベンジャーにしたいということは分かっていましたが、どのような変化がそれを可能にするのでしょうか？ それは、女性が部屋に残る（主要な役割を担う）ということです。ペギーは常に時代の先を行く人ですから、1940年代にそれを披露しようということになったんです。
また、『ホワット・イフ…？』で監督を務めるブライアン・アンドリュースは、こう語る。
シーズン1のエピソードの多くは、MCUの特定の出来事を改変したり、あるフェーズを深掘りしたりしたものです。しかし、私たちは多くのことを拡張し、探究する必要があります。そのためには、タイムラインから少し離れたところにあるアイデアについても考えなければいけませんでした。ペギー・カーターとキャプテン・カーターは非常に素晴らしく、私たちは彼女のことをもっと見たいと思っています。
ブライアン・アンドリュースは「『ホワット・イフ…？』（の次回作）であれ、彼女自身の実写映画であれ、もっと彼女を見られるならそれは素晴らしいことです」と、映画『キャプテン・カーター』の製作すら望んでいる。ABC製作のドラマ『エージェント・カーター』は2シーズンで打ち切りとなったが、“キャプテン”として実写版MCUへ復帰する展開も期待できそうだ。
A.C.ブラッドリーも同様に「私たちは皆、この新バージョンのキャラクターたちに愛着を持っています。願わくば、キャプテン・カーターになったペギー・カーターをもっと見てみたいですね」と語っており、監督・脚本が共にペギー・カーターの次の展開を希望する展開に。歴史を変えた変異体のペギーの活躍に期待しよう。
なお、『ホワット・イフ…？』の脚本家として初めてMCUに参戦したA.C.ブラッドリーは、ギレルモ・デル・トロ監督が手掛けたNetflixアニメ『トロールハンターズ: アルカディア物語』(2016-2018) に脚本として参加し、『ミッシング・スリー：アルカディア物語』(2018-2019) ではヘッドライターを務めた。
2021年にDisney+で配信される予定のMCUドラマ『ミズ・マーベル（原題）』の脚本も手掛けており、ブラッドリーがMCUでアニメシリーズとドラマシリーズ、そして映画を繋げていくのか、その手腕にも注目だ。
また、ドラマ『ファルコン＆ウィンター・ソルジャー』(2021) にはペギーの姪孫のシャロン・カーターが再登場を果たしている。二人の共演にも期待したい。
第1話のネタバレ解説はこちらから。
アニメ『ホワット・イフ…？』は2021年8月11日(水) 16時よりDisney+で配信開始。
Source
Den of Geek
『マーベル・スタジオ 知られざる秘密』では、「ペギー・カーター」を含む三作品が公開中。
『ホワット・イフ…？』に登場するスティーブ・ロジャースの意外な姿はこちらから。
『ホワット・イフ…？』の予告と概要はこちらから。
