皮肉屋で冷笑的な28歳……『アンダン〜時を超える者〜』主演俳優が語る主人公アルマの魅力 | VG+ (バゴプラ)

皮肉屋で冷笑的な28歳……『アンダン〜時を超える者〜』主演俳優が語る主人公アルマの魅力

Amazon Studios

Amazon『アンダン』が配信開始

Amazonオリジナルのアニメーション・ドラマ『アンダン〜時を超える者〜』が、2019年9月13日 (金) に配信を開始した。各話20分強、全8話の構成で、時間を操る能力を手に入れた主人公アルマと、過去に何者かに殺された父ジェイコブの物語が描かれる。

主演に『アリータ』ローサ・サラザール

『アンダン〜時を超える者〜』の製作を手がけたのは、Netflixアニメの『ボージャック・ホースマン』(2014-) で知られるラファエル・ボブ=ワクスバーグとケイト・パーディ。主演を「メイズ・ランナー」シリーズのブレンダ役で知られるローサ・サラザールが務める。ローサ・サラザールは『アリータ : バトルエンジェル』でも、モーションキャプチャーを用いて主人公のアリータを演じている。

主人公アルマの魅力

『アンダン』の主人公アルマは、周囲の人々の価値観や人生観に“ノレない”28歳。退屈な日々を生きる中、妹の結婚を機にアルマの人生は混乱に陥っていく。そんな彼女を演じた俳優のローサ・サラザールは、アルマというキャラクターが持つ魅力について、FANSIDEDのインタビューで以下のように語っている。

アルマは皮肉屋で、人生を冷笑的に捉えています。「全ては無意味。ところで、調子はどう?」って感じ。いつもそんな皮肉を言っている人物なんです。皮肉屋で頭がキレる人です。

だが、そんな皮肉屋で相対主義的なアルマのアティチュードの裏にあるのは、豊かな感受性だという。ローサ・サラザールはこう続けている。

同時に、豊かな感情も持ち合わせています。憂鬱や不安、父親を失った悲しみを抱えていて、彼女のユーモアは痛みを隠すための仮面なんです。これは私にとって、とても興味深い点です。“ホンモノ”であることが重要だと考えているので。アルマは、良くも悪くも“ホンモノ”です。彼女は自分が何者であるかについて誠実で、彼女自身について不誠実なことは一つもありません。

アルマの世界に対する皮肉屋で冷笑的な態度は、彼女自身に対する誠実さの表れなのだ。ボーイフレンドのサムや母親、妹と対話を重ねるシーンは、アルマが他でもない自分自身の生き方と向き合うシーンでもある。

皮肉屋で冷笑的、でも、自分に対して誠実な28歳——『アンダン〜時を超える者〜』は、アルマという2019年現在の “生きる” 主人公像を提示してくれている。

『アンダン〜時を超える者〜』は、2019年9月13日 (金) よりAmazonプライムビデオで独占で配信。

Source
FANSIDED

VG+編集部

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