『台湾巨匠傑作選2026 台湾と日本、戦争と戦後を見つめる』開催決定 公開される全33作品が発表 | VG+ (バゴプラ)

『台湾巨匠傑作選2026 台湾と日本、戦争と戦後を見つめる』開催決定 公開される全33作品が発表

『台湾巨匠傑作選2026 台湾と日本、戦争と戦後を見つめる』開催決定

2026年12月19日(土)より新宿K’s cinemaにて『台湾巨匠傑作選2026 台湾と日本、戦争と戦後を見つめる』が開催されることが決定した。

台湾の郷土文学をベースに数多くの映像作品を手がけ、台湾映画界に重要な足跡を残したイエ・チンション(葉金勝)監督。脚本家、プロデューサーとしても多くの作品を世に送り出し、2025年に82歳で逝去した。『台湾巨匠傑作選2026』では、イエ・チンション監督が手がけた、台湾文学を原作とする『一八九五』『さよなら・再見』を通して、1895年から戦後の高度経済成長期までをたどる。そこから浮かび上がる台湾と日本の歴史を見つめ直し、戦後81年を迎えた現在に、受け継がれてきた記憶について考える機会となる。

『一八九五』は、日清戦争後の下関条約によって台湾が日本に割譲された1895年、上陸した日本軍に抵抗した台湾住民の戦い「乙未戦争」を、実話をもとに描いた作品。台湾を代表する客家人作家リー・チャオ(李喬)の「情歸大地」を原案に、イエ・チンション監督がプロデュースを手掛けた。近衛師団の軍医として従軍する森林太郎(のちの森鴎外)の視線で、大日本帝国の台湾接収の歴史が語られることにも注目したい。

『さよなら・再見』は、台湾を代表する郷土文学の巨匠ホアン・チュンミン(黄春明)の同名小説を原作とした、イエ・チンション監督の代表作。戦後の高度経済成長期、日本人サラリーマンの買春ツアーの通訳を務めることになった台湾青年の悲哀と葛藤が描かれている。日本人俳優も多く参加し、脚本家の大和屋竺が顧問として招聘され演出指導を行っており、そのリアルな日本人像は、現代の日本人にも強く問いかけてくるものがある。

ホアン・チュンミンは、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督『坊やの人形』、ワン・トン(王童)監督『海をみつめる日』の原作者でもあり、台湾ニューシネマと縁の深い作家である。

『台湾巨匠傑作選2026』ではイエ・チンション監督のほか、台湾映画のレジェンドであるワン・トン(王童)監督、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督、エドワード・ヤン(楊德昌)監督、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督ら台湾ニューシネマの監督作品、チェン・ユーシュン(陳玉勲)監督『ラブ ゴーゴー』『霧のごとく』、イー・ツーイェン(易智言)監督『藍色夏恋』、ギデンズ・コー(九把刀)監督『赤い糸 輪廻のひみつ』、フー・ティエンユー(傅天余)監督『本日公休』らポスト台湾ニューシネマの作品など、全33作品が上映される。

【プロフィール】
イエ・チンション(葉金勝)/映画『一八九五』プロデュース、映画『さよなら・再見』監督

1943年台北生まれ。監督、脚本家、プロデューサーとして映画、テレビ、広告など幅広い分野で活躍。コマーシャル制作会社を経て1971年に独立、印象電視電影公司を設立。台湾における日本製品のCMを数多く手がける傍ら、80年代からは郷土文学を映像作品の題材として取り上げ、李喬、黄春明、謝里法、鍾文音、楊青矗らの作品を映像化する。生まれ育った台北大稻埕を舞台とし、自らの少年時代の記憶をもとに二二八事件を背景に脚本を執筆した『天馬茶房』(99、リン・チェンシェン(林正盛)監督)で金馬奨最優秀オリジナル脚本賞にノミネート、2000年には台湾代表としてアカデミー賞外国語映画賞に出品されたほか、フランスのカンヌ映画祭にも参加し、「ある視点」部門に選出されている。プロデュース作品に『在室女(原題)』(85)『一八九五』(08)『ナイトマーケット・ヒーロー』(11・未)『ピース!時空を超える思い』(14・未)。テレビドラマ「紫色大稻埕」(16・未)など。2025年に逝去。享年82歳。

≪開催概要≫
名称:台湾巨匠傑作選2026 台湾と日本、戦争と戦後を見つめる
公開:2026年12月19日 (土)より新宿K’s cinemaほか全国順次開催
提供・配給|オリオフィルムズ/竹書房/台湾映画同好会
配給協力|トラヴィス 宣伝|大福
特別協力|台湾観光庁
協力|福岡市総合図書館、青睞影視製作股份有限公司
作品協力:マクザム 台湾映画同好会 JAIHO/TWIN ポニーキャニオン 竹書房 松竹 オリオフィルムズ Stranger ムヴィオラ ビターズ・エンド ザジフィルムズ JAIHO/ SPOTTED PRODUCTIONS 台湾映画社(上映順)
公式サイト:https://taiwan-kyosho2026.com/

≪上映作品概要・33作品≫

▰ ▰ ▰ イエ・チンション監督/台湾郷土文学の映画化2作品 ▰ ▰ ▰

『一八九五』 日本劇場初公開
◆イエ・チンション(葉金勝) プロデュース作品◆
2008年/台湾/110分/客家語、日本語、台湾語、サイシャット語 原題:一八九五
原案:「情歸大地」リー・チャオ(李喬)
監督:ホン・ジーユィー(洪智育)
プロデューサー:イエ・ジンション(葉金勝)
出演:ウェン・シェンハオ、シェリル・ヤン、リー・シンウェン、タン・メイユンほか
©2008 Green Film Production Co., Ltd. All Rights Reserved.

あらすじ
1895年。日清戦争後の下関条約により、台湾が日本に割譲された。北白川義久親王率いる近衛師団が澳底に上陸し、台湾占領の準備を進める一方で、台湾では丘逢甲らが「台湾民主国」を建国する。台湾民主国の唐景崧総統により義勇軍の統領を任命された苗栗の客家人 呉湯興は、姜紹祖、徐驤らとともに近衛師団による南部侵攻に乗り出す。

そんな呉湯興を支えるのが、妻の黄賢妹。かつて盗賊にさらわれ、周囲から身の潔白に疑いの目を向けられた彼女を、ただ一人信じて結婚した湯興との間には深い絆があった。戦争が激化する中、義勇軍は地の利を生かしたゲリラ戦で近衛師団を苦しめるも、やがて食糧や武器の不足、清朝側の支援の途絶によって次第に追い詰められていく。

解説
日清戦争後の下関条約で日本に割譲された1895年の台湾を舞台に、接収に訪れた北白川義久親王率いる近衛師団と、日本による支配に反対する台湾の人々との抗争を描く。台湾を代表する客家人作家リー・チャオ(李喬)の「情歸大地」を原案に、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)やウー・ニェンチェン(呉念真)のもとで映画製作に携わってきたホン・ジーユィー(洪智育)が監督を務めた。主人公で抗日義勇軍の統領である客家人名家の当主ウー・トンヒン(呉湯興)とその家族を通して、当時の客家人の社会や文化、生活が詳細に描かれる。また、近衛師団の軍医として従軍する森林太郎(のちの森鴎外)の視線で、大日本帝国の台湾接収の歴史が語られることにも注目したい。全編にわたり客家語がメインの言語として用いられたのは、台湾映画史上初の試みであった。他に日本語、台湾語、台湾原住民族サイシャット族の話すサイシャット語が登場する、台湾ならではの多言語作品である。

『さよなら・再見』 日本劇場初公開 ≪35mmフィルム上映≫
◆イエ・チンション(葉金勝) 長編初監督作品◆
1986年/台湾/101分/台湾華語、台湾語、日本語 原題:沙喲娜拉再見
原作:「さよなら再見(莎喲娜啦・再見)」ホアン・チュンミン(黄春明)
監督:イエ・チンション(葉金勝)
顧問: 大和屋竺
出演:リウ・ロンカイ、チウ・シューイー、チェリー・チェンほか
©1985 Green Film Production Co., Ltd. All Rights Reserved.
★第23回金馬奨最優秀脚本賞ノミネート

あらすじ
元教師の黄秋雄は台北の商社で働くサラリーマン。日本語能力を買われ、ある日上司から、取引先の日本人一行の接待旅行の世話役を命じられる。「千人切りクラブ」を意気揚々と名乗り、買春目的で台湾にやってきた彼らを、秋雄は仕方なく自分の故郷である温泉地に案内する。やがて旅館のあっせんで娼婦たちがやって来て宴席が始まるが、その中に秋雄は自分の教え子の姿を見つけ…。

解説
台湾を代表する郷土作家ホアン・チュンミン(黄春明)が1973年に発表した同名小説を、80年代に舞台を移し映画化。1984年の準備から1986年の完成までに、3度にわたる監督の交代と度重なる脚本の書き直しを経た。イエ・チンション(葉金勝)は当初プロデューサーの立場だったが、最終的に監督を務めている。脚色にあたっては、最終的に作家自らが行ったが、劇中にはウー・ニェンチェン(呉念真)による脚色部分も残っていると言われる。「千人切りクラブ」のメンバーには日本人の俳優を起用し、さらに日本の著名な脚本家 大和屋竺を顧問として招き演出指導を行った。冒頭に日中関係の史実を提示することで、当時の日台関係の在り方が、実際の歴史と地続きであることを印象付ける。また、日台双方の登場人物に具体的な立場を与えることで、物語に立体感を持たせ、台湾社会の抱える悲哀を描きだしている。

▰ ▰ ▰ ワン・トン監督/台湾近代史三部作+自伝的作品 ▰ ▰ ▰

『村と爆弾』[デジタルリマスター版]
1987年/台湾/98分
監督:ワン・トン
出演:チャン・ボーチョウ、ジョウ・シェンリー、ウェン・イン
©1987 Central Motion Picture Corporation / © 2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第24回金馬奨最優秀長編作品賞、最優秀監督賞、最優秀オリジナル脚本賞受賞
★第32回アジア太平洋映画祭最優秀作品賞、最優秀助演男優賞受賞

日本統治時代末期、太平洋戦争真っただ中の台湾。出征を免れたアファとコウヅエ兄弟は農村で慎ましく暮らしていた。ある日、兄弟の畑に一発の不発弾が落ち…。物言わぬ案山子を通して、日本による植民地政策のもと、不条理な状況に置かれた台湾の人々の強かな生き様や戦争の悲哀をユーモアたっぷりにテンポよく描く。

『バナナパラダイス』[デジタルリマスター版]
1989年/台湾/148分
監督:ワン・トン
出演:ニウ・チェンザー、チャン・シー、ゾン・チンユー
©1989 Central Motion Picture Corporation / © 2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第26回金馬奨最優秀助演男優賞受賞、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀オリジナル脚本賞、最優秀衣装デザイン賞、最優秀録音賞ノミネート

1949年中国華北。国共内戦中の国民党軍に潜り込んだメンシュアンとダーションは、バナナが実る緑豊かな南国台湾へ辿り着く。その新天地で騙った名前が原因で二人に共産スパイの容疑がかけられてしまい…。日本人の知らない戦後台湾史を、ユーモアあふれるエピソードと奇想天外な展開で描き出す最高傑作!

『無言の丘』[デジタルリマスター版]
1992年/台湾/175分
監督:ワン・トン
出演:ポン・チャチャ、ホアン・ピンユエン、ヤン・クイメイ
©1992 Central Motion Picture Corporation / © 2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第29回金馬奨最優秀長編映画賞、最優秀監督賞、最優秀オリジナル脚本賞ほか
★第38回アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞、最優秀美術設計賞受賞★第1回上海国際映画祭最優秀作品賞受賞★第6回シンガポール国際映画祭最優秀主演女優賞、審査員特別賞受賞

大正時代末~昭和初期、日本統治下台湾。ゴールドラッシュの噂を聞きつけた小作人兄弟のチュウとウェイは村を抜け出し金瓜石へ向かう。未亡人ズーの家に間借りしながら、ふたりは金採掘に従事するが…。貧しい鉱夫の兄弟の視点で、日本人の経営する金瓜石鉱山における台湾人労働者の生活をリアルに描く。

『赤い柿』[デジタルリマスター版]
1995年/台湾/168分
監督:ワン・トン
出演:タオ・シュー、シー・チュン、ワン・シュエン、チャン・シー
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第33回金馬奨最優秀美術設計賞受賞、最優秀監督賞・最優秀主演女優賞ノミネート

1949年。国共内戦に敗れ台湾へやってきた王将軍一家。10人の子沢山一家の暮らし向きは父親の退役と共に次第に苦しくなっていく。そんな中、家族の生活を支えていたのが孫たちに囲まれたおばあちゃんの知恵とユーモアだった―。ワン・トン監督の自伝的作品。

▰ ▰ ▰ プレ・台湾ニューシネマ、台湾ニューシネマ、ポスト台湾ニューシネマ▰ ▰ ▰ ※製作年順

『風が踊る』[デジタルリマスター版]
1981年/台湾/92分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:フォン・フェイフェイ、ケニー・ビー、アンソニー・チェン、メイ・ファン
©1982 Kam Sai (H.K.) Company © 2018 Taiwan Film Institute. All rights reserved.

CMの撮影で澎湖島を訪れた女性カメラマンのシンホエは、事故で視力を失った青年チンタイと知り合う。民主化へ向かいつつある1980年代初頭の社会を背景に、自立した女性の心理を、澎湖島、台北、鹿谷を舞台にキャッチーな歌謡曲と共に軽やかに描いた、ホウ監督台湾ニューシネマ以前の作品。

『坊やの人形』
1983年/台湾/108分
原作:「坊やの人形」「シャオチの帽子」「りんごの味」黄春明
監督:ホウ・シャオシェン他
出演:チェン・ボージョン、ヤン・リーイン
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

60年代前半の台湾を舞台に必死に生活を送る人々の姿を描く、台湾ニューシネマの誕生を告げた記念作。「坊やの人形」「シャオチの帽子」「りんごの味」の三部作で構成されている。監督は「坊やの人形」がホウ・シャオシェン、「シャオチの帽子」がソン・ジュアンシャン、「りんごの味」がワン・レン。

『海辺の一日』[4Kレストア版]
1983年/台湾/166分
監督:エドワード・ヤン
出演:シルヴィア・チャン、フー・インモン、メイ・ファン
©2010, 2024 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

エドワード・ヤンの初の長編映画。公演のために帰国したピアニストのウェンチンは、元恋人の妹で親友のジャーリィに再会する。当時高校生だったジャーリィは、すっかり成熟した大人の女性になっていた。そんな彼女の口から出てきたのは、海辺で起こったとある出来事だった。

『冬冬の夏休み』[デジタルリマスター版]
1984年/台湾/98分
原作:「安安の夏休み(安安的假期)」朱天文
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ワン・チークァン、リー・ジュンジュン、グー・ジュン
©CITY FILMS LTD.
★第7回ナント三大陸映画祭グランプリ
★第30回アジア太平洋映画祭最優秀監督賞

祖父の住む田舎でひと夏を過ごす幼い兄妹トントンとティンティンを通じて、人との出会い、自然の美しさや子供たちの友情を描く。朋友エドワード・ヤンが特別出演している。

『台北ストーリー』[4Kレストア・デジタルリマスター版]
1985年/台湾/119分
監督:エドワード・ヤン
出演:ホウ・シャオシェン、ツァイ・チン、ウー・ニェンチェン
©3H productions Ltd. All Rights Reserved.
★第38回ロカルノ国際映画祭審査員特別賞

1980年代半ば、過去に囚われた男と未来に想いを馳せる女のすれ違いが、変わりゆく台北の街並みに重ねられ、やがて思いもよらない結末を呼び込む。エドワード・ヤン監督、ホウ・シャオシェン主演…台湾ニューシネマの若き才能たちが総結集した、奇跡の作品。

『童年往事 時の流れ』
1985年/台湾/138分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ユー・アンシュン、シン・シューフェン
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第22回台湾金馬奨 最優秀助演女優賞・最優秀脚本賞
★第36回ベルリン国際映画祭 国際批評家連盟賞

少年の成長の年代記を、彼と家族の日常をめぐるささやかな出来事で綴る。主人公のアハは、1947年広東省に生まれ、一歳のときに一家で台湾に移住した。ガキ大将的存在のアハだったが病弱な父は、アハに小さな影を落としていた…。ホウ・シャオシェン初期の自伝的要素の強い代表作。

『恐怖分子』[デジタルリマスター版]
1986年/台湾/109分
監督:エドワード・ヤン
出演:リー・リーチュン、コラ・ミャオ
©2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.
★第23回金馬奨最優秀作品賞
★第40回ロカルノ国際映画祭銀豹賞
★第32回アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞

台北を舞台に、3組の男女の姿を通して、図らずも他人を傷つけながら生きる、都会人の殺伐たる生きざまを描いた一篇。犯罪、いたずら電話、夫婦の不和、不倫といった都会ならではの事象を、鋭敏なタッチで切り取った傑作。

『恋恋風塵』
1987年/ 台湾/109分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ワン・ジウウエン、シン・シューフェン、リー・ティエンルー
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第9回ナント三大陸映画祭 最優秀撮影賞・最優秀音楽賞

60年代、幼い頃から田舎町で兄弟のようにいつも一緒に育ってきた中学生の少年アワンと少女アフン。卒業して台北に働きに出た二人の淡い恋とその切ない別れを描く。

『青春神話』
1992年/台湾/ 106分
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:リー・カンション、チェン・チャオロン
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第6回東京国際映画祭ヤングシネマ部門ブロンズ賞
★1993年トリノ映画祭最優秀新人監督賞
★第15回ナント三大陸映画祭最優秀処女作賞

台湾の首都、台北を舞台に、一人の予備校生と周囲の人間関係を通して、現代の台湾社会を独特の抑制された形式で描いた青春群像劇。ツァイ・ミンリャン監督衝撃のデビュー作。

『愛情萬歳』
1994年/台湾/117分
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:ヤン・クイメイ、リー・カンション
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第51回ヴェネチア国際映画祭グランプリ(金獅子賞)・国際映画評論家賞
★第31回金馬奨最優秀監督賞・最優秀作品賞・最優秀録音賞
★第16回ナント三大陸映画祭最優秀監督賞・最優秀男優賞

現代の台北を舞台に、孤独な男女3人の生き方を、冷徹なカメラワーク、極端に少ない台詞、一切の音楽の助けを借りない俳優たちの陰影豊かで繊細な演技など、抑制された演出で綴った人間ドラマ。

『熱帯魚』[デジタルリストア版]
1995年/台湾/108分
監督:チェン・ユーシュン
出演:リン・ジャーホン、シー・チンルン、リン・チェンシン
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第48回ロカルノ国際映画祭青豹賞
★第32回金馬奨最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞

90年代台北。小学生のタウナンが誘拐される事件が発生。空想好きで落ちこぼれの中学生ツーチャンもひょんなことから同じ犯人に誘拐されるが、主犯の男が交通事故であっけなく死に、困り果てた共犯のアケンは…。ワン・トン監督プロデュース、『霧のごとく』(25)のチェン・ユーシュン監督による傑作コメディ。

『エドワード・ヤンの恋愛時代』[4Kレストア版]
1995年/台湾/129分
監督:エドワード・ヤン
出演:チェン・シャンチー、ニー・シューチュン、ワン・ウェイミン
©Kailidoscope Pictures
★第47回カンヌ国際映画祭正式出品
★第31回金馬奨最優秀オリジナル脚本賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞

1990年代前半の台北。会社経営もプライベートもうまくいかないモーリー。彼女の会社で働く親友のチチも、そんなモーリーに振り回され、さらに恋人との雲行きも怪しい。彼女たちを中心に、都市に生きる男女10人の織り成す人間関係を、二日半という時間の中で描く青春群像劇。

『憂鬱な楽園』 ≪35mmフィルム上映≫
1996年/台湾・日本/112分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ガオ・ジエ、リン・チャン、伊能静
©1995 松竹株式会社
★第33回金馬奨最優秀オリジナル音楽賞

中年間近のチンピラと、弟分と彼の恋人の、その日暮らしの日々を描いた一篇。チンピラのガオは40歳近いが正業に就かず、弟分のピィエンと彼の恋人マーホァを連れて、田舎町の平渓にやって来る。中盤のオートバイ走行の長回しが圧巻。

『カップルズ』[4Kレストア版]
1996年/台湾/120分
監督:エドワード・ヤン
出演:ヴィルジニー・ルドワイヤン、クー・ユールン、チャン・チェン
©Kailidoscope Pictures
★第46回ベルリン国際映画祭国際審査員特別賞
★第33回金馬奨最優秀助演男優賞
★第9回シンガポール国際映画祭最優秀監督賞
★第18回ナント三大陸映画祭ナント市長賞(秀監督賞)

1990年代バブル経済真っただ中の台北。自由気ままに共同生活を送る4人の少年たちの前に、ある時フランスからやってきた少女マルトが現れる。少年のひとりがマルトを売春組織に売り飛ばそうと企んだことで、それまで深い絆で結ばれていると思われた少年たちの関係は揺らぎ始め、やがて悲劇が訪れる。

『河』
1997年/台湾/115分
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:リー・カンション、ミャオ・ティエン
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第47回ベルリン国際映画祭審査員特別賞

台北。シャオカンは街で旧知の女友達と再会。映画スタッフの彼女に誘われ、撮影現場に訪れた彼は、河に浮かぶ死体役に抜擢されてしまう。彼女と一夜をすごした後、彼は首が曲がったままになる奇病にかかっていた…。

『ラブ ゴーゴー』[デジタルリストア版]
1997年/台湾/ 113分
監督:チェン・ユーシュン
出演:タン・ナ、シー・イーナン、チェン・ジンシン、リャオ・ホイヂェン
©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
★第34回金馬奨最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞

パン職人アシェンの店にやってきたのは、かつて憧れた同級生リーホアだった。アシェンの妹リーリーは、路上で拾ったポケベルがきっかけで男と知り合った。美容師として働くリーホアの元には、恋人の妻がやってきた・・・。『熱帯魚』(95)のチェン・ユーシュン監督がポップなタッチで描く、切なくもどこか滑稽な「愛」の物語。

『フラワーズ・オブ・シャンハイ』[4Kデジタル修復版]
1998年/台湾/114分
原作:「海上花列伝」韓子雲(張愛玲現代語訳)
監督:ホウ・シャオシェン
出演:トニー・レオン、羽田美智子、ミシェル・リー、カリーナ・ラウ、ガオ・ジエ
©1998/2019 侯孝賢映像製作社・松竹株式会社
★第51回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品

19世紀末の清朝末期、上海のイギリス租界の高級遊郭を舞台に、男たちと娼婦たちの妖しい愛の葛藤を描く。ホウ・シャオシェン初の時代劇。イタリアのラボL’Imagine Ritorvata による4Kデジタルリマスター。

『ヤンヤン 夏の想い出』[4Kレストア版]
2000年/台湾・日本/173分
監督:エドワード・ヤン
出演:ジョナサン・チャン、ウー・ニェンチェン、エレン・ジン、イッセー尾形
©1+2 Seisaku Iinkai
★第53回カンヌ国際映画祭最優秀監督賞
★第26回L.A.批評家協会賞外国語映画賞
★第66回N.Y.批評家協会賞・外国語映画賞
★第35回全米映画批評家協会賞

8歳のヤンヤンは、祖母と両親と姉と台北で暮している。祖母が脳卒中で倒れたのを機に看病に疲れた母は家を出、昔の恋人と再会した父は過去を思い出し、姉は恋に思い煩う。そんな家族の姿をヤンヤンは冷静に見守り…。2007年に早世したヤン監督の遺作となった。

『ミレニアムマンボ』[4Kレストア版]
2001年/台湾/105分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:スー・チー、ドゥアン・ジュンハオ、ガオ・ジエ
©2001 3H Productions / Paradis Films / Orly Films / SinoMovie.com
★第54回カンヌ国際映画祭高等技術院賞(芸術貢献賞)
★第38回台湾金馬奨撮影賞・オリジナル作曲賞・音響賞

2001年台北。ビッキーは、定職につかず、クラブに入り浸る同棲中の恋人ハオに嫌気が差していた。生活のためにホステスのアルバイトを始めたビッキーは、やがて店で出会った年上の男性ガオのもとに転がり込むが、ガオもまたもめごとに巻き込まれて日本へ逃げていき…。

『藍色夏恋』 [デジタルリマスター版]
2002年/台湾/85分
監督:イー・ツーイェン
出演:グイ・ルンメイ、チェン・ボーリン、リャン・シューホイ
©ARCHETYPE CREATIVE LTD all rights reserved.

17歳のモンは親友のユエチェンに頼まれて水泳部のチャンにラブレターを渡すが、チャンはモンに恋をしてしまう。モンに告白するチャンだったが、頑なに心を開かないモン。彼女が恋心を抱いているのは…。グイ・ルンメイ、チェン・ボーリンの瑞々しさあふれるデビュー作にして、台湾青春映画の最高傑作。

『珈琲時光』 ≪35mmフィルム上映≫
2004年/日本/103分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:一青窈、浅野忠信
©2003 松竹株式会社/朝日新聞社/住友商事/衛星劇場/IMAGICA

東京を舞台に、女性フリーライターと彼女を巡る人々の心の交流を描いたドラマ。

2003年夏、東京。古本屋を営む鉄道マニアの肇の力を借りて、30~40年代に活躍した台湾出身の音楽家・江文也について調べているフリーライターの陽子は、お盆の帰省で実家のある高崎へ戻った際、父と継母に妊娠していることを告白した…。

『狼が羊に恋をするとき』
2012年/台湾/85分
監督:ホウ・チーラン
出演:クー・チェンドン、ジエン・マンシュー、グオ・シューヤオ
©2012 Strawberry Time Films ALL RIGHTS RESERVED
★第15回台北映画祭最優秀全体技術賞

「予備校に行くね」——メモを残し突然姿を消した恋人を追って、青年タンがたどり着いたのは、予備校の集まる〈南陽街(ナンヤンジエ)〉だった…。実写にアニメーションやコマ撮りを加え独特の世界観を創り出すのは、時代性を意識し、そこに共通する記憶に独自の視点と美しい構図で挑み続けるホウ・チーラン監督。

『赤い糸 輪廻のひみつ』
2021年/台湾/128分
原作:「月老」ジウバーダオ(九把刀)
監督:ギデンズ・コー
出演:クー・チェンドン、ビビアン・ソン、ワン・ジン、マー・ジーシアン
©2026 MACHI XCELSIOR STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED.
★第24回台北映画祭最優秀監督賞ほか
★第58回金馬奨最優秀視覚効果賞ほか
★第25回富川ファンタスティック国際映画祭オープニング上映作品

落雷で不慮の死を遂げた青年が〈月老(ユエラオ)〉として縁を結ぶのは、最愛の恋人のこれからの幸せ?それとも〝あの世〟と〝この世〟を越えた禁断の恋?台湾の大ヒット青春映画『あの頃、君をおいかけた』のギデンズ・コー監督による長編3作目。

『本日公休』
2023年/台湾/106分
監督:フー・ティエンユー
出演:ルー・シャオフェン、フー・モンボー、ファン・ジーヨウ
©2023 Bole Film Co., Ltd. ASOBI Production Co., Ltd. All Rights Reserved
★第26回台北映画祭最優秀主演女優賞ほか
★金馬奨最優秀助演女優賞ほか

台中にある昔ながらの理髪店。女店主のアールイは離れた町から通ってくれていた常連客の“先生”が病の床に伏したことを知り…。自身の母親をモデルに書き上げたシナリオをもとに実家の理髪店でロケを敢行し、家族や老い、新たな希望を見出す道程をリアルで現代的な視点を交えながら繊細に描き出すのは、第37回東京国際映画祭で黒沢明賞を受賞した台湾の俊英フー・ティエンユー監督。

『ひとつの机、ふたつの制服』
2024年/台湾/110分
監督:ジュアン・ジンシェン
出演:チェン・イェンフェイ、シャン・ジエルー、チウ・イータイ
Renaissance Films Limited © 2024 All Rights Reserved.

1997年台北。受験に失敗し、名門女子校の夜間部に進学したシャオアイは、同じ教室で同じ机を使うことになった“机友(きゆう)”、全日制の優等生ミンミンと親しくなる。やがてふたりは同じ男子高生を想っていることに気づき…。台湾新世代俳優による、90年代の魅力満載の青春コンプレックス・エンタテインメント!

『霧のごとく』
2025年/台湾/134分
監督:チェン・ユーシュン
出演:ケイトリン・ファン、ウィル・オー、9m88、ツェン・ジンホア
©2025 Mandarin Vision Co,, Ltd. All Rights Reserved.
★第62回金馬奨最優秀長編映画賞、最優秀オリジナル脚本賞、観客賞ほか
★第28回台北映画奨最優秀長編映画賞、最優秀脚本賞ほか

1954年、戒厳令下台湾・嘉義。白色テロにより兄が処刑されたとの報せを受け、15歳の少女アグエーは、兄の遺体を引き取りに、ひとり台北へ向かう。怪しい男に騙された彼女を助けたのは、白色テロで仲間を失い、その日暮らしを送っていた広東出身の人力車夫のザオ・ゴンダオだった。鬼才チェン・ユーシュンが紡ぐ、希望と再生の物語。

『ギデンズ・コーの功夫(カンフー)』
2026年/台湾/127分
原作:「功夫」ジウバーダオ(九把刀)
監督:ギデンズ・コー
出演:ダイ・リーレン、クー・チェンドン、ベラント・チュウ、リウ・グァンティン
©2026 MACHI XCELSIOR STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED.
★第28回ウーディネ・ファーイースト国際映画祭正式出品
★第28回台北映画奨最優秀視覚効果賞、傑出技術賞(背景画)

おちこぼれ高校生のユエンザイと親友のアイー。500年の眠りから目覚め、カンフーの達人を自称する謎の流れ者ホアン・ジュンに弟子入りし、同級生のイージンも修行に加わる。3人はやがて、ホアン・ジュンと弟弟子との確執を知り…。豪華俳優陣による本格アクション、そしてビッグバジェットをかけて作られたMade in Taiwanによる武侠ファンタジー世界は港台80・90年代武侠映像作品へのオマージュが満載。

『台湾巨匠傑作選2026 台湾と日本、戦争と戦後を見つめる』は、2026年12月19日 (土)より新宿K’s cinemaほか全国順次開催。

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