『クローバーフィールド／HAKAISHA』続編が進行中
2008年に公開された怪獣映画『クローバーフィールド／HAKAISHA』は、第4作目となる続編の計画が進んでいるようだ。映画『クローバーフィールド』は、怪獣から逃げ惑う人々の視点で描かれた第1作目が大きな話題に。その後、“精神的続編”とされる『10 クローバーフィールド・レーン』(2016) と前日譚の『クローバーフィールド・パラドックス』(2018) が公開された。
『クローバーフィールド／HAKAISHA』のその後を描く正統続編は公開されてこなかったが、シリーズ第4作目は『クローバーフィールド』の直接的な続編となることが明かされている。米Countdown City Geeksは、テキサス州オースティンで開催されたイベント・SXSWでババク・アンバリ監督を直撃し、『クローバーフィールド』の続編について質問している。
『ワウンズ: 呪われたメッセージ』(2015) などで知られるババク・アンバリ監督は、「残念ながらチームのみんなは秘密主義で、それは理解しています」と、語れることは少ないとした上で、「ただ、何が起ころうと、とても素晴らしいものになるということは知っておいてください」と話した。『クローバーフィールド』新作の制作は順調に進んでいるようだ。
サプライズを念頭に
『クローバーフィールド』の新作をめぐっては、前作『クローバーフィールド・パラドックス』がNetflixで配信された2018年2月に、プロデューサーのJ・J・エイブラムスが今後更なる展開が計画されていることを示唆。直近2作の主人公であるエヴァとミシェルがチームアップする計画を米Screen Rantで明かしていた。
2018年6月になると、J・J・エイブラムスは第4作目は「真の続編」になると米Den of Geekに語った。それからパンデミックもあり、「クローバーフィールド」の新作についてはしばらく音沙汰がなかったが、2021年1月にはドラマ『Giri / Haji』(2019)、『ザ・ユニオン』(2024) のジョー・バートンが第4作目の脚本を手がけること、Netflixで公開された『クローバーフィールド・パラドックス』とは違い、劇場公開を予定していることを米The Hollywood Reporterが報じた。
『クローバーフィールド・パラドックス』は製作費が嵩んだことで劇場公開による収益回収が困難と判断され、Netflixが配給権を獲得した経緯がある。一方で、配信にあたっては事前の予告を行わず、突如としてNetflixで世界同時配信を開始するというマーケティングで話題をさらった。
徹底した秘密主義はシリーズを通して「クローバーフィールド」の特徴となっている。第1作目の監督で第3作目で製作総指揮を務めたマット・リーヴスは、2023年1月に米The Hollywood Reporterに現在進行中の開発内容はプロジェクトの公開前に語られることはなく、これまでと同様、「常にサプライズ」を念頭に置いていると話した。
2022年には米Deadlineがホラー／スリラー映画の新鋭でイギリス系イラン人のババク・アンバリ監督の第4作目の監督就任を報じた。『クローバーフィールド』はマット・リーヴス監督の出世作で、その後同監督は『猿の惑星：新世紀』(2014)、『猿の惑星：聖戦記』(2017)、『THE BATMAN -ザ・バットマン-』(2022) といったSFフランチャイズを次々と手がけてきた。ババク・アンバリ監督が手がける『クローバーフィールド』の正統続編はどんな作品になるのか、続報を楽しみに待とう。
『クローバーフィールド／HAKAISHA』は4K ULTRA HD + Blu-rayセットが発売中。
Source
Countdown City Geeks / Screen Rant / Den of Geek / The Hollywood Reporter1 / The Hollywood Reporter2 / Deadline
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