『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』予告第2弾が公開 鍵になるのは“親子”? ドクター・ドゥームの狙いを考察 | VG+ (バゴプラ)

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』予告第2弾が公開 鍵になるのは“親子”? ドクター・ドゥームの狙いを考察

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『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』予告第2弾が公開

2026年12月18日(金)公開を予定している映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』より、スティーブ・ロジャースにフォーカスした予告編第1弾に続く予告編第2弾が公開された。映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の公開二週目から同作の上映回で公開されていたもので、米時間12月30日(火) にネット上でも公開された。

今回公開された予告編第2弾は、ソーにフォーカスした映像になっている。フェーズ3までのインフィニティ・サーガで中心的な役割を果たしたアイアンマン、キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)、ソーの三人からなる“ビッグ3”の内、ソーは唯一フェーズ4以降も活躍を見せているキャラクターだ。

フェーズ4では映画『ソー:ラブ&サンダー』(2022) が公開され、『デッドプール&ウルヴァリン』(2024) にもカメオで登場、ドラマ『ロキ』(2021-) ではロキとソーの関係が深掘りされる場面やソーがカエルになった姿の“ソロッグ”が登場するシーンもあった。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』予告第2弾は、時系列的には『ソー:ラブ&サンダー』の後だと思われるが、ソーの髪は短く刈り上げられている。ソーの髪が短髪になるのは『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017) 以来だ。

ソーは森の中で父オーディンに祈りを捧げているようだが、注目ポイントはソーがムジョルニアではなくストームブレイカーを手にしていることだ。『ソー:ラブ&サンダー』では、ソーはゴアの娘の“ラブ”を引き取り、二人は共に過ごすことになった。同作のラストではソーがムジョルニアを、ラブがストームブレイカーを使っていたが、ソーは再びストームブレイカーを手にしたようだ。

ソーは亡き父オーディンに語りかけ、これまで自身が闘いと名誉の義務に応えてきたこと、しかし運命が子どもという望んでもいなかったものを授けてくれたことを明かす。そしてソーは、故にもう一度、新しい敵を倒し、娘の元に帰るための強さを授けてほしいと祈る。

さらにソーは、今度は戦士としてではなく守護者として戦うと誓い、娘が戦争を知らず、平和だけを知ることができるようにと祈っている。ソーは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) で弟のロキを失ったため、娘のラブが最後の家族だと思っているのだろう。その娘を守るためにもう一度戦う決意をしたようだ。

映像では、ベッドの上のラブを撫でるソーの姿も捉えられている。ラブを演じるのはインディア・ローズ・ヘムズワースで、ソーを演じるクリス・ヘムズワースの実の娘だ。ラブはエタニティ(永遠)の力を与えられており、スーパーパワーを持っているが、ソーの口ぶりとラブへの態度、ラブに渡していたはずのストームブレイカーを自分で持っている様子を見るに、娘と一緒ではなく自分だけで新たな敵、つまりドクター・ドゥームに立ち向かうつもりなのだろう。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の予告編第2弾のラストは、「『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でソーは帰ってくる」という予告で幕を閉じている。

考察『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』はどうなる?

親子がポイントに?

映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の予告第2弾を見るに、本作は親子がテーマの一つになりそうだ。メインヴィランのドクター・ドゥームがMCUで初めて登場したのは映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(2025) でのことで、この時ドクター・ドゥームはスー・ストームとリード・リチャーズの息子のフランクリンの前に現れた。

そして、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の予告第1弾では、スティーブ・ロジャースが赤ん坊を腕に抱く姿が捉えられており、予告第2弾では娘のために戦おうとするソーの姿が捉えられていた。つまり、ここまでのドクター・ドゥームに関連するすべての映像には親と子どもが登場していることになる。

また、フランクリンにはギャラクタスが地球と引き換えにしてもよいと言うほど強大な力が宿っており、“禁じ手”とも言える死者蘇生までやってのけた。ラブも同様に永遠を司る強力な力を持っている。もし超人血清を打っているスティーブの子どもにもスーパーパワーが宿っているとすれば、ドクター・ドゥームはスーパーパワーを持った子どもたちを集めているのかもしれない。ファンタスティック・フォー、スティーブ、ソーと、子どもを奪われた親たちが集結して戦うという展開も十分に考えられる。

デップー&ロキと合流も?

また、ソーといえば『デッドプール&ウルヴァリン』で傷ついたデッドプールを腕に抱いて涙する未来のシーンが描かれた。当時、ソーを演じるクリス・ヘムズワースは、デッドプール役ライアン・レイノルズの「なぜソーが泣いていたか知ってるよ」というXの投稿に、「私も秘密を守るよ」と返信していた。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の予告編でのソーは、父に祈るほど次の戦いが激しいものになることを理解しているようだった。本作にはデッドプールが登場するという報道もあるが、あの涙の理由が明らかになるのだろうか。

そして、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』にはトム・ヒドルストン演じるロキの登場が決定している。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) でテッセラクトを使って逃げた2012年のロキは、ドラマ『ロキ』を経てTVA(時間変異取締局)でマルチバースを司る存在になっている。ソーとの“再会”があるのかどうかにも注目だ。

映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日(金) 日米同時公開。

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予告編第1弾の情報はこちらから。

『ソー:ラブ&サンダー』ラストの解説&考察はこちらから。

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』ラストの解説&考察はこちらから。

ニューヨーク・コミコン2025で正式発表された『ヴィジョンクエスト(原題)』についてはこちらの記事で。

同じくニューヨーク・コミコンで予告編が公開された『ワンダーマン』の情報はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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