待望の映画版FNaF続編公開!
大ヒットゲームシリーズ、『FNaF』こと『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』。その映画版最新作である『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』が2026年1月23日(金)に公開された。アニマトロニクスに警戒しつつ、夜間警備員として5日間を過ごす人気シリーズの実写化を手掛けたのはホラー映画界の新星・ブラムハウスだ。
映画版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』では、前作の続編ということでキャスト陣だけではなく監督のエマ・タミも続投し、脚本にはゲームを制作したスコット・カートンも参加している。また、アニマトロニクスたちはCGではなく、マペットで有名なジム・ヘンソン・クリーチャーズショップが制作した。
本記事では、映画版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』についてラストやイースター・エッグについて解説と考察、感想を述べていこう。尚、以下の内容は映画版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』のネタバレを含むため、本編鑑賞後に読んでいただけると幸いである。
以下の内容は、映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』の内容に関するネタバレを含みます。
Contents
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』ネタバレ解説&考察
すべての始まり、フレディー・ファズベアーズ・ピザ1号店
時は1982年。紫の男こと、ウィリアム・アフトンの最初の“狩場”であるフレディー・ファズベアーズ・ピザ1号店。ウィリアム・アフトンの児童誘拐と殺人は、前作『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』で娘のヴァネッサ・アフトンのみが知る事実とされていた。しかし、もう一人だけウィリアム・アフトンの犯行に気付く人物がいたのだ。
その名前はシャーロット。ヴァネッサと同世代の少女であり、年齢的に仕方がないとはいえ父親の犯行を黙認していたヴァネッサと違い、ウィリアム・アフトンの凶行を止めようとしていた人物である。しかし、シャーロットの努力によってイエローラビットの恰好をしたウィリアム・アフトンのもとから少年が救い出されたが、シャーロットは背中を刺されて死亡してしまう。
シャーロットの死については冒頭、新聞記事で解説される。彼女の死は父親の訴えも虚しく事故死として認定。街に悪いイメージをつくことを恐れた大人たちによって事件は隠蔽され、一度閉鎖されたフレディー・ファズベアーズ・ピザはフランチャイズ店舗が開店し、1987年に起きた5人の児童失踪事件が繋がっていく。
それから20年後の2002年が舞台となる『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』で事件を起こすのは、被害者であるシャーロットの霊魂である。前作『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』では、被害者の5人の子どもたちの霊魂は善良な存在に近く、主人公マイクの妹アビーの良き友人であった。
歪められた子どもの魂
しかし、シャーロットは事件について訴えたのにも関わらず誰にも信用されなかったことで大人、とくに親を恨んでおり、死ぬ間際の感情である怒りに囚われた悪霊と化したと解説される。そして、フレディー・ファズベアーズ・ピザ1号店にのみあるアニマトロニクスのマリオネットに乗り移って活動するのだ。
シャーロットは復讐のため、大人たちを殺害しようとするが、これまではヴァネッサによって封じられていたことも彼女の口から解説される。ヴァネッサは幽霊になったシャーロットに度々接触しており、彼女を童謡「大きな古時計」を奏でるオルゴールで眠りにつかせていた。そしてアニマトロニクスが店の外に出ないよう、アニマトロニクスが店外に出ると電源が落ちる境界ロックを仕込んでいたのだった。
これにより、シャーロットの暴走は20年間封じ込められていたのだが、裏を返せばヴァネッサは間接的に父親ウィリアム・アフトンの犯罪に加担していたことになる。父親の犯行に目をつぶっていたように、ヴァネッサはシャーロットという死んだ被害者の口封じをしていたのだと考察できる。
消えてしまった“友達”
アビーは学校で友人が上手くつくれず、フレディやチカ、ボニーにフォクシーたちに宿っていた5人の子どもたちの幽霊と再会したがっている。その感情はシャーロットに利用され、憑依先に選ばれた上、消えた友達のふりをしたチカにより境界ロックの解除に利用されてしまった。
マイクはアビーに友達の5人の子どもたちの幽霊は天国に行ったのだと語るが、物語が進むにつれて違うことが明らかになっていく。5人の子どもたちの幽霊は前作『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』のフランチャイズ店にまだ留まっていた。いや、正確には留まっていなければならなかったというべきだろう。
その理由はたった一つ、イエローラビット、またの名をスプリングトラップの中にいる殺人鬼ウィリアム・アフトンの霊魂の監視だ。ゲーム版の『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』の一つ「Unlimited custom night」では共同経営者ヘンリーによって建物に閉じ込められて焼き殺された後のウィリアム・アフトンのその後が解説されている。
ウィリアム・アフトンの魂はヘンリーの娘でマリオネットの中の少女の幽霊、もしくは『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ4』の主人公の子どもの幽霊によって、自分が生贄のように捧げていた警備員たちと同じ立場に置かれ、未来永劫裁かれ続けている。
子どもの幽霊たちの怒りは凄まじく、ヘンリーではないかと思われるオールド・マンから子どもたちはもう解放されてもいいと言われているが、それを拒絶してまで無間地獄を生み出している。映画版でもそれは同じで、5人の子どもたちの幽霊は天国に行くのではなく、次の犠牲者を生むことを防ぐために監視者を買って出たのである。
そのため、アビーの問いかけにも反応せず、憑依先であるアニマトロニクスから離れることはなかったと考察できる。しかし、ラストでアビーたちを救うために店外に出たことでアニマトロニクスが停止。それによって天国に行くことになった。だが、それはウィリアム・アフトンの魂を封じる存在がいなくなったことも意味していた。
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』ラストネタバレ解説&考察
受け継がれる邪悪な遺志、マイケル・アフトン
フレディー・ファズベアーズ・ピザ1号店に封じ込められていたシャーロットの魂を、幽霊ハンターズを使って解放したのがウィリアム・アフトンの息子、マイケル・“マイク”・アフトンだ。彼はゲーム版ではある程度善人として描かれ、警備員としてアニマトロニクスを監視している。
それに対して映画版ではヴァネッサが隠していた弟として登場し、最初から父親の遺志を継いでファズフェアで虐殺を行おうとする悪人として描かれている。父親に所有物扱いされることを恐れていたヴァネッサと違い、マイケルはそれを受け入れ、父親の目的である子どもたちの魂をアニマトロニクスに閉じ込めることを続けるべきと語っている。
自分の子どもを所有物、もしくは自分の延長線上の存在として考えるのは連続殺人鬼やサイコパスと呼ばれる人々に多く見られる特徴である。それに抵抗し続けたヴァネッサと違い、マイケルも父親と同じく性質の人物となっていると考察できる。
また、マイケルは『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』では紫色の服を着ており、第二の紫の男として描かれている。これはゲーム版でマイケルが最後、妹のエリザベスの魂が宿ったアニマトロニクスのサーカス・ベイビーに裏切られ、アニマトロニクスのエナードによって死亡。その後、肉体を乗っ取られて皮膚が紫色に腐敗して、第二の紫色の男になったことに由来していると考察できる。
サーカス・ベイビーは映画版では催眠療法のヴァネッサの記憶の中で登場。すでにウィリアム・アフトンは計画をかなり進めているため、もしかすると本来のマイケルは善良な人物だったが、既にアニマトロニクスの一つ、エナードに取り憑かれてしまっている状態とも考察できる。また、シャーロットの悲劇が風化し、お祭りとしてファズフェアが開催されている状況もウィリアム・アフトンの計画なのかもしれない。
解き放たれたシャーロットの魂
幽霊ハンターズのリサ、マイクの妹アビーと憑依先を変えて活動し続けてきたシャーロットの魂。怒りで混乱している彼女をマイケルは利用し、殺人を繰り返してきた。マイケルは最後、マイクの友人であるジェレマイアによって一度は取り押さえられ、すべては解決した。と、思われた。
しかし、様々なことを隠していたヴァネッサに対し、不信感を抱き、尚且つそれが原因で妹のアビーが危険にさらされたマイクはラストで彼女を突き放してしまう。失意の彼女にシャーロットの魂が近づき、二人は融合し、ヴァネッサを憑依先にシャーロットは活動を再開するのだった。
ヴァネッサのモデルとなったと思われる『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ:セキュリティー・ビーチ』の警備員ヴァネッサは、紫の男により改造され、ヴァニーというアニマトロニクスにされてしまっている。映画版のヴァネッサはシャーロットの魂と融合し、ヴァニーとして、続編でマイクに襲い掛かってくると考察できる。
再始動するウィリアム・アフトン
5人の子どもの幽霊がいなくなったことで、フレディー・ファズベアーズ・ピザのフランチャイズ店の隠し部屋に封印されていたウィリアム・アフトンの魂が解き放たれたことが示唆されるラストで映画版は幕を閉じる。そのため、続編ではウィリアム・アフトンは殺人鬼ではなく、アニマトロニクスとして動き出すことが考察できる。
また、同じくラストに録音で、フレディー・ファズベアーズ・ピザの共同経営者を名乗る男から、アニマトロニクスを追跡できる旧式の装置があることが解説される。娘のことも語っていることから、おそらく彼がゲーム版でマリオネットに娘の魂が閉じ込められた共同経営者ヘンリーではないだろうか。
その一方、ウィリアム・アフトンの子どもはゲーム版ではマイケルが兄、その妹にエリザベスがいると解説されているが、映画版では構成が異なる。そのことから、ヴァネッサたちにはまだ妹がいる、もしくはヴァネッサの本当の父親は別にいてウィリアム・アフトンを警戒していたと考察できる。
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』ラストネタバレ感想
続編『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ3』は悪霊大戦に?
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』のラストはサーカス・ベイビーや解放されたシャーロットの魂、逃亡したマイケルに隠し部屋のウィリアム・アフトンなど続編制作を想起させるものだった。続編『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ3』が制作される場合、いったい誰がマイクたちを襲うのだろうか。
様々な存在がマイクたちの前に立ちはだかることが考察できるが、加害者のウィリアム・アフトンと被害者のシャーロットが協力するとは考えにくい。また、シャーロットと融合したヴァネッサは父親であるウィリアム・アフトンを激しく拒絶している。
そのため、続編『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ3』では、ウィリアム・アフトンの幽霊&マイケルVSシャーロットの幽霊&ヴァネッサという悪霊同士の戦いが繰り広げられるのかもしれない。『貞子vs伽椰子』(2016)のような悪霊同士の戦いや、その末に憎悪のみが残って1つの巨大な悪霊になる可能性すらあり得る。
すでにマイクたちはウィリアム・アフトン、マイケル、ヴァネッサたちアフトン家と、シャーロットという複数の存在と戦わなければならないことがラストで解説されている。それらの存在をすべてまとめるために悪霊大戦の末、巨大な憎悪の塊がマイクたちに襲い掛かってくる可能性が考察できる。
イースター・エッグ満載でファン大歓喜
ゲーム版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』のイースター・エッグ(小ネタ)が満載の映画版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』だったが、それ以外にも様々なポップカルチャーのイースター・エッグが満ちている。その代表例が幽霊ハンターズのリサだろう。
フレディー・ファズベアーズ・ピザ1号店を取材しにきた幽霊ハンターズのリサだが、彼女は冒頭であっさりと殺され、シャーロットの憑依先にされてしまう。しかし、リサを演じるのは次世代のハリウッドスターと呼ばれるマッケンナ・グレイスだ。何故、すぐに殺されてしまうキャラクターにそんな豪華な俳優を呼んだのだろうか。
それはリサが幽霊ハンターズだったからだと考察できる。マッケンナ・グレイスは「ゴーストバスターズ」シリーズで主人公の一人、フィービーを演じている。つまり、この演出はゴーストバスターズが幽霊ハンターズになり、そして悪霊に取り憑かれて殺されるというホラー映画ファン向けのイースター・エッグだったと考察できる。
ゲームから映画、インターネット・カルチャーまで幅広いイースター・エッグを盛り込んだ映画版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』。続編の映画版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ3』が制作された場合、どのようなイースター・エッグが盛り込まれるのだろうか。今後の映画版「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」シリーズに注目だ。
映画版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』は2026年1月23日(金)より全国公開。
映画版『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』公式サイト
実写映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』はBlu-rayが発売中。
実写映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』のラストとポストクレジットの考察と解説はこちらから。
実写映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』で流れた音楽の解説はこちらから。
実写映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』のマイクとヴァネッサの関係性の考察はこちらから。
