『ヴィジョンクエスト』が正式発表
米ニューヨークで開催されているニューヨーク・コミコン2025のマーベル・アニメーション&マーベル・テレビジョンパネルにて、ドラマ『ヴィジョンクエスト(原題:VisionQuest)』が正式に発表された。本作はヴィジョンを主人公に据えた作品で、同役を演じてきたポール・ベタニーもコミコンに登場している。
本作は2021年に配信された『ワンダヴィジョン』、2024年に配信された『アガサ・オール・アロング』に続く三部作の完結編という位置付けになっている。ドラマ『ヴィジョンクエスト』は以前よりタイトル未定の作品として報道されていたが、『ヴィジョンクエスト(VisionQuest)』が正式なタイトルとして決定したようだ。
『ヴィジョンクエスト』では、ドラマ『12モンキーズ』(2015-2018) や『スター・トレック:ピカード』(2020-2023) のテリー・マタラスがショーランナーを務める。主人公は『ワンダヴィジョン』に登場した“ホワイト・ヴィジョン”と呼ばれる白いヴィジョンだ。
キャストと登場キャラが明らかに
ニューヨーク・コミコン2025ではキャストも明らかになった。D.U.M.-E役でヘンリー・ルイス、U役でジョナサン・セイヤー、J.A.R.V.I.S.役でジェームズ・ダーシー、F.R.I.D.A.Y.役でオーラ・ブレイディ、E.D.I.T.H.役でエミリー・ハンプシャー、そしてウルトロン役でジェームズ・スペイダーの出演が発表されている。
D.U.M.-E(ダミー)とU(ユー)は、アイアンマンことトニー・スタークをヘルプしていたロボットアームだ。J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)は意識がヴィジョンにアップロードされたトニーのアシスタントAIで、元の声はヴィジョン役のポール・ベタニーが演じていた。今回J.A.R.V.I.S.を演じることが発表されたジェームズ・ダーシーは、トニーの父ハワードの執事でJ.A.R.V.I.S.の名前の元ネタとなったエドウィン・ジャーヴィスを『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) で演じている。
F.R.I.D.A.Y.(フライデー)はJ.A.R.V.I.S.がヴィジョンになった後にトニーのアシスタントを務めたAI。E.D.I.T.H.(イーディス)はトニー・スタークがピーター・パーカーに遺したアシスタントAIだ。ウルトロンは、元はヒドラのストラッカーが開発していたAIで、トニーが平和利用を試みたが失敗、人類に反旗を翻してアベンジャーズと戦うことになった。
このように、『ヴィジョンクエスト』ではMCUの歴代AIが揃うことになりそう。そうなれば、『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) に登場したK.E.V.I.N.(ケヴィン)の登場にも期待したいところだ。
映像にはアノ人が
そして、ニューヨーク・コミコン限定で公開された映像には、俳優のルアリド・モリカが登場し、監視カメラに映る姿がトーマス・シェパードとして特定されるシーンが含まれていたと、米マーベル公式が明かしている。
トーマス・シェパードとは、ワンドが『ワンダヴィジョン』で産んだ双子の片割れ、トミーのフルネームである。ドラマ『アガサ・オール・アロング』では、ジョー・ロックが大人の姿になったビリー役を演じたが、ルアリド・モリカは現在25歳だ。つまり、『ヴィジョンクエスト』では大人の姿になったトミーが登場するということである。
『アガサ・オール・アロング』のラストでは、これからトミー捜しが始まることが示唆されていたが、『ヴィジョンクエスト』でその続きが描かれることになるのだろうか。
ポール・ベタニーが明かした重要設定
ヴィジョンがMCUに参戦したのは、ちょうど10年前の2015年に公開された映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でのこと。ウルトロンに操られたヘレン・チョ博士が作った人工の身体に、トニー・スタークのアシスタントだった人工知能J.A.R.V.I.S.をアップロードし、そこにソーの電撃が加わってヴィジョンが誕生した。
その後、ヴィジョンはワンダ・マキシモフとの絆を深めたが、サノス襲来時に額にマインド・ストーンを奪われて死亡した。この出来事がワンダに大きな痛みとして残り、『ワンダヴィジョン』でワンダはヘックスと呼ばれる結界を作ると、その中でのみ生きられるヴィジョンを創造した。
一方、政府機関のS.W.O.R.D.はヴィジョンの遺体を回収して白い姿のヴィジョンを開発。兵器化されたホワイト・ヴィジョンはワンダが創り出したヴィジョンとヘックス内で対決した。
しかし、ホワイト・ヴィジョンはワンダのヴィジョンから過去の記憶を与えられると、自我を持って外の世界へと飛び去った。ワンダのヴィジョンは結界の解除と共に消え去ったが、双子のビリーとトミーの意識は生き延びている。
こうした経緯を踏まえ、ニューヨーク・コミコンでパネルに登壇した主演のポール・ベタニーは、現在のヴィジョンの状況についてこう語っている。
現在のヴィジョンの特筆すべき点は、レッド・ヴィジョン(ワンダが創ったヴィジョンのこと)がヘックス内の記憶を含むすべての記憶を彼に与えたことです。しかし、ホワイト・ヴィジョンはその記憶と繋がりを持つことに非常に苦労しています。
つまり、記憶は持っているが、感情や感覚が伴っていない。その葛藤が今回の彼の旅路となります。このドラマにおけるホワイト・ヴィジョンの旅路は、過去の記憶と彼自身を繋ぐためのものです。……だけど、レーザーも出てくるよ!
今回明かされた重要なポイントは、ワンダが創ったヴィジョンがヘックス内の記憶もホワイト・ヴィジョンに与えていたという点だ。『ワンダヴィジョン』で記憶が与えられたシーンでは、サノス戦で死ぬまでのフラッシュバックしか描かれていなかったが、ヘックス内の記憶も与えられたということであれば、ホワイト・ヴィジョンは全てのヴィジョンの記憶を持ち、ワンダとも思い出を共有できる存在になる。
一方で、記憶はあるが、実際には経験しておらず、感情や感覚が伴わないという葛藤が存在すると、ポール・ベタニーは指摘している。そもそもワンダが生きているのかという問題もあるが、ホワイト・ヴィジョンがその課題を乗り越えられた時、トミーとビリーも含め、マキシモフファミリーのリユニオンが実現するのかもしれない。
マーベル・テレビジョンの責任者であるブラッド・ウィンダーバウムは、ドラマ『ヴィジョンクエスト』について、「これまでMCUを追いかけてきたファンにとってはとても、とても、とても大きなご褒美になる」と予告している。
『ヴィジョンクエスト』はホワイト・ヴィジョン、歴代のAIたち、ウルトロン、そしてトミーと共にどんな物語が描かれることになるのだろうか。配信を楽しみに待とう。
ドラマ『ヴィジョンクエスト(原題:VisionQuest)』は2026年にディズニープラスで配信開始。
ヴィジョンのコンセプトアートも収録された『マーベル・スタジオ:ジ・アート・オブ・ライアン・メイナーディング』はKADOKAWAより発売中。
Source
Marvel.com
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