ネタバレ解説&感想 新作『スーパーマン』ラストの意味は? ジェームズ・ガン監督のメッセージを考察 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説&感想 新作『スーパーマン』ラストの意味は? ジェームズ・ガン監督のメッセージを考察

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完全新作『スーパーマン』公開

ジェームズ・ガン監督が手がける映画『スーパーマン』が2025年7月11日(金) より日米同時公開を迎えた。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズなどで知られるジェームズ・ガンがDCスタジオの共同会長兼CEOに就任し、DCユニバースが仕切り直しを迎える映画第1作目がこの新作『スーパーマン』である。

新たにスーパーマンことクラーク・ケントを演じるのはデヴィッド・コレンスウェット。公開時点で32歳になったばかり(7月8日生まれ)で、ヒーローとして活動を開始して3年という時期の比較的若いスーパーマンの姿が描かれる。また、ジャーナリストでスーパーマンと近い関係にあるロイス・レインをレイチェル・ブロズナハン、スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーをニコラス・ホルトが演じるなど、新たなスーパーマンの幕開けに相応しい個性的なキャストが勢揃いしている。

今回は、ジェームズ・ガン監督が手がけた完全新作『スーパーマン』について、特にラストの展開をネタバレ有りで解説&考察していこう。なお、以下の内容は結末に関する重大なネタバレを含むため、必ず劇場で本編を鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『スーパーマン』(2025) の内容に関するネタバレを含みます。

完全新作『スーパーマン』(2025) ネタバレ解説

スーパーマンとレックス・ルーサー

ジェームズ・ガン監督の映画『スーパーマン』では、“メタヒューマン”と呼ばれる超人達が地球に現れてから300年、スーパーマンが活動を始めてから3年が経過している。そのスーパーマンを、エンジニアとウルトラマンを従えて執拗に追うのがルーサー・コープスのトップであり天才科学者のレックス・ルーサーだ。

映画『スーパーマン』はレックス・ルーサー vs スーパーマンという基本的な軸に、ロード・テックがスポンサーとなっているヒーローチーム、ジャスティス・ギャングが加わって展開していく。

スーパーマンの故郷クリプトン星の両親が地球を支配するようスーパーマンに言い渡す映像をレックス・ルーサーがリークし、スーパーマンへの評価が急落。更に犬のクリプトがレックス・ルーサーに拐われたことで、スーパーマンはクリプトを助けるために自首して敢えて捕まるのだった。

このスーパーマンの危機を救ったのはロイスとジャスティス・ギャングのミスター・テリフィックだった。ミスター・テリフィックのアクションシーンは『スーパーマン』のハイライトの一つ。単独作品が観たくなるような魅力溢れるシーンで、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のスター・ロード/ピーター・クイルの戦闘スタイルを想起させるようなアクションも楽しかった。

ポケット・ユニバースに収容されたスーパーマンは、メタモルフォと息子のジョーイ、そして犬のクリプトを救出。赤ん坊も犬も、脅されて敵対したおじさんも見捨てないのがスーパーマンだ。スーパーマンは全員を救おうとして全員を救うのだ。

親の使命

ボロボロになりながらポケット・ユニバースから帰還した後、スーパーマンはカンザスの実家で静養する。クリプトン星の両親から与えられた役割が「地球の支配」であったことに落ち込むクラークに、クラークを育てた地球の父ジョナサンは教えを与える。

親の使命は役割を与えることではなく、道具を与えて見守ること。そして、選択と行動がその人が何者かを決める。このスピーチもジェームズ・ガン監督版『スーパーマン』のハイライトの一つだ。スーパーマンはこれまでも、何かとクリプトン星と地球の両親からの使命を背負いがちだった。だが、人々がスーパーマンを愛し、スーパーマンをスーパーマンたらしめているのは、クラークの選択と行動の結果なのである。

今回の新作『スーパーマン』では、クラーク・ケントの両親が割と素朴でどこにでもいそうな老夫婦として描かれていたことも印象的だった。ジョナサンは自ら「時にはバカなふりをして子どもを見守る」ことも親の役目なのだと言い、あまりクラークに干渉しない両親像に説得力をもたらしている。

ボラビアは何を描いたのか?

一方、スーパーマンの収監に乗じ、ボラビアが一度はスーパーマンに阻止された隣国への侵攻を始める。ボラビアはルーサー・コープスの支援を受けており、隣国を侵略した後にレックス・ルーサーは王となりそこにITの楽園を作るつもりだった。

このボラビアに関する設定は、現実においてイスラエルがパレスチナを侵攻している状況を反映させたものだと考えられる。ボラビアは隣国を独裁国家であるなどと理由をつけて侵略を試み、スーパーマンは「人殺し」だとして止めていた。「現実にスーパーマンがいたら」というテーマに正面から向き合った誠実なプロットだ。

また、侵略した地を再開発するというレックス・ルーサーの発想は、パレスチナ・ガザ地区の人々を移住させて跡地に高級リゾート地を作るとしたドナルド・トランプ大統領の発言を彷彿とさせる。現実にスーパーマンはいないかもしれないが、同じような悲劇は現実でも起きているのだ。

スーパーマンのボラビア介入を阻止するため、レックス・ルーサーは次元の割れ目を出現させ、メトロポリスの街はブラックホールに飲み込まれる危機に直面する。そうして、ボラビアの侵攻が始まる中、スーパーマンはエンジニアとウルトラマンとの戦いを迫られることになる。

『スーパーマン』ラストのネタバレ解説

ウルトラマンの正体は?

ジェームズ・ガン監督版『スーパーマン』のクライマックスでは、エンジニアのナナイトに身体を侵食されたスーパーマンが最大のピンチを迎える。だが、スーパーマンは高高度まで飛んで全身にナナイトをまとわせた状態で急落下。ナナイトをまとっていなかったエンジニアとウルトラマンに大ダメージを与えることに成功する。

そしてここで顔を隠してきたウルトラマンの正体が明らかになる。ウルトラマンの正体は、レックス・ルーサーが作ったスーパーマンのクローンだったのである。原作コミックでは、ウルトラマンは他のユニバースの悪のスーパーマンだったが、DCユニバースではレックス・ルーサーが生み出した存在として登場することになった。

レックス・ルーサーはスーパーマンに執着するあまり、自分の言うことを聞くクローンを作り出してしまったのだ。ウルトラマンがロン毛なのはレックス・ルーサーの好みだろうか。

ちなみにウルトラマンの普段の真っ黒なコスチュームは、ヒーローもの作品を痛快にパロっているドラマ『ザ・ボーイズ』(2019-) に登場するブラック・ノワールそっくりだ。ドラマでは改変されているが、原作コミックのブラック・ノワールはスーパーマンのパロディーキャラであるホームランダーのクローンという設定。ウルトラマンのクローン設定は『ザ・ボーイズ』から『スーパーマン』への“逆輸入”なのだろうか? ジェームズ・ガン監督ならやりかねない。

スーパーマンにできないこと

ウルトラマンとの一騎打ちでスーパーマンを助けたのはクリプトだった。あんまり言うことを聞いてくれないクリプトだが、スーパーマンはクリプトがオモチャで遊ぶのが大好きなことを知っていた。ポケット・ユニバースで、ミスター・テリフィックの空飛ぶ球体・Tスフィアをオモチャだと思って壊してしまったのを見ていたからだ。

そこでスーパーマンは、レックス・ルーサーが指示を出すために現場の状況を中継していたカメラ搭載ドローンをオモチャだと思わせてクリプトに攻撃させる。忠犬ではないクリプトの奔放さを活かした戦い方だ。一方で、動物は最後まで人間の言う通りにならないというジェームズ・ガンの哲学が貫かれた展開でもあった。

ウルトラマンをブラックホールに落とした後、逃げようとするレックス・ルーサーをスーパーマンは引き留め、ここでスーパーマンはレックスに想いをぶつけることになる。ここでレックスはスーパーマンを「宇宙人」と呼ぶが、英語では「Alien(エイリアン)」と言っており、この単語には「外国人」という意味もある。

レックスがスーパーマンを妬んでいた理由は、スーパーマンが存在することで人類の弱さに光が当たってしまうからだった。だが、スーパーマンは、自分も他の人々と同じ人間であり、挫けることもあるが、日々最善の選択ができるようにもがいていると吐露する。

けれどスーパーマンはそれを“弱さ”だとは考えない。それが人間であり、“強さ”の源だとレックスに告げるのだ。もちろんレックス・ルーサーはそんな説得には応じないが、スーパーマンの代わりにクリプトがレックスをボコボコにしてくれる。

一方のボラビアにはグリーン・ランタン&メタモルフォとホークガールが登場。想像したものを具現化できるグリーン・ランタンは巨大な中指を立てた手を次々出現させ、ボラビアの侵略軍を打倒していく。文字通り、侵略者に巨大な中指を立てる演出だ。

さらにホークガールはボラビアの大統領を上空に連れ出す。スーパーマンと同じくヤワなお前には自分を殺せないだろうと大統領から挑発されると、ホークガールは「私はスーパーマンとは違う」と言い、大統領を落として殺したのだった。

クリプトがレックスをボコボコにしたこと、グリーン・ランタンが侵略軍に巨大な中指を立てたこと、そしてホークガールが侵略者の大統領を殺したことは、スーパーマンにはできないことだった。ミスター・テリフィックが技術者として次元の裂け目を閉じてくれたこともそうだ。

ジェームズ・ガン監督といえば「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021) など、チームもののイメージもある。単独作である『スーパーマン』でも、異なるやり方でスーパーマンを助けるメタヒューマン達(とワンちゃん)の姿は印象的だった。

ラストの意味は?

デイリー・プラネット社の人々も忘れてはいけない。ロイスとジミー達が力では解決できない部分を担う。レックス・ルーサーとボラビアの癒着をスクープし、レックスは逮捕されることになったのだ。

世間は一気に手のひら返し。レックスが出演していた保守派のテレビ局も「国家の裏切り者」と非難する。ここでマクスウェル・ロードもニュース画面でチラッと登場。マクスウェル・ロードといえば『ワンダーウーマン1984』(2020) でペドロ・パスカルが演じたヴィランだが、新たなDCユニバースではジェームズ・ガン監督の弟であるショーン・ガンが演じている。

マクスウェル・ロードは、「保守とリベラルが唯一同意できることがあるとすれば、レックス・ルーサーはクソだってこと」とコメント。ジャスティス・ギャングのスポンサーを務める資産家であるマクスウェル・ロードは、今後のDCユニバースでも重要なキャラになりそうだ。

そのジャスティス・ギャングには、グリーン・ランタンしか気に入ってなかったチーム名にメタモルフォが賛成したことで、グリーン・ランタンはメタモルフォのチーム入りを示唆。一方でリック・フラッグ・Sr.はスーパーマンだけでなくジャスティス・ギャングがボラビアの侵攻に介入したことで、メタヒューマンが正義を司る事態を懸念している。

リック・フラッグ・Sr.は『ザ・スーサイド・スクワッド』でピースメイカーに殺されたリック・フラッグの父で、DCユニバース作品第1弾のアニメ『クリーチャーズ・コマンドーズ』(2024-) に登場済み。リック・フラッグと同じく政府の側で働き、メタヒューマンの対応に取り組む人物だ。

ポケット・ユニバースに囚われていた人々も救助されると、ロイスとスーパーマンは人知れず抱擁と口付けを交わす。ラストの幼少時代のクラークとケント家の様子が映し出される展開も合わせて、この辺りは“理想的とされる白人アメリカ人”を描き出すジェームズ・ガン監督の保守的な側面が凝縮されている締め方だ。

最後に現れたのは…?

一方、『スーパーマン』のラストにはもう一人のゲストが待っていた。北極にあるスーパーマンの基地・孤独の要塞で、ミリー・オールコック演じるスーパーガールことカーラが登場。クラークが「預かってる」と言っていたクリプトの飼い主は、クラークのいとこのカーラだったのだ。

スーパーガールは“赤い太陽がある惑星”で遊びほうけていたらしい。クリプトン人の細胞は黄色い太陽の光を浴びると強化されるため地球ではお酒に酔うことができず、クリプトン星のように赤い太陽の下にある惑星では地球人とほとんど同じ機能になるため酔うことができる。

ゲストキャラの扱いになったカーラだが、DCユニバースでは、2026年6月26日に映画『スーパーガール(原題)』の公開を予定している。クレイグ・ギレスピー監督、アナ・ノゲイラ脚本で制作が進められており、今回『スーパーマン』に出演したミリー・オールコックがスーパーガール役で続投する。ちなみに同作では旧DCEUでアクアマンを演じてきたジェイソン・モモアがロボ役を演じると報道されている。

クリプトの奔放な性格はカーラに似たらしい。本作『スーパーマン』を通してずっと活躍を見せていたクリプトの背景にスーパーガールの影響があったと考えると、もう一周してみたい気になる。それにクラークがいとこから預かった犬をあんなに必死に守ろうとしていたと考えると、少し見方も変わるはず。なかなか巧いラストの仕掛けだ。

そして、クラークは黄色い太陽の光を浴びながら、スーパーマン・ロボットに勧められ“両親”との思い出を見る。クリプトンの両親ではなく、カンザスの両親との思い出だ。移民であるスーパーマンが、移民大国としての歴史を持つアメリカの精神を体現していることを示すようなラストで、映画『スーパーマン』は幕を閉じる。

ラストで流れる曲はTeddybears「Punkrocker (feat. Iggy Pop)」(2000)。バースでは「私の頭の中の音楽も君に届くだろう」、サビでは「だって私はパンクロッカーだから」と歌われる。パンク好きのジェームズ・ガン版スーパーマンにぴったりのエンディングだ。

ミッドクレジットシーンではクリプトと地球を眺めるスーパーマンの姿が。エンドロールに流れるThe Mighty Crabjoys「Theme The Mighty Crabjoys」は劇中オリジナルのバンドによる楽曲。アニメ『クリーチャー・コマンドーズ』ではフランケンシュタインが同バンドのタンクトップを着ており、DCユニバースに存在するバンドであることは間違いないようだ。

最後のポストクレジットシーンでは、ミスター・テリフィックが閉じた次元の裂け目の“ズレ”をスーパーマンが指摘。テリフィックは不快感を表明して立ち去ってしまう。スーパーマンは「また地雷を踏んでしまった」と反省し、やはりしくじりもするスーパーマンの人間的な側面が強調されて映画『スーパーマン』は幕を閉じる。

新『スーパーマン』ネタバレ感想&考察

より善くあるための選択

ジェームズ・ガン監督が新たに制作した完全新作『スーパーマン』は、ヒーローの原点に立ち返りながらも今現在進行形で起きている問題を扱う意欲作だった。特にイスラエルによるパレスチナ侵攻を想起させるプロットは既に米国でも話題になっており、保守派のメディアには『スーパーマン』を批判する論調で「政治を持ち込むな」と主張する媒体もある。

だが、皮肉にもこの構図は『スーパーマン』の中で描かれた内容と一致している。民間企業のスポンサードを受けるジャスティス・ギャングは政治には介入しないという態度を取り、スーパーマンは政治的であれ個人的であれ、より善くあるための選択を下した。その姿にメディアも追随し、かつてスーパーマンに助けられた人々が、スーパーマンを助ける側に回った。問われるのは、現実世界の人間達にその勇気があるかどうかだ。

スーパーマンの国際的な政治介入については、今のアメリカに求められている姿勢でもある。スーパーマンの行動は、パレスチナへの侵攻と虐殺が進む中でそれを止めることができない/をしないアメリカ政府と権力者たちに対する問いかけのように見えた。

アメリカはかつてはグローバリズムと帝国主義の果てに“民主主義の輸出”を行い、泥沼化したイラク戦争を経て、国際的な介入に消極的になった。コミックでも2010年から2011年にかけて刊行された『スーパーマン:グラウンデッド』ではスーパーマンは飛ぶことをやめ、〝巨悪〟ではなく虐待や公害といった身近な問題と向き合っている。

2024年に公開され米国で大ヒットを記録した映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』では、アメリカ国内の革命が描かれた。一方で国際社会に対する責任も持っていてほしいと感じていたところに登場したのがこの新作『スーパーマン』だった。アメコミヒーローというのは、いつの時代もアメリカという国の世相を反映してきたが、むしろ創作の力で流れを変えようとするような力強さも本作にはあった。

だが、現実に迫害されている人々がいる中で、銃が向けられ、侵攻が行われるシーンは見ていて厳しい気持ちにもなった。フィクションの中ではスーパーヒーローが助けてくれるかも知れないが、現実では厳しい状況が続いている。

移民の物語と伝統的な価値観

もう一つ、ジェームズ・ガン監督が強調しているのが、「スーパーマン」は移民の物語だということだ。1938年に初めてスーパーマンの作画を担当したジョー・シャスターはカナダ生まれで米国にやってきた移民であり、アメリカの文化に溶け込みたいと考えていた。スーパーマンは昔から移民による移民の物語だが、排外主義が台頭する現代社会ではそれが「政治的にされた」と捉えられてしまう。

日本でも賛政党をはじめとする政党が堂々と排外主義や移民排斥を掲げるようになっている。「外国人/エイリアン」を私たちと異なる存在だとして恐怖と憎悪を煽っている。そんな中で、「私もみんなと同じ人間だ」というスーパーマンの悲痛な訴えを聞き、人間的な選択を下す人が一人でも増えることを願いたい。

レックス・ルーサーはスーパーマンの存在が自分たちの弱さを照らすと考えたが、スーパーマンは悩み、挫け、そして選択できることが強さであると語った。人間的であることが強さだと語るスーパーマンの言葉は、現実世界を生きる私たちに向けた「大丈夫、君たちは強い」というエールのようでもあった。

そうしたリベラルな価値観を掲げながら、一方でスーパーマンを通した伝統的なアメリカのコマーシャルにも余念がないのがジェームズ・ガン監督作品の特徴だ。『スーパーマン』でも「地球を支配させようとしたエイリアンの両親」の問題は解決されず、アメリカン・ファミリーの暖かさを強調するエンディングが用意されていた。

移民によって作られたアメリカ合衆国は元来移民の国だ。ジェームズ・ガン監督は時折、白人キャラ同士の親密さを通して保守的な価値観を表現するが、その感覚は同監督のリベラルな価値観と相違するものではないのだろう。伝統的な米国というのは自由と公正に根ざしているものだという自負が、ガン監督にはあるのかもしれない。

続編はある?

そうしたリベラルからも保守からもウケ得るジェームズ・ガン監督の本領が発揮されているのがドラマ『ピースメイカー』(2022-) だ。『スーパーマン』にもジョン・シナ演じるピースメイカーが登場。テレビ番組に出演してスーパーマンの悪口を言っていた。

ジェームズ・ガン監督がショーランナーを務めるドラマ『ピースメイカー』は、映画『スーパーマン』に続いて8月22日よりシーズン2がU-NEXTで配信を開始する。こちらにはリック・フラッグ・Sr.やマクスウェル・ロード、グリーン・ランタンにホークガールといった『スーパーマン』にも登場した面々が登場する。『スーパーマン』の続きは『ピースメイカー』シーズン2で、ということになりそうだ。

もちろん、DCユニバースでは映画『スーパーガール』の公開が2026年に予定されている他、「グリーンランタン」シリーズに属するドラマ『ランタンズ(原題)』映画『クレイフェイス(原題)』の公開も予定されている。『スーパーマン』の今後についてはこちらの記事に詳しい。

それ以外にも、逮捕されたレックス・ルーサーのカムバックとスーパーマンの再戦にも期待したいところ。スーパーマンとジェームズ・ガン監督は、DCユニバースでこれからどんな物語を見せてくれるのだろうか。それを見届けるためにも、現実の世界をこれ以上壊してしまわないように、選択と行動を積み重ねていこう。

映画『スーパーマン』は2025年7月11日(金) より日米同時公開。

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人気急上昇中でスピンオフドラマ制作の話も出ているミスター・テリフィックについての解説&考察はこちらの記事で。

ドラマ『ピースメイカー』シーズン1第1話のネタバレ解説&考察はこちらの記事で。

『ピースメイカー』シーズン2についてはこちらの記事で。

『アクアマン/失われた王国』ラストの解説はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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