Netflixオリジナル映画『プロジェクト・パワー』
2020年8月14日(金)配信開始のNetflixオリジナル映画『プロジェクト・パワー』。『パラノーマル・アクティビティ3』(2011)、『パラノーマル・アクティビティ4』(2012)、『ヴァイラル』(2016)で共同監督を務めたヘンリー・ジュースト監督とアリエル・シュルマン監督が再びタッグを組む。二人が今回手掛けたのはこれまでのようなホラー映画ではなく、なんとスーパーヒーロー映画。
主演に『Ray/レイ』(2004)でレイ・チャールズを演じてアカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス、その相棒役に『インセプション』(2010)、『スノーデン』(2016)などで知られるジョセフ・ゴードン=レヴィットを迎え、NetflixオリジナルのSF映画『プロジェクト・パワー』を完成させている。
コロナ禍においてアクション大作の公開が次々と延期される中で、『プロジェクト・パワー』は久しぶりに公開 (配信) されるスーパーヒーロー映画となる。一体どのような物語が描かれるのか、そのあらすじを見てみよう。
『プロジェクト・パワー』のあらすじ
『プロジェクト・パワー』の舞台は、アメリカ南部に位置するルイジアナ州ニューオーリンズの街。飲んだものはスーパーパワーを得られる謎のクスリが出回り、その能力を悪用した凶悪犯罪が発生する事態に。街の治安が悪化する中、街でクスリを売る売人の少女ロビン、地元の警官フランク、そして娘を奪われ復讐を誓う元傭兵のアートの3人は、協力してクスリの密造を阻止することを決意する。
『プロジェクト・パワー』のストーリーのポイントになるのは、登場するクスリの効果だ。ある者は身を炎に包み、ある者は透明人間に、ある者は銃弾を弾く肉体や怪力を手に入れるが、実はこのクスリの効力はたった5分。そしてどのような能力が得られるかは、クスリを飲んでみるまで分からない。副作用で命を落とすリスクもあるという。
通常、SF作品で描かれる“スーパーパワー”といえば、登場人物の身についた属人的なもの。たった5分しか継続せず、意図した能力を得られるわけではないという設定は、“スーパーパワーもの”としては一風変わった形だ。戦闘中に服用してもどんな能力が出るか分からないというビックリ箱的な“能力ガチャ”のスリルは、ホラー作品を手掛けてきたヘンリー・ジュースト監督とアリエル・シュルマン監督ならではのものになるだろう。
また、クスリを服用することで、ほとんど誰でも力を手に入れられるという点も物語の魅力の一つ。『プロジェクト・パワー』では、クスリによって街全体が壊れていく“副作用”も描かれる。「人間の進化」を目論み、クスリをばらまく“プロジェクト・パワー”を3人は止めることはできるのだろうか。
豪華出演陣をチェック
オスカー俳優のジェイミー・フォックスが演じるのは元傭兵の主人公アート。ジェイミー・フォックスはマイケル・B・ジョーダンと共演した『黒い司法 0%からの奇跡』が2020年2月28日に日本で公開されたばかり。日本のファンにとっては2020年二本目のジェイミー作品となり、12月11日には声優を務めたピクサー/ディズニーのアニメ映画『ソウルフル・ワールド』の公開が控えている。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、『ダークナイト ライジング』(2012)でも演じた得意の(?)警官役を演じる。同じくNetflixで2020年10月16日に配信を開始する映画『シカゴ7裁判』にも出演している。こちらは、1968年のベトナム戦争に対する抗議デモで不当逮捕された7人の被告”シカゴセブン”をめぐる裁判を描いた作品だ。
売人の少女ロビンを演じるドミニク・フィッシュバックは、ドラマ『DEUCE/ポルノストリート in NY』(2017-2019)などに出演、近年は『ヘイト・ユー・ギブ』(2018)などの映画にも出演し始めた期待の若手俳優だ。インディー映画『Night Comes On』(2018)では初主演を果たしている。『プロジェクト・パワー』はドミニク・フィッシュバックにとって初の大作アクション映画作品になる。
『プロジェクト・パワー』の一風変わったプロットの上で、この3人はどのようなコンビネーションを見せてくれるのだろうか。
映画『プロジェクト・パワー』は、Netflixで2020年8月14日(金)より配信開始。
