Kaguyaの理念 | VG+ (バゴプラ)

Kaguyaの理念

SFレーベルKaguyaを運営するVGプラスは、以下の理念に基づいてKaguyaを運営いたします。

社会の声に耳を傾ける

より多くの人に安心してフィクションを楽しんでいただけるよう、作品を生み出す「場」を作っている立場から、社会問題と向き合い、どのような場づくりをすべきかを考え続けます。

社会には多くの差別や格差、構造的な暴力があり、フィクションの世界もそれを取り巻く環境も全ての人に対して開かれたものとはなっていません。例えば、国籍や宗教、年齢や職業、性別やセクシュアリティといった個人の属性によって、作品の作り手/読み手から排除される人が出ないようにするためにKaguyaがすべきことはなんなのか。Kaguyaの運営メンバー自身もその都度知識と認識をアップデートし、社会の声に耳を傾け、その時々の社会の状況で問われている課題に取り組みます。

経済と向き合う

書き手の生活を支えられるような事業体になっていくことを目指します。

Kaguyaでは、ウェブ上での作品発表から商業デビューできる道を作り出してきました。一方、出版不況が叫ばれて久しい中で、必ずしも商業出版が生活の支えになっているとは言い難い側面もあります。Kaguyaでは、適正な原稿料を支払うことはもちろん、小説を用いた広告のコーディネートやグッズ制作などで、良い作品を生み出した作家が権利収入を得られる事業の開発に取り組んできました。今後は長期的な視野を持ち、これまでの事業を発展させていくと共に、映像化等のアダプテーション事業やイベント開催、その他の関連事業にも取り組んでいきます。

世界に開かれたSFレーベルに

書き手や読み手と一緒に、世界に目を向けます。
Kaguyaでは翻訳作品の紹介、また日本語で書かれた作品の海外への紹介を行ってきました。この活動をさらに発展させて、掲載・受賞作品を多言語へ翻訳し海外に売り込みます。書籍化によるデビューに限らず、小さなステップから作家が活動を始め、世界に出てゆける仕組みを作ります。また、さまざまな言語で書かれた作品、英語がネイティヴ言語でない作家による作品、マイノリティの声を届ける作品を積極的に紹介し、ウェブ掲載で翻訳作品へのアクセスを容易にするとともに、気軽に感想のシェアや批評の楽しみを見つけられる場を作ります。さらに、著訳者の原稿料や印税について、搾取構造に加担しない持続可能な体制を模索します。