こんにちは。VG+編集部のKanae Iwakawaです。
実践的SF生活のススメ
皆さん、SF的な生活に興味はおありでしょうか?
AIやルンバ、車の自動運転など、昔では考えられないような技術的発展を遂げた現在ですが、まだまだ小説の中のようなSF的生活を実践している方は少ないのではないでしょうか。
そんな中、”SF的生活の実践”をしている人を探し出して話を聞いてみたい!というのが、本連載のはじまりの動機でした。
今回のゲストはロンプラ氏
栄えある第一回「実践的SF生活のススメ」のゲストは、Twitterでバズり経験の多い、私の友人でもありサブカルチャーにも精通しているロンリープラネット(ロンプラ)氏。
去る2月24日、ロンプラ氏のこんなツイートが話題になったのをご存知でしょうか?
低容量ピルで排卵を管理し、Apple Watchの命ずるままに運動し、毎食をCOMPパウダーで済ませるようになった結果、健康状態がかなり改善した 娯楽はほとんどKindleとNetflixで済む SF的な暮らしって意外と身軽で安全なんだね
— ロンプラ (@lonely_planet_) February 4, 2020
ロンプラ氏のこのツイートはなんと1.7万リツイート、8.2万いいねを獲得し、彼女の”SF的生活”に興味を持った筆者は、彼女にコンタクトを取り、インタビューさせていただくことになりました。
――簡単に自己紹介をお願いします。
「出版社で書籍編集をしています。アンソロジーや翻訳物など。趣味は読書とホラー映画鑑賞、サバゲー、サウナ、国内外の図書館巡り。最近はNetflixの戦争ドキュメンタリーにハマってます」
大学では情報通信政策と図書館情報学を専攻し、卒論のテーマでもディストピアSFを取り上げたという根っからのSFファン。
(ロンプラ氏の本棚の一部を見せてもらいました)
それでは、”SF的”な彼女の一日のスケジュールをご紹介いたしましょう。
実践的SF生活のスケジュール
――SF的生活を実践しようと思ったのはなぜ?
SF映画や小説が好きで、未来的な生活への憧れがあったから。あと、多趣味で面倒くさがりなので、少しでも時間を節約したくて。 生活を効率化できる、面白そうなテクノロジーがあれば、積極的に試すようにしています。 WIRED英語版では面白いガジェットがよく紹介されているので、毎日チェックしています。
平日は8:00~ 起床。
8時半ごろまではベッドの中でメールチェックや読書、一日のスケジュール確認をしながらゴロゴロ。情報収集はテレビではなくWIRED、The New York Times、Daily Vanity英語版でチェック。
――食事はどうしていますか?
平日の食事は、完全栄養食のCOMPが中心。朝は、豆乳味のCOMPドリンクにフルーツグラノーラやコーンフレークを入れて食べています。 昼と夜はCOMPパウダー。会社に粉とシェイカーを置いておき、仕事や読書をしながら水やお湯で割って飲みます。食事の時間が節約できるので、空いた時間を資格の勉強や英会話サービスに使えるようになりました。他には、噛みごたえのあるCOMPグミや、iHerbで購入したサプリをおやつがわりにしています。
完全栄養食COMPのHPはこちら
午前中に出社。フレックスのため出勤時間は自由。
仕事内容は作家やデザイナー、印刷所等との打ち合わせや、原稿の校閲・校正、企画書作成やプレゼン、ホームページ更新など。
仕事柄オフィスワークが多いので、Apple Watchの指示に合わせて立ち上がったり、階段を使って運動不足を解消しているのだそう。
機械の指示を受けて運動の時間を決めるなんて、とっても”SF的”です……
13:00~ 昼食
朝食と同様、完全栄養食COMPパウダーにほうじ茶やココアを混ぜて、味に工夫を出しながら摂取。それでも足りない日は社食も利用します。
おやつにCOMPグミやキシリトールガム、海鮮系のつまみも。ちなみにサプリやピルも社内で摂取し、体調管理を行うそうです。夕方から夜にかけて小腹が空いたら、COMPパウダーを飲みながら仕事。
(本人Twitterよりロンプラ氏のCOMPストック。COMP愛はとどまるところを知らない・・・)
フォロワーからの「毎食COMPは飽きませんか?」との質問には、
食事の時間(メニューを考える/作る/食べる/片付ける)が浮くと思えば安いし、もともと食への関心が薄いので味も気になりません。
とクールな返答。
夜(退勤後)は本屋へ寄ったり、カフェや家で読書や勉強(英語)に時間を充てたり、映画鑑賞、都内でショッピングなどを楽しんでいるそうですよ。
休日の過ごし方は、
・月2回、裏千家流茶道のお稽古
・通訳案内士試験を受けたいので、歴史・地理・英語の勉強
・仕事(趣味を兼ねて資料や洋書を読むなど)
・映画館へ行く
・月1でサウナとサバゲー etc…
(本人Twitterよりサバゲーでの風景)
SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと
筆者はロンプラ氏と一度お会いしたことがあるのですが、非常に多趣味で博学、そして不思議な雰囲気を醸し出す、一体どこの星からやってきたのだろうと思わせられるような魅力的な女性でした。また、最近は休日に着物を着ることも多いらしく、おしゃれな着物をtwitterで公開されています。
“SF的生活”を送りながらも、伝統的な着物をまとう、そんなロンプラ氏にズバリ「好きなSF作品は?」と質問。
小説なら、ブラッドベリ『華氏451度』(1953)や、かんべむさし『公共考査機構』(1979)、村田沙耶香『殺人出産』(2016)、伊藤計劃『虐殺器官』(2007)など。 価値の転倒を通して、現代社会を風刺するようなディストピアSFが大好きです。
映画だったら『時計仕掛けのオレンジ』(1971)や『ロッキー・ホラー・ショー』(1975)、『悪魔の毒々モンスター』(1984)『不思議惑星キン・ザ・ザ』(1986)など、カルトでB級テイストのものが好み。あとゾンビ映画オタクです!
好きな音楽は、(「あまりSFとは関係ありませんが」と前置きしながら)Tofubeats、進行方向別通行区分、HASAMI group、挫・人間、上坂すみれ、capsule、Perfume
他にも、キューブリックも好きなようで、
chlomaやstarblinc(SFやテクノロジーがコンセプトのファッションブランド)のお洋服を着てキューブリック映画みたいな生活をしたいです。
とも答えています。
Perfumeが好きと言いながら、好きな映画に『不思議惑星キンザ・ザ』を挙げる(最近では『アジアン・カンフー・ナチス』も鑑賞したよう)、少女的でありながら大胆不敵なサブカル・ガールのロンプラ氏に今後も目を離せません。
そんな彼女からSFファンにおすすめの本を3冊紹介してもらいました。
ロンプラ氏のように”SF的生活”を実践したい方は要チェック!
ロンプラ氏のTwitterはこちらから。