第2話ネタバレ感想!『Sonny Boy -サニーボーイ-』あらすじ・解説・考察 | VG+ (バゴプラ)

第2話ネタバレ感想!『Sonny Boy -サニーボーイ-』あらすじ・解説・考察

©Sonny Boy committee

『Sonny Boy -サニーボーイ-』放送開始!

キャラクター原案:江口寿史×主題歌:銀杏boyz、監督・脚本:夏目真悟によるアニメ『Sonny Boy -サニーボーイ-』のTV放送が2021年7月15日(木)より開始された。Amazon、Hulu、バンダイチャンネル他によるネット配信は2021年7月17日(土)より開始。ちなみに、ABEMAとGYAO!では広告付き無料配信が行われている。

物語は早くも第2話。舞台は校舎の中から島へと移ったようだ。果たして彼らは無事に元の世界に戻れるのだろうか? 早速第2話を振り返っていきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『Sonny Boy -サニーボーイ-』第2話の内容に関するネタバレを含みます。

『Sonny Boy -サニーボーイ-』第2話「エイリアンズ」あらすじ

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ロビンソン・クルーソー計画

冒頭、青い炎に包まれて燃える木の前に立つ瑞穂(みずほ)を遠くから見詰める長良。

快晴の浜辺、希は砂浜に寝そべる長良に蟹を投げ付けて笑う。

そこへ海を割って空から着地した朝風は、どこまで行っても海が広がるばかりだと言う。

ここでは希、長良、ラジダニ、朝風の四人が顔を合わせているが、希と長良はともかくラジダニと朝風はどういう経緯でこのメンバーで行動するようになったのだろうか。

特に朝風は第1話で見せた反抗的な姿勢が鳴りを潜め、世界の謎の探究や状況を生き延びることについて随分と他者に協力的になっているようだ。重力を操るという超能力を以てしても明星に敵わなかったことから、いつの日か明星に雪辱を果たすためにも今は無闇に敵を作らない方が得策だと判断したのだろうか。

ラジダニは浜辺に机を並べた青空教室で「『この世界』の探査が漂流の原因究明につながる!」としてロビンソン・クルーソー計画を発案する。

「ロビンソン・クルーソー」とは、イギリスの小説家ダニエル・デフォーによる『ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険』(1719年)に始まる三部作を指す。

長良が校舎で発見した複数の「扉」の先にはラジダニが『この世界』と呼ぶいくつもの世界が存在していたが、それらはどこも人間の生存を許す環境ではなかった。

ラジダニの観察によれば島では壊れた物は元に戻らないが、学校の中では壊れた物は時間が経てば元に戻り、非常食も減らないらしい。怪我をした生徒の傷もいつの間にか治っている。

これらのことからラジダニは「学校と島は全く別の世界」という仮説を立てる。

その仮説に基づき『この世界』の発見と学校の漂流は同じ現象なのではないかと推論したラジダニはその現象を辿れば漂流は何故起きたのかが分かるのではないかと言う。

しかし、ここで明星がラジダニに語り掛ける直前「漂流は何故起きたのか」と発された声は明らかに明星のものとは異なっていたが、ラジダニは明星に向けて応答していた。果たして声の主は誰だったのだろうか? 公式サイトによれば明星の超能力は「イメージを具現化できる」ものらしいが、この声も明星によるものなのだろうか。

そして気になるのは「扉」の発見者が長良だということだ。長良は何故扉を見付けることができたのだろうか。今のところは特に超能力が発現していないように見える長良が、今後超能力に覚醒する布石なのだろうか。更に、長良が扉を発見したのがあらゆる物事が「何事もなかったかのように」静止した学校だということも気になる。これまで描かれてきた長良は自ら積極的に行動しようとはしない、まさに「静止した」ような態度を示している。もしかしたら学校が静止しているのは長良の事情と何か関係があるのかも知れない。

青い炎は瑞穂の呪い?

瑞穂は三匹の猫に望んだものを何でも持ってきてもらえる「ニャマゾン」という超能力を使って一人城のような建物を作って住んでいた。

そんな折り、島の物資が次々に青い炎に包まれて燃えてしまう事件が頻発する。

長良は不用意に瑞穂が青く燃える木の前に居たのを目撃したとクラスメイトに漏らしてしまうが、そのことで瑞穂が犯人と疑われてしまう。

瑞穂はかつて生徒会長選挙に不正に勝利したポニーを告発する投稿をインターネットに上げていた。そのことでポニーや明星たちと対立していたが、日頃から他者と交わらず一匹狼だった瑞穂はいくら正しくとも味方が居らず追い詰められてしまう。

だがラジダニの検証によって燃えるのは「対等な交換によらず手に入れたもの」であって、瑞穂の能力によってもたらされたものばかりではないことが明らかとなる。

それにしても、瑞穂は何故クラスメイトに物資を提供するのだろうか?

望むものを何でも手に入れることができるのであれば、原理的には強力な兵器の類も入手可能な筈だろう。生徒会の面々が気に入らないのであれば、武装して一人城に閉じ籠ることも可能だった筈だ。そして、そのように物理的に強大な力を持ち、また道義的にも正しい瑞穂に対して何故ポニーや明星はああも傲慢な態度を取ることができるのだろうか。ポニーや明星の、何かそれによって成し遂げたいことがあるというよりは権力の奪取と支配そのものを目的としているような振る舞いが不気味だ。

生徒会長選挙の不正について事情を知っているらしい教師が瑞穂に対して「正しいだけじゃ上手くいかないこともあるんだよ」と言っていたのも引っ掛かる。

それは教師が教え子に言って良い言葉ではないだろう。

元より絶対的な正しさなど存在しないにせよ、建前に過ぎない「正しさ」を「それでも守る」のが大人としての責任ではないか。もしもそれでポニーではなくふざけて立候補したとしか思えない相手が生徒会長に就任し「上手くいかなかった」としても、その失敗はそれこそ本人含む生徒たちにとって格好の学習の機会となる筈である。子供たちから失敗の機会さえ予め奪い去ろうとする教師の態度は卑劣だと思うし、それが学びの機会となるか如何にかかわらず建前的な「公正」を信じられない世界で、相手よりも多くの得票数を得たところで生徒会長にはなれない世界で、彼らは一体何をどのように努力することができるだろうか。

何もフィクションの中のみの話ではない。

東京医科大学や順天堂大学を始めとする複数の大学で女性や浪人生が不当に不合格にされていたことが明るみになったのは2018年。合格点を取りながらも年齢を理由に医学部に不合格にされたラッパーがその事件を告発する曲を発表したのも記憶に新しい。

このように現実社会においても未だ建前としてさえ「正しさ」が守られているとは言い難い現状がある。

せめて物語はこんな「現実」を打破するものであって欲しい。

どうやらそのような「現実主義」的な教師に瑞穂は惹かれていたようである。

物語の最後では、瑞穂がこのような唾棄すべき現実主義をきっぱりと否定する態度が描かれることを祈っている。

どうせ僕たちに世界は変えられない

島中に札束をバラ撒き、生徒がそれを拾った途端に燃え上がらせることで島中を青い火の海にした瑞穂。行方不明だった瑞穂の猫を見付けた長良は、希に連れられて瑞穂に会いに行き、不用意な発言を謝罪する。それを受けて瑞穂は札束で島を燃やしたことをクラスメイトに謝る。

だが、放っておいても元に戻らない筈の島は何故か燃える前の姿を取り戻した。その現状に頭を抱えるラジダニ。その光景を見て、長良は「どうせ僕たちに世界は変えられないんだ。だから大丈夫だよ」と瑞穂を慰める。

やはりこの「変わらなさ」、あるいは「回復」ということが長良の超能力を示唆しているように思える。しかし物語は人に変化を与えるものだ。今はまだ世界が変わらずにあること、元の姿を取り戻すことが肯定的に描かれているが、これから先には「変わらざるを得ない」展開が待ち受けているかも知れない。そしてそのように「変わること」によって長良たちが元の世界に戻ることができるというような展開も有り得るのではないだろうか。

何はともあれ、希は早くもこの世界の出口を見付けているようだ。

待て、次回。

アニメ『Sonny Boy -サニーボーイ-』はTOKYO MX他で毎週木曜24:30より放送中。

『Sonny Boy -サニーボーイ-』公式サイト

Amazon、ABEMA、GYAO!他で毎週土曜0:00より配信中。

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『Sonny Boy -サニーボーイ-』第3話のあらすじ&感想はこちらから。

第1話のあらすじ&感想はこちらから。

第1話の解説はこちらの記事で。

 

アニメ『SSSS.DYNAZENON』のネタバレ感想はこちらから。

アニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』のネタバレ感想はこちらから。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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