第1話ネタバレ感想!『Sonny Boy -サニーボーイ-』あらすじ・解説・考察 | VG+ (バゴプラ)

第1話ネタバレ感想!『Sonny Boy -サニーボーイ-』あらすじ・解説・考察

©Sonny Boy committee

『Sonny Boy -サニーボーイ-』放送開始!

キャラクター原案:江口寿史×主題歌:銀杏boyz、監督・脚本:夏目真悟によるアニメ『Sonny Boy -サニーボーイ-』のTV放送が2021年7月15日(木)より開始された。Amazon、Hulu、バンダイチャンネル他によるネット配信は2021年7月17日(土)より開始。ちなみに、ABEMAとGYAO!では広告付き無料配信が行われている。

少年少女が異空間に飛ばされてしまうという物語の元祖はやはり楳図かずお『漂流教室』だろう。『Sonny Boy -サニーボーイ-』本編にもまさにその名が出てきた。さて、2021年の視点で物語は如何に語り直されるのであろうか? 早速第1話を振り返っていきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『Sonny Boy -サニーボーイ-』の内容に関するネタバレを含みます。

『Sonny Boy -サニーボーイ-』第1話「夏の果ての島」あらすじ

教室の床に寝そべる中学三年生の少年、長良 (ながら)に話し掛ける少女、(のぞみ)。学校の校舎ごと1クラス36名が”闇”の中に転移させられてしまってから一週間が経っているようだ。その空間では超能力に目覚める生徒が続出した。

中でも重力をコントロールするという攻撃的な能力が発現した朝風 (あさかぜ) は校舎の窓ガラスを割るが、生徒会の明星 (ほし)、ポニーキャップらによって”罰”を与えられてしまう。机に正座させられた状態で延々と割り算をさせられ続ける朝風。

生徒会は全校生徒のスマホにメッセージを送り、「漂流教室」というグループに招待する。それぞれに役割を与え秩序を作り出そうとする生徒会のやり方に反発し、希は支給されたスマホを床に落として割るが、それによって罰を下されてしまう。

しかし罰を強制する力はどうやらそれを宣告するキャップ自身に与えられた能力ではないらしい。朝風は電気を操る超能力に目覚めた上海 (しゃんはい) らと三人で学校の形を組み替えて占拠を試みるが、一時拘束した生徒会メンバーもポニーの物体を入れ替える能力によって脱出させられてしまう。解放されたキャップは朝風に罰を下そうとするが、何故か効果がない。

それを見て朝風はルール違反をした者に罰を下すのは「空間自体の仕組み」だと推論する。逆上したキャップはバットで朝風の頭を殴り付け、自分が秩序だとでも言わんばかりに特権的に振舞うが、「例外はない」と言う明星によって罰を下されてしまう。

その明星に朝風は能力で挑み掛かろうとするが、明星の発動させた何らかの能力のために戦意喪失させられてしまう。

そんな状況の中、希は「この世界を脱け出す」と言って校舎から虚空へとジャンプするが、落ちそうなところを長良の手に掴まれる。だが、結局は長良もろとも落ちたその先は海。瞬間、色付く世界。だが明星はフェンス越しに二人に不穏な視線を送る。

まだ謎に満ちた物語。

果たして明星の能力とは何なのだろうか?

長良にこのまま能力が発現しないのかどうかも気になる。

待て、次回。

『Sonny Boy -サニーボーイ-』第1話「夏の果ての島」解説・感想

進路面談に現れなかった母親

冒頭、割れたスマホ画面に映る長良のメッセージのやり取りはどうやら母親とのものらしい。劇中の進路面談には母親は姿を見せなかった(しかも三度も!)ことから、長良は必ずしも円満な家庭環境で育った訳ではないことが窺える。長良の事なかれ主義的な態度もそうした家庭環境に起因するのだろうか。無事に現実世界へと帰還できるのかどうかという今後のストーリーと同時に、登場人物たちの過去も気になる。

希が言った台詞

掃除当番を務めていない長良を呼びに来たハヤトの背中に向けて希が呟いた台詞は何だったのだろうか。敢えて声には出さず口の動きだけで表現されていたが、余りにも短かったので筆者には母音で「あい」と発音しているようにしか見えなかった。

しかし敢えてこのような描写がされているということは、ここには何かしら希の性格を示唆するという監督の意図が込められているのだろう。今後劇中で明らかにされるかは分からないが、答えが分かった方は是非筆者に教えて頂きたい。

「罰」の謎

窓ガラスを割ったことでキャップに「罰」を下された朝風は、重力を操作して校舎を変形させた際には二度目の罰を回避していた。「今回何にもルール違反してない」と言う朝風の推理によれば、罰はキャップ自身に発現した「超能力」ではなく、異空間の「仕組みそのもの」によってもたらされているとのことだ。

朝風は「ルールが強制力を持つ空間」と言っていたが、つまりこの空間においてはルール違反者には自動的に罰が下されるということだろうか。しかしその「ルール」が校則に対応しているのは何故なのだろう。異空間には異空間独自の「ルール」があり、それに違反した者が問答無用で罰を受けるということなら頷ける。しかし、どうやらそうではなく異空間は「校則=ルール」と見做し、校則に違反した者に罰を下しているらしい。

いや、そもそも本当に朝風の言うように罰は異空間の仕組みによってもたらされているのだろうか。暴走したキャップに今度は明星が罰を下していたが、その明星に朝風が挑んだ際には明星は朝風を上回る何かしらの能力を発動させたように見えた。

果たして明星の持つ能力とは何なのだろうか?

そしてこの事態の原因や対処法を知っているのかどうかも気になる。

今年の春に放送された『SSSS.DYNAZENON』もそうだったが、筆者はとかく解像度の高い「日常」の描写にSF的なギミックが仕込まれた物語に弱い。

『Sonny Boy -サニーボーイ-』も第1話を観る限り筆者のそのツボを強く刺激する作品に思える。

それこそ、まずは平穏な日常の学校生活を描いた上で異次元への転移を描き、それから更に超能力を発現させるという風にストーリーを運んでいくのが順当な展開に思えるところ、第1話の冒頭時点で既に学校は異次元を漂流していて、生徒たちは超能力に覚醒しているという点も目新しく感じられる。限られた話数の中での話運びを優先したということだろうか。

これからの展開に胸を躍らせつつ次週を待ちたい。

アニメ『Sonny Boy -サニーボーイ-』はTOKYO MX他で毎週木曜24:30より放送中。

『Sonny Boy -サニーボーイ-』公式サイト

Amazon、ABEMA、GYAO!他で毎週土曜0:00より配信中。

第1話の内容から紐解く『Sonny Boy -サニーボーイ-』の系譜についての解説はこちらの記事で。

第2話のあらすじ&感想はこちらから。

 

アニメ『SSSS.DYNAZENON』のネタバレ感想はこちらから。

アニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』のネタバレ感想はこちらから。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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