第1話ネタバレ感想!『サクガン』~まだ見ぬ世界を夢見るロマン~あらすじ・解説 | VG+ (バゴプラ)

第1話ネタバレ感想!『サクガン』~まだ見ぬ世界を夢見るロマン~あらすじ・解説

©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project

『サクガン』放送開始!!

2021年10月7日(木)よりTVアニメ『サクガン』の放送&配信が開始された。

『サクガン』は、小説投稿サイトエブリスタ発の〈Project ANIMA〉第一弾(2018年開催)「SF・ロボットアニメ部門」準大賞(大賞なし)受賞作、戌井猫太郎『削岩ラビリンスマーカー』を原作とする。

アニメーション制作は『地球少女アルジュナ』(2001)、『創聖のアクエリオン』(2005)、『マクロスF』(2008)などで知られるサテライト、カイジュウコンセプトデザインは同じく「マクロス」シリーズの河森正治が務める。

主人公のメメンプー役は『サクガン』が初主演となる声優の天希(あまね)かのん、その父親のガガンバー役は『機動戦士ガンダムAGE』(2011)グルーデック・エイノア役、『おそ松さん(第2期)』(2017)マイコマツを務めた東地宏樹が担当。

TV放送はAT-X、BS11他、ネット配信はdアニメストア、バンダイチャンネル、Huluで同日より先行配信。Abema、Amazon Prime Video、GYAO!他では10月10日(日)より順次配信開始。詳しいオンエア情報については公式サイトをご確認頂きたい。

西暦から遥かな時が経った未来。

人類は地中深くの〈ラビリンス〉と呼ばれる地下世界に暮らしていた。

ラビリンス内にはいくつものコロニーが存在するが、その中の一つ「ピンイン」に暮らす少女メメンプーはラビリンス内を旅しながら地図を作る「マーカー」に憧れていた。

しかし娘の身を案じる父親のガガンバーは娘の旅立ちに頑なに反対し…。

早速第1話を振り返っていこう。

『サクガン』第1話「FATHERS&DAUGHTERS」あらすじ・解説

夜の脱出

夜の街を一人駆け抜ける少女、メメンプー。

彼女は自らの暮らすコロニー「ピンイン」を脱け出して、地下世界〈ラビリンス〉を股にかけて地図を作る「マーカー」に憧れていた。

しかし父親のガガンバーによって家に連れ戻されてしまう。

ガガンバーと二人、作業用のワークボットに乗り込み「ワーカー」として生計を立てる日々。マーカー親子のウォルシュとリンダはメメンプーを応援するが、フラストレーションは募るばかりだ。

メメンプーが聴いていたラジオのパーソナリティ、DJ Kによればラビリンスは「大崩壊」、「テロリスト」、そして「怪獣」の脅威に晒されているらしい。

いきなり要素がてんこ盛りだが、勿論これからの物語でメメンプーたちはテロリストとも対峙することになるのだろう。路面電車が走る街並みはヨーロッパ風であり、夜の出店などはアジア風の街並みが見ていて楽しい。サイバーパンクともスチームパンクとも異なる「地下世界」がどう描かれていくのかに注目したい。

ウロロップからの贈り物

メメンプーは夢で見た景色を絵に描いて部屋に貼っていた。

その景色が実在するかを確かめる為にどうしてもマーカーになりたいのだ。

そこへ伝説の女マーカー、ウロロップから写真と細かく地図の彫られた宝石が贈られてくる。

怪獣出現!

リンダ、ガガンバーと共にメメンプーが宝石にライトを当てて地図を確認していると、突如「ピンイン」の天井が割れ怪獣が出現。

怪獣は軍用ロボットの攻撃をものともせずに進撃する。リンダもウォルシュの乗るロボットに乗り込み怪獣の迎撃へと出向く。

自分も一緒に行くというメメンプーに、この時ばかりはリンダもガガンバーの傍に居ろと諭す。だが、それが最期の言葉となってしまった。次の瞬間、リンダとウォルシュの乗るロボットは怪獣の攻撃により爆炎に包まれる。

その凄絶な最期を目の当たりにしてなお、メメンプーは外の世界への好奇心を抑えられないとガガンバーに向かって泣き叫ぶ。そんな娘を見て、ガガンバーはある決意をする。

ガガンバーはメメンプーを背負い、密かに隠し持っていたマークボットまで連れて行く。メメンプーを一人で旅立たせる決心はできなかったガガンバーは自らメメンプーの旅に付き合うことに決めたのだ。

待て、次回。

『サクガン』第1話「FATHERS&DAUGHTERS」感想

以上、『サクガン』第1話「FATHERS&DAUGHTERS」のあらすじをざっと振り返ってみた。

やはり街並みの美しさに目を奪われた。何故人類は地下世界で暮らすようになったのか。怪獣はどこから来たのか。そんな非常事態においてもやはりテロという手段によって自らの要求を通そうとする人々は存在してしまうのか。これからの物語がどのような方向へと進んでいくのかに注目したい。

『サクガン』は第1話時点では大まかな世界観が語られるのみで、まさにプロローグだった。物語が本格的に動き出すのは次話以降だろう。しかし、そんな中でもセンセーショナルな出来事は起こった。言うまでもなくリンダとウォルシュの死だ。

だが、敢えて彼らの死を第1話で描く必要があったのかについては疑問を感じる。それまでメメンプーに寄り添う態度を示していたリンダが”大人の覚悟”を示してメメンプーを嗜めた後にロボットに乗り込んで出撃するという描写はあからさまな”フラグ”であり、多くの視聴者がこの後のリンダの死を予感しただろう。

そしてその予感は余りにもあっさりと的中してしまった。まさにその次の瞬間にはリンダの乗るロボットはウォルシュもろとも炎に包まれてしまった。この呆気なさには、少々異議を唱えたい。

人の死を描くなということではない。フィクションなのだから、むしろ死も含めてキャラクターの生き様を描ける筈だ。しかしリンダの死は、物語の中においてあまり意味のあるものとは思えない。そもそも始まったばかりの物語で、どのようなキャラクターなのかもまだ分からない。具体的なドラマの描かれない内に死が描かれても、視聴者はキャラクターに感情移入してその死を悼む気持ちにはなかなかなれないだろう。

では、何故リンダはこんなに早く”殺されてしまった”のだろうか。

それはつまりメメンプーを冒険へと駆り立てる動機付けとして、即ち「物語を動かす為」にその死は描かれたのだ。けれど、そのようにキャラクターの死によって物語を動かすという手法自体、最早見慣れたものとなってしまっていて、倫理以前に作劇として陳腐に感じられる。

それでもそのような手法を取るのであれば、せめてリンダと怪獣の戦いを正面から描き、メメンプーの盾としてリンダがその命を散らすなどよりドラマチックな作劇は可能だったのではないだろうか。

『サクガン』が準大賞を受賞した〈Project ANIMA〉は「2020年代を代表する作品の創出をめざす」と謳われている。それだけ高い志を掲げるのであれば、やはりここはキャラクターの死によって物語を動かすという安易さを退け、より挑戦的なドラマ作りを見せて欲しかったとも思う。何より、メメンプーはリンダの死がなくとも自らの好奇心だけで地下世界を貫いて冒険へと出られたと思うからだ。

しかし、「娘とともに旅をする父親」がメインキャラクターを務めるアニメは珍しいかも知れない。父親というのはフィクションの中では悪役を担わされることが多い。2020年代のアニメとして、『サクガン』は果たしてどのような父親像を提示してくれるのだろうか?

アニメ『サクガン』は、2021年10月7日(木)よりTOKYO MX/MBS/BS 11/AT-X にて放送中。

『サクガン』公式サイト

Amazonプライムビデオ他でも配信中。

『サクガン』Blu-ray BOXは予約受付中。

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アニメ『takt op.Destiny-タクトオーパス-』のネタバレ感想はこちらから。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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