第5話ネタバレ初見感想!!『チェンソーマン』~デンジの夢と銃の悪魔~ | VG+ (バゴプラ)

第5話ネタバレ初見感想!!『チェンソーマン』~デンジの夢と銃の悪魔~

©️藤本タツキ/集英社・MAPPA

TVアニメ『チェンソーマン』放送中!

2019年、『週刊少年ジャンプ』誌上にて連載開始され、現在は第2部が『少年ジャンプ+』にて連載中の『チェンソーマン』。2022年9月時点でコミックス11巻の売上が累計1500万部を突破した大人気作のTVアニメが、2022年10月11日(火)よりテレビ東京系6局ネットで遂に放送開始された。ネット配信ではリアルタイムから1時間後の毎週火曜25:00~からのPrime Videoが最速、他dアニメストア、Hulu、Netflixなどで毎週水曜25:00~から配信されている。

それでは、今週も初見の立場からネタバレありで第5話「銃の悪魔」を早速振り返っていこう。

デンジの夢、叶う

ニャーコを助け出したことにより約束通りパワーの胸を揉ませてもらったデンジ。夢が叶った瞬間だ。しかしその表情に歓喜の色はない。ここでパワーの胸からずり落ちた「パット」はデンジの夢が「偽物」であることの暗喩だろう。

デンジ本人もこれまで自分に何か「目指すべきもの」が存在しないことについてこれまでも度々言及してきた。マキマの言う通りにしていれば人として最低限の暮らしは保障される。それどころかマキマにも可愛がってもらえる。それで満足だと口では言いつつも、実際デンジはそれに飽き足りていないのだろう。しかしこれまでの生育環境から、自らの内に宿るその「欲望」を言語化し明確に目指すべき「目標」とする術を持たなかった。そんな中で仮初に仕立てた「胸を揉む」という夢はしかし、叶った途端に崩れ去った。

この喪失感というのは十代の少年少女には響くのではないだろうか。若者に圧倒的な人気を誇るのも頷ける。大人たちは将来どうするのかと口喧しいが、自分にはそれに明確に答える術がない。それでは自分には何もない空虚な人間なのか。

いや、そうではない。恋人ができれば、他者に性的に求められれば、自らの性的魅力で他者を屈服させることができれば、自分は「何者」かになれる。つまりそこで本当に求められているものは何者かになること、揺ぎない自信やアイデンティティの獲得ということであって、性的な関心というのはその手段でしかないのにそれを目的と転倒させてしまったことにデンジの悲劇があったのではないか。

しかしこれはデンジ特有の勘違いというより、むしろ多くの人にとって大なり小なり思い当たる節があるのではないだろうか。振り返ってみれば、十代の頃の性的関心の内実はほぼこのような「社会的欲望」であったように思える。デンジが欲しかったもの。それを一言で表せば「生きている実感」というようなものだろう。

それだけなら、まさに命懸けの悪魔との戦いにおいて十分過ぎる程味わえるかも知れない。しかしデンジの求めるものはどうやらそこにはないようだ。デンジは悪魔との戦いそのものに充足感を見出すことはできず、常にその「外」にその戦いを意味付ける何かを探している

それはつまり、自分が他ならぬ自分としてここに生きていることを他の誰かに認めてもらい、自らもまたそのように誰かが生きていることを互いに認め合えること。そのような「居場所」をこそデンジは求めているのかも知れない。しかしデンジには未だ自らのその望みを言葉にすることができない。公安対魔特異4課、あるいは‟早川家”がデンジにとっていつかそのような場所となることを願って。

銃の悪魔を倒してほしいの

上の空のデンジの右手を自らの胸に当て、マキマは「銃の悪魔を倒してほしいの」と言う。銃の悪魔とは、マキマ曰く13年前悪魔対策に世界中が銃で儲けようとしていた時期に現れた「強くて悪い悪魔」なのだそうだ。銃の悪魔を倒せば、デンジの願いを何でも一つ叶えるとマキマは言う。

「デンジくん、エッチなことはね、相手のことを理解すればする程気持ち良くなれると私は思うんだ」と、マキマに指を噛まれてすっかり‟教育”されてしまったデンジは俄然銃の悪魔の討伐にやる気を出す。マキマはまさかデンジに心の底から惹かれている訳でもあるまい。ただ使える「犬」と見ているだけにしては「餌」をやり過ぎな気もする。しかしそんな程度はまるで意に介していなさそうなマキマの鉄面皮の下には、一体どのような真意や欲望が隠されているのだろうか。

以前マキマが語ったように悪魔は「名前が強そうな程実際に強い」のだとしたら、銃の悪魔は確かにかなり強そうだ。そして銃の悪魔とは他ならぬ早川の「仇」でもある。銃の悪魔が初めて現れた日、幼い早川は目の前で家族ごと銃の悪魔に家を吹き飛ばされた。

都市そのものを薙ぎ倒すようなこの回想シーンからも、銃の悪魔の桁外れの破壊力が窺える。マキマによれば、銃の悪魔は「大体5分弱で120万人を殺した後、銃の悪魔は今日まで姿を消している」そうだ。だが、移動速度が速過ぎる為にあちこちに肉片が剥がれ落ちてしまうらしい。その肉片を食べた悪魔は戦闘能力が高まり、肉片自体もある程度集まれば銃の悪魔「本体」に合体しようという帰巣本能のようなものがあるようだ。

デンジらはひとまずその肉片の反応を辿ってあるホテルへと向かう。しかし、荒井がホテルの8階から階段を下りると、下りた先は再び8階だった。まるで錯視の「ペンローズの階段」のようだ。これも悪魔の能力なのだろうか? 果たしてデンジたちは無事に悪魔を倒し、ホテルを脱出することができるのだろうか。

TVアニメ『チェンソーマン』は毎週火曜25:00~テレビ東京系6局ネットで放送中。dアニメストア、Hulu、Netflix他で毎週水曜25:00~配信中。

アニメ『チェンソーマン』第6話の感想はこちらから。

第4話の感想はこちらから。

第3話の感想はこちらから。

第2話の感想はこちらから。

第1話の感想はこちらから。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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